学資保険とはどういうもの?基礎知識とメリット・デメリット

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お子様が生まれたら学資保険に加入をするという人も多いですが、そもそも「学資保険というのは何?」という方もいらっしゃるでしょう。それと同時に「学資保険は本当に必要なの?」という疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

たしかに学資保険は学費を貯めていくのに有効な商品ですが、必ず入らなければいけないものではありません。あくまでも、将来の学費を貯めていくために1つの方法にしかすぎません。

特に、はじめて学資保険を検討する人は、その商品内容やメリット・デメリットをしっかりと確認しておく必要があります。

本日は、学資保険とはどのような商品なのか?本当に必要なのか?、そのメリットとデメリットを中心にお伝えさせていただきます。特に今回初めて検討する人は、ぜひ最後までご覧ください。

1. 学資保険とは将来の学費の積立

学資保険とは将来の学費の積立をする商品です。「こども保険」と表現する保険会社もあります。

学費はすべて公立でも1,000万円ほど掛かると言われており、早くから準備をしなければいけません。学資保険は将来の学費を貯めていくときの手段の1つです。お子様が一定の年齢になった時に、祝い金・満期金などの名目で給付金が受け取れます。

また、学資保険は生命保険会社が販売している商品になりますので、ほとんどの場合、契約者が死亡・高度障害状態になった時には保険料の支払いが免除されます。免除の制度がないこともあります。さらに、契約者に万が一があった場合の死亡保障、お子様が入院したときの医療保障が付いているものもあります。

学費がいくら掛かるかは「学費はいくら掛かる?必ず知っておきたい幼稚園から大学までの金額」を参考にしてください。

それでは具体的に学資保険を解説していきたいと思います。

(例)A生命保険会社の学資保険

  • 契約者:30歳男性
  • お子様:0歳
  • 保険料:12,630円
  • 保険料払込18歳まで
  • 受取り総額288万円

学資 細かく受取る

こちらの契約だと・・・

12歳時:54万円
15歳時:54万円
18歳時:180万円
合計で、288万円が受け取れます。

払込保険料総額は・・・12,630円×12か月×18年=2,725,488円

2,880,000円-2,725,488円=154,512円 ← 18年間で15.2万円増える!

払込保険料総額に対しての返戻率:105.6%

いかがでしょうか。このように、学資保険は支払った保険料よりも受け取れる給付金が増えるので、銀行預金などをするよりも有効にお金を活用することができるのです。返戻率が高ければ高いほどお得な商品となります。

ただし、現在はマイナス金利政策の影響から、学資保険の返戻率はどんどん下がってきており、昔ほど人気はなくなっているのが現状です。運用が難しいため、販売そのものを中止した保険会社もあります。

そこで、学資保険の代わりに活用できるのが「低解約返戻金型終身保険」です。学資保険の返戻率と低解約返戻金型終身保険については「学資保険でおすすめする商品と返戻率の上げる方法」で詳しく説明していますので、ぜひお読みください。

2. 学資保険は必ずしも必要ではない

お伝えしたいのは「学資保険は必ず入らなければならないものではない」ということです。あくまでも将来の学費を貯めていく1つの方法にすぎません。お子様が生まれると学資保険を必ず検討するものだと思っている人が多いですが、そうではありません。

私が考える学資保険を活用したほうがいい人とそうでない人は、以下のようになります。

学資保険をおすすめする人

  • 自分でお金を貯められない
  • 銀行に預けておくのはもったいないと感じている
  • 毎月安定して積立をしていきたい

学資保険をおすすめしない人

  • 株などの運用でお金を増やしたい
  • 将来の学費がすでに準備できている
  • お子様の医療保険をメインで考えている

このように、学資保険はすべての人に必要な商品ではありませんが、将来の学費を貯めていくのに有効な商品であることは間違いありません。ただし、学資保険でお金を貯めていく時のメリット・デメリットについて知らないと、加入の判断はできないと思います。

次からは、学資保険のメリット・デメリットをお伝えします。

3. 学資保険4つのメリット

メリット1:確実にお金を貯めていける

お子様の学費は、確実に貯めていくのが重要です。

銀行に預けておくといつでも引き出して使ってしまう可能性があるため、学資保険で(ある意味、強制的に)学費を貯めていくのに最適です。

特にしっかり積立をできる自信がない人に学資保険はお勧めです。

メリット2:貯蓄性に優れている

みなさんご存知の通り、今は銀行にお金を預けても利息はほとんど付きません。

さきほど申し上げたとおり、学資保険の返戻率は減少の傾向にありますが、それでも銀行預金に比べれば、大きな利息がつく優れた商品です。契約者のお子様の年齢、払込期間や払込方法、保険会社によっても異なりますが、中には10%ほど増える商品もあります。

