生命保険の責任準備金とは?是非知ってほしい保険の仕組み

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ねこ1

責任準備金という言葉は聞いたことがあっても、その意味までは理解していないことが多いですよね。

実は責任準備金は、生命保険の仕組みを理解する上でとても大切なキーワードなのです。よって、今後の保険の見直しや現在の保険の仕組みを理解する上でとても役に立ちます。

本日はこの『責任準備金』についてご説明しますので、是非最後まで読んでいただけたらと思います。

それでは生命保険の責任準備金について以下の4つのポイントをお伝えしていきます。

  1.  生命保険の責任準備金とは
  2. 責任準備金とソルベンシー・マージンの違い
  3. 責任準備金と解約返戻金との違い
  4. 責任準備金の算出方法

1、生命保険の責任準備金とは

将来、保険契約者に支払う保険金を確実に支払う為に、保険会社が保険料の中から積み立てるお金のことを言います。これは、保険業法で定められており、保険会社は必ず一定額以上の責任準備金を積み立てておかなければなりません。

責任準備金の金額は、基本的には将来保険会社が支払う保険金や給付金の予定額から、将来保険会社が受け取る予定の保険料収入を差し引いて求められます。

また万が一、責任準備金の金額が足りない場合には、監督機関から保険会社に対して行政指導などが行われます。

2、責任準備金とソルベンシー・マージンの違い

保険金を支払うために積み立てられたお金というと『責任準備金』と『ソルベンシー・マージン』という2つの言葉が浮かぶかもしれません。この2つの用語はよく混同されがちですが違うものです。

2つの言葉の違いは、『予測通りのリスク』か『予測を超えるリスク』かの違いです。

  • 支払能力:通常予測されるリスクに備えるもの→責任準備金
  • 支払余力:通常の予測を超えるリスクに備えるもの→ソルベンシー・マージン

責任準備金は、将来の保険金の支払いのためのものなので、想像もつきやすいと思います。

しかし、ソルベンシー・マージンの『予想を超える』という意味は想像しにくいですよね。

それではまず、ソルベンシー・マージンの言葉を分解してみましょう。 

  • ソルベンシー(Solvency) = 支払い能力(負債などに対する)
  • マージン(Margin)= 余裕

 となります。

ここで、わかるのはソルベンシー・マージンとは『負債への支払い能力の余裕』だということです。保険会社にとって負債とは、契約者に支払う保険金です。

例えば、予想もできない大災害や株の暴落などは、保険会社にとって大きな負債になります。

保険会社は、占い師でも予言者でもないので、過去のデータに基づいて年齢ごとの死亡率や入院・手術の統計などでしか保険料の計算はできません。よって、東日本大震災のような恐ろしい震災が、毎年起こってしまったら保険会社は保険金を給付し続けることができなくなってしまうのです。

そのようなことが起きても会社が存続できるように保険の約款にも『戦争その他の変乱、地震、噴火または津波によるとき』は保険金の免責事由に該当すると明記されています。

今までの大震災では、この免責事由にとらわれずに、多くの保険会社はしっかりと保険金の給付を行ってきました。

しかし、このような震災で保険金が給付できるのは、予想を超えるリスクにしっかりと保険会社が備えてきたからなのです。

しっかりと備えをしてきた保険会社でないと保険金の給付を引き受けるのは難しくなってしまいます。一般的に、ソルベンシー・マージン比率は200%を超えていれば安心といわれています。200%を下回ると監督機関から指導が入るようになっています。

しかし、200%を超えていても破綻してしまった保険会社もありますので、あくまで目安です。

ここでは、ソルベンシー・マージンについて解説させていただきましたが、責任準備金も会社によって多少異なるので、積み立てられているお金も契約ごとに異なることが多いです。

3、責任準備金と解約返戻金との違い

もうひとつ、責任準備金とよく混同されやすいのは解約返戻金です。解約返戻金は、生命保険契約を解約したときに契約者に払い戻されるお金のことです。

実は、この解約返戻金ですが、責任準備金から保険会社のコストなどを差し引いたものが解約返戻金として契約者に払い戻されるという仕組みになっています。なので、責任準備金と解約返戻金は多くの場合、責任準備金>解約返戻金となります。

ただし、契約後3年以上経過すると責任準備金と解約返戻金はほぼ同じ金額になります。これは、3年以上経過すると保険会社のコストがほぼ0に近づくからなのです。

よって、責任運備金を知りたいときは、解約返戻金を目安にして知ることができます。また、責任準備金と解約返戻金の違いは以下の図のようなイメージです。(わかりやすいように少し大げさに表記しました。)
責任準備金と解約返戻金

※赤い線は責任準備金・黒い線は解約返戻金です。

  • 定期保険は払込満了時の返戻金は0になるので、責任準備金は払込満了時に0になります。
  • 終身保険は、高齢になるにつれて保険金を支払う可能性が高くなっていくので、責任準備金も毎年少しずつ積み上げられていきます。特に保険料の払込満了後は、払込満了前よりも責任準備金が増えていくイメージです。
  • 養老保険は、満期時に満期保険金が支払われるので責任準備金は最後まで上昇していき、最後は満期金と同額となります。

4、責任準備金の算出方法

責任準備金=将来の保険金や給付金の支払現価-将来受け取る保険料収入の現価

で計算されています。

ここまでで、計算式や図でのイメージでなんとなくは理解できたかもしれませんが実際自分自身が加入している保険や検討している保険の責任準備金については具体的に計算することはできません。

よって、ここからは責任準備金を調べる方法(目安)をいくつか紹介したいと思います。

1、支払保険料に対する責任準備金の割合が知りたいとき

この場合は、解約返戻金・解約返戻率を1つの目安にしていいでしょう。責任準備金=解約返戻金ではありませんが、支払保険料に対する責任準備金の割合を知りたいのであれば、解約返戻金・解約返戻率が目安になります。 

2、現在加入している保険の責任準備金が知りたいとき

生命保険会社から毎年定期的に届くお知らせに記載されている場合もあります。生命保険会社に直接聞いてみるのもいいでしょう。担当者から保険の見直しで転換制度を勧められているならば、その転換価格が現在の責任準備金です。よって、転換制度を活用した設計書などがあれば、責任準備金がいくら積み立てられているのかを知ることができます。

参考:生命保険会社が破綻した場合は責任準備金が重要

生命保険が経営破綻した場合には、契約が生命保険契約者保護機構に移行し守られるのですが、その保護の対象は『責任準備金の90%まで』とされています。

よって、責任準備金は保険会社が破綻した場合のライフラインと呼べるでしょう。ご自身の契約の責任準備金を知ることで、どこまでは保護してもらえるのか大体予測できるはずです。(ただし、責任準備金の90%が絶対に保障されるかどうかは定かではありません。)

まとめ

責任準備金についての理解を深めることはできたでしょうか。責任準備金と混同しやすいソルベンシー・マージンと解約金の違いを理解することで、責任準備金の理解も深まったのではないでしょうか。

責任準備金は、普段あまり馴染みがないかもしれませんが、生命保険の仕組みを理解するにはとても大切なキーワードです。この機会に一度ご自身の加入している保険の責任準備金を調べてみてはいかがでしょうか。

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松澤 正宣

松澤 正宣

大手生命保険会社にてオフィス長を経験。
これまで200名以上のセールスに教育・研修を行ってきた保険のコンサルタント。
得意分野は資産家・経営者の税金対策。
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