女性のがん保険の必要性と検討する時のポイント

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2016年のがん罹患数予測は約101万人、そのうち女性は434,100人で、2015年と比較すると、12,300人も増加しています。

このように女性のがんの罹患率は年々上昇しており、いまや国民病と言っても過言ではありません。

この記事を書いている私自身も30代の女性なのですが、周囲の身近な友人や親戚ががんになったこともあり、また多くの女性から、がん保険に関するご質問を毎日のようにおうかがいしている状況にあります。

この記事では、女性ががん保険を選ぶ際、知っておいた頂きたい事を全てお伝えする内容になっていますので、ぜひ最後までお目通しくださいますようお願いいたします。

※乳がんと子宮頸がんについて
当ページをご覧いただくにあたって、『がん保険で乳がんを保障するために知ってほしい3つのポイント』と『がん保険で子宮頸がんを保障したい方に知ってほしい4つのポイント』の2つの記事にも目を通して頂ければ、なお良いかと思います。

1. 女性のがんの特徴

最初に、女性にどんながんが多く発症しているのか、という点について確認していきましょう。これから提示するデータは注記がない限り「最新がん統計」より、抜粋してあります。

1.1. 女性に一番多いのは乳がん

女性が最も罹りやすいがんの1位は乳がんです。5位に子宮がんが入っています。男女ともに大腸がん、胃がん、肺がんは上位です。

1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 前立 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位
女性 乳房 大腸 子宮 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位
男女計 大腸 乳房 前立 大腸を結腸

しかし、これから見られるとおり、女性は、乳がんや子宮がんのリスクが高いということが言えるでしょう。

1.2. 女性特有のがんは罹患する年齢が若い

乳がんや子宮がんについて、もうひとつしっておいていただきたいことがあります。それは、女性特有の乳がんや子宮頸がんは、若い間に罹患率が高いということです。以下の図をご覧ください。女性の年齢別に見たがんの罹患率です。

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また以下の図をごらんください。これはがん情報サービスの『子宮がん検診の勧め』による子宮がんの年齢別罹患率です。

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乳がんと子宮頸がんがあるため、女性は男性と比べて、若い時のがんリスクが高いのです。

1.3. 女性の方が若い間のがん罹患率が高い

次にご覧いただくのは、男女の年代別のがん罹患率です。

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女性の方が、30代前後から50代中盤にかけては、男性よりもがんに罹りやすい傾向にあることが分かります。しかし、50代中盤以降は、男性のがん罹患率が飛躍的に伸びていきます。

女性の方が若い間の罹患率が高いのは、先ほどの乳がんと子宮頸がんの影響が非常に大きいと言えます。

余談ですが、がん保険の保険料は「何歳でどれくらいの人ががんになるか」というデータ等を元にして算出されています。保険料は、一般的に男性の方が高い傾向にあるのですが、がん保険に関しては、30代から50代くらいまでは女性の方が男性よりも保険料が高くなる逆転現象が起こります。

1.4. 女性特有のがんは上皮内新生物と診断されるケースが多い

さて、女性特有のがんである乳がんや子宮頸がんは、上皮内新生物と診断されるケースが多いようです。

  • 上皮内新生物:がん細胞が正常な組織に浸潤しており、血管やリンパ管を通って、体のいたるところに定着し、そこで増殖(転移)するもの。
  • 悪性新生物:がん細胞が表面の上皮内にとどまっており、それ以上浸潤していないもの。この段階で病変を切除できれば転移する危険性はないと言われています。

上皮内新生物の場合は、病変の切除だけで完治する可能性が高いので、費用はそこまで高額にはなりません。しかし、乳がんの場合は「乳房切除術」、子宮頸がんの場合には「子宮全摘出術」が必要になり、女性が受ける苦痛は想像を超えるものがあります。

そのため乳房再建術などに対しても保障があるがん保険を選ぶと、少しは苦痛を紛らわせることができると思います。これは月2~300円程度でつけられるので保険料の負担もさほど大きくありません。

なお乳房再建術は片側で30~60万円とみていただければ大きなズレはないでしょう。

1.5. 女性のがん生存率

今はがんに関する医療技術も格段に進歩していて「がん=不治の病」というよりも、「がんは治る病気」になりつつあります。

ここで見ていくのは、がんと診断されてからの生存率の指標です。グラフの数字が100%に近いほどっ生存率が高いがん、0%に近いほど生存率が低いがんであることを意味します。