例)B生命保険会社の学資保険

  • 契約者:30歳男性
  • お子様:0歳
  • 満期保険金:300万円
  • 月払保険料:23,640円
  • 保険料払込:10歳まで

払込保険料総額は・・・23,640円×12か月×18年=2,836,800円

3,000,000円-2,836,800円=163,200円 ← 15.3万円増える!

払込保険料総額に対しての返戻率:105.7%
さらに、一括で支払うと、返戻率:109.0%

※あくまでも1例なので商品によって違います。

学資保険は貯蓄商品になりますので、なるべく返戻率の高い商品を選びましょう。

メリット3:万が一の場合保険料が免除になる

学資保険は貯蓄を目的として加入する商品ですが、あくまでも「保険」なので、ほとんどの商品に生命保険機能があります。一般的なのは、「保険料払込免除」です。「保険料払込免除」は、契約者に万が一のことあった場合、保険料は支払わずに保障はそのまま継続するというものです。

一家の大黒柱に万が一のことがあると、保険料を支払っていくのが難しくなるケースがあります。とはいえ、学資保険は大切なお子様の将来のためのものですから、こういった免除の制度が設けられています。

 メリット4:生命保険料控除の対象となる

他の金融商品にないメリットに「生命保険料控除」があります。学資保険で支払った保険料は、生命保険料控除の対象となり、所得税で最大4万円、住民税で最大2.8万円が控除されます。これは定期預金など他の金融商品にはないおおきな魅力と言えるでしょう。

生命保険料控除は控除額がそのまま受け取れるというわけではありません。課税所得からそれぞれの保険料控除額を引き、そこに所得税率をかけた金額が最終的に受け取ったに等しい額です。

生命保険料控除については「これだけでOK!生命保険料控除で知っておきたいこと」で分かりやすく解説しています。お時間ある時に、一度ご覧ください。

4. 学資保険2つのデメリット

デメリット1:資金が長期間拘束される

学資保険のメリットは、お金を確実に貯めていけることとお伝えしましたが、保険料を払い込んでいる間は、そのお金は保険会社に拘束されることになります。

学資保険は最低でも10年以上の長期間に渡り保険料を支払うものなので、その間に大きな支出が必要になることもあるかもしれません。マイホームや車の購入、思わぬ病気やケガで医療費がかかったり、収入が減ってしまう可能性もあります。

しかも途中で解約をすると、元本割れする可能性が非常に高いので、基本的には最初に決めた期間やりきるという覚悟が必要です。

救済措置としては「契約者貸付制度」というものがあり、これは支払った保険料の中から一時的にお金を借りれる制度のことをいいます。詳しくは「契約者貸付制度とは?活用するとき知っておきたい4つ注意点」をご覧ください。

デメリット2:インフレに弱い

学資保険を18年間で契約すると、18年間利回りが固定されてしまう形となります。 今後ずっと低金利であれば、学資保険の方が利率が高く思えますが、18年間の途中で市場の金利が上昇してくればたちまち不利になる可能性もあります。

低金利のタイミングでは、運用商品は短期の固定金利か変動金利のタイプを選ぶのが原則とされていますので、その点では今後大きなインフレになった場合には、デメリットとなります。

このように、学資保険はメリットがある一方デメリットもあります。学資保険に加入をしようと思う方はぜひ「必ず知っておきたい!学資保険で得をするための全知識」もあわせてご覧ください。

まとめ

学資保険は必ず入らなければいけないものではありません。確実に将来の学費を貯めていくのには最適な商品ですが、途中で解約をしたら減らされる、インフレに弱いなどのデメリットもあります。

お子様の将来の学費は必ず必要なお金なので、1つの選択肢として学資保険をご検討してみてはいかがでしょうか。

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長井 大輔

長井 大輔

保険のパートナー・保険の教科書 運営責任者、今まで1000名以上の個人・法人のお客様のご相談にお応えしてきた生命保険・社会保障・税務・資産運用に精通しているファイナンシャルプランナー
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