定期がん保険の必ず知っておきたいメリットとデメリット

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がん保険には「定期」と「終身」があり、どちらを選んで加入したら良いのか悩むところだと思います。

基本的には「終身」を選ばれる方が多く、保険会社もそちらに力を入れています。しかし、定期がん保険には、それにしかない大きなメリットがあります。

そこで、この記事では、定期と終身のメリット・デメリットや違いはもちろん、万が一がんになってしまった場合に経済的にも精神的にも最も安心できる使い方もご紹介します。

1. 定期がん保険と終身がん保険の違い

簡潔にお伝えすると、「定期」と「終身」の違いは以下の通りです。

保険期間 保険料
定期タイプ 一定期間 更新ごとに上がる
終身タイプ 一生涯 変わらない

「定期」は、保障が受けられる期間が5年~10年と決まっているものです。そして期間が満了する度に自動で更新され、その度に保険料が上がっていきます。

一方で「終身」は保障が一生涯続き保険料の額は変わりません。

それでは、次に、それぞれの保険のメリットとデメリットを見ていきましょう。

2. 定期がん保険のメリットとデメリット

定期タイプのがん保険のメリット・デメリットは以下のとおりです。

  • メリット:若いうちであれば、保障が充実していて保険料が低い
  • デメリット:50代頃から保険料が急激に高くなっていき支払えない額になる

それぞれ、解説させていただきます。

2.1. 定期がん保険は若い内は保障が充実しており保険料が低い

まず、定期がん保険は、20代、30代、40代の間は終身がん保険よりも月々の保険料が安く済みます。

そして、現在、定期がん保険の中で、がんの治療にかかった全ての実費を負担してくれるという保障が非常に充実したものがあります。これは、自由診療でも、先進医療でも、がんに関する治療費は全て保障されます。そのため、万が一がんになってしまった時に、それもどれだけお金がかかるものだったとしても、あらゆる治療法の中から、何でも選べるのです。

これだけ聞いたら、「定期」の方が断然良いように思われると思います。しかし、定期がん保険は、50代以降、保険料が大きく増加してしまいます。

※自由診療と先進医療について
主に国でまだ認可が下りていない抗がん剤を使う時に自由診療となり治療費が大きく増加してしまいます。詳しくは『自由診療と保険診療の違いとは?自由診療のメリットデメリットを知る』をご覧ください。また、先進医療とは重粒子線治療など、最先端の医療技術のものを指します。『がん保険の先進医療特約は必要か?検討時に知っておきたいこと』をご覧ください。

2.2. 定期がん保険は50代以降保険料が急激に増加する

以下は、現時点で最も保障が充実している定期がん保険の保険料の推移です。30歳の男性が以下の保障内容で加入したとして算出しております。

  • がん診断給付金:100万円(3年に1回限度、回数無制限)
  • がん通院治療給付金:日数無制限(最大1000万円)
  • がん入院給付金:日数無制限

なお、右端の終身保険は、ほぼ同一の条件で加入した場合の保険料を想定しています。

年齢(5年更新) 保険料(月額) 終身の保険料
30歳 1.350円 2.843円
35歳 1.430円
40歳 1.930円
45歳 2.610円
50歳 4.460円
55歳 6.060円
60歳 8.310円
65歳 11.660円
70歳 15.550円

このように、「定期」は「終身」と比べて、若いうちは保険料は安く済みます。しかし、50歳以後は急激に保険料が跳ね上がり終身と逆転します。定年退職を迎える60代以降は、収入が減り年金生活になる中で、月々1万円を超える保険料を支払っていかなければならなくなります。

※終身がん保険のメリットとデメリットについて
終身がん保険は定期と違って、保険料が一定であること、解約しない限り保障が一生涯続くことがメリットです。しかし、若いうちは定期型に比べて保険料が高いことがデメリットです。詳しくは、『終身がん保険とは?メリットとデメリット』をご確認ください。

3. 終身と定期の使い分け方

以上が、がん保険の「終身」「定期」のメリット・デメリットです。それでは、実際にがん保険を選ぶ時は、どのように考えたらよいのでしょうか?

3.1. 理想は保障が一生涯続く終身がん保険を基本に据えること

以上のことから、がん保険は終身が優先と言えます。

第一の理由は、終身なら保障が一生涯続き、保険料が変わらないからです。さらに、第二の理由は、ほとんどの終身がん保険は、保険料の払込期間を60歳までなどリタイアの年齢までで終わらせることができるからです。この場合、保険料の額は上がりますが、保険料の支払いさえ終われば、その後一生涯、保障を受け続けることができます。

つまり、

  • 一生涯の保障が続く。
  • 保険料が一定なので家計の計画を立てやすい。

という2つの理由があるので、がん保険は、終身を優先する方が安心だと言えます。それでは、定期がん保険はどのような場合に有効なのでしょうか?

3.2. 定期がん保険を効果的に活用できる3つの条件

私が、定期タイプのがん保険が向いているのは、以下の3つの条件を全て満たす場合だと考えています。

  • 働き盛りの方で、終身タイプの新しい保障内容のがん保険に加入している。
  • 働き盛りの間だけ、何があっても家族を守れるようにがんの保障を厚くしたい。
  • 終身タイプの保険料にプラスして定期タイプの保険料も支払える経済的余裕がある。

がん