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先ほど確認した女性に多いがん1位の乳がんは91.1%、2位の大腸がんが約70%、胃がん63.0%、肺がん43.2%、子宮がん約75%という結果となっています。膵臓がんのような生存率が極めて低いがんもありますが、このことからも「がんは治る病気」というのがお分かりいただけると思います。

特に乳がんは早期発見すれば治療率が高いがんと言われています。『30代からの乳がん早期発見のための5つの方法』や、『子宮頸がんは防げる!原因と予防法』も参考にしていただければと思います。

2. 女性のがん保険の必要性

以上のことから、女性のがんは男性と比べて以下の違いがあることが分かります。

  • 若い間にがんにかかる確率が高い
  • 乳がん子宮頸がんは、進行が早い若い間にかかるのが多いので早期発見が特に重要
  • どのがんでも早期発見の場合、上皮内新生物といって病変切除だけで完治する可能性が高いが、乳房再建など女性に必要な治療は病変切除以外にもある
  • 女性、男性関わらず、がんは治せる病気になりつつある

これらのことから、女性のがん保険の必要性は、若い間からの女性特有のがんリスクに備えるとともに、乳房再建など女性としての誇りを守るために必要な金銭的必要に対応することと言えます。

男性の場合は、『がん保険の必要性|加入するなら知っておくべき3つのポイント』で解説しているように、万が一がんになって、治療費がかさみ収入が減る中でも、家族の生活を守り、自分も安心して治療を受け続けられるようにすることでした。

それと比べると、やはり女性には女性特有の必要性があると言えるでしょう。

もちろん、女性の場合でも、一家の大黒柱である場合は、女性としての誇りを守るためにも、家族のためにもがん保険に必要性はさらに増すと言えます。

3. 女性のがん保険を選ぶときのポイント

さて、ここまでの点を踏まえて、女性はどのようながん保険を選べばよいのでしょうか。これから一緒に検討していきましょう。

※がん保険を検討する前に知ってほしいこと
女性の方が、がん保険を検討する上で、がん保険と医療保険のどちらを優先するべきかなど決めかねている方も多いと思います。結論からお伝えすると、医療保険より先にがん保険を検討していただきたいというのが私の考えです。詳しくは、『医療保険とがん保険の違い』をごらんください。

3.1. 必要な保障内容は男性と変わらない

このごろ、女性特有のがん保険も見られるようになりましたが、実は、現代のがん保険に必要な三大保障は女性も男性も変わりません。

以下がその三つです。

  • 診断給付金:がんと診断された時に一時金として受け取れる(50万円から)。
  • 抗がん剤治療給付金:抗がん剤治療を受けた月は毎月10万円~を受け取れる。
  • 放射線治療給付金:放射線治療を受けた月は毎月10万円~を受け取れる。

詳しく説明させていただきます。

3.1.1. 上皮内新生物でも適用される診断給付金を選ぶ

まず、女性特有の乳がんや子宮頸がんは、若い間にかかる場合が多いため、特に早期発見が重要です。

そして早期発見の場合、手術だけで完治する場合が多いです。そのため、手術給付金が必要なように思いますが、診断給付金の方が、受け取れるタイミングが早いため確実性も安心感も高いと言えます。

さらに、診断給付金は50万円から選べるのですが、100万円で設定される方が多いです。診断された時点で100万円を受け取ることができれば、その後の入院費用と手術費用だけでなく、必要であれば乳房再建術などの費用も賄うことができます。

そして、ここで特に重要なのが、早期発見で上皮内新生物であった場合でも給付を受けられるものに加入すべきだということです。上述のように、診断給付金の中には、悪性新生物でなければ支給されないものもあります。上皮内新生物でも支給されるかどうかをしっかり確認しておきましょう。

※診断給付金について
がん保険の診断給付金の必要性と確認すべき2つの注意点』では、診断給付金についてより詳しく解説させていただいています。ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

3.1.2. 放射線治療や抗がん剤治療

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また、0期Ⅰ期での発見の場合でも、術後の経過観察次第では放射線治療が必要になる場合があります。0期の場合は、その可能性は非常に低いのですが、「100%ない」とはいえません。

一方、子宮頸がんの場合は、下図の通り、早期発見の場合は手術だけで終わる可能性が乳がんよりも高いと言えます。

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診断給付金があれば当面の治療費用をカバーすることはできるのですが、放射線治療や抗がん剤治療などの長期に及ぶ治療を受ける可能性が高いため、これらに対する備えを持つことが必要になります。

3.1.3. 必要な保障は女性も男性も変わらない

繰り返しとなりますが、以上のことから女性も男性も、がん保険で必要な保障に変わりはないということが言えます。乳がんや子宮頸がんは女性特有のがんで罹患率も高いですが、治療方法は、他のがんと大きな違いはないからです。

そのため、

  • 診断給付金
  • 抗がん剤治療給付金
  • 放射線治療給付金

の3つの保障を選んでおけば、乳がんや子宮頸がん以外のがんにかかったとしても、同じ保障を受けることができます。

3.2. 女性特有のがん保障もある

もちろん、がん保険で女性特有の保障として、

  • 乳がん手術で失った乳房を人工的に再建できる「乳房再建術」に対する保障
  • 「乳がん手術」への上乗せ保障
  • 「子宮や卵巣の摘出手術」への上乗せ保障

などもあります。

このような上乗せ保障がなくても、上記の診断給付金を100万円から200万円など設定しておけば、十分にカバーできる場合が多いです。その上で、まだ保険料に余裕があるのであれば、生命保険やご主人様のがん保険などのバランスも含めて検討するのが良いでしょう。

3.3. 女性も男性もがん保険には早めの加入が理想

以下は、生命保険文化センター「平成25年度 生活保障に関する調査」のがん保険、あるいはがん特約の加入率の年齢別のデータです。

このように、がん保険は30歳代を境に加入される方がグンと増えます。

特に女性は、30歳前後から乳がんや子宮頸がんの罹患率が大きく上がるので、できれば30歳を迎えるまでに検討して頂きたく思います。一度がんになってしまったら、がん保険に入ることはできなくなってしまいます。そして、がんになってから、がん保険に入っていなかったことに後悔される方は非常に多いのです。

男性の場合は、女性と比べて若い間のがん罹患率は低いです。しかし、ご結婚されていたお子様もいらっしゃるようなら、一家の稼ぎ頭であるご主人様が、がんになって万が一長期治療が必要になった場合に、がん保障がなければ、収入は大きく下がるし、高額な治療費は必要になるしで家計は二重苦になってしまいます。

そのため、女性だけではなく、特に守るべきご家族のいらっしゃる男性は、ともに若い間からがん保険を検討して頂ければと思います。

※がん保険の加入年齢データ
がん保険の加入年齢はいつ?早期加入のメリット・デメリット』で、より詳しく書かせていただいていますので、ぜひご確認ください。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

女性のがんは女性特有のがんが多いこと、生存率は高く、がんは治る病気であることが分かりました。がん治療に関しては、手術・放射線治療・抗がん剤治療が三本柱となっているので、がん保険を選ぶときも、これらの保障に対応できるものをお選びいただきたいと思います。

この記事でお伝えしたのは、最新の内容ですが、今後も治療方法は日進月歩でめまぐるしく変化していくことでしょう。私は保険業界で長く仕事をしているのですが、がん治療は医療技術の進歩のスピードがとても早く、それに伴い、がん保険の保障内容も次々と新しい内容になっています。先日も、お客様から「3年前にがん保険に入ったばかりなのに、また新しい商品が出来たと聞いて、驚いた」という意見をいただきました。

今、すでにがん保険に加入している方はご自身の保障内容について、ぜひご確認をお願いいたします。もし、内容が古い保障の場合は、精神誠意ご相談にのらせていただきます。もちろん、これからがん保険の加入を検討されている場合でも、お気軽にお問い合わせください。

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宮阪 沙織

宮阪 沙織

私は10年以上にわたり、生命保険業界で働いております。マイホームの次に高い買い物と言われることもある保険ですから、本当に必要な商品を無駄なく加入してもらうことが大切だと考えています。お一人お一人のご希望やライフプランをおうかがいし、少しでも豊かな人生を送るお手伝いが出来ればと思っております。
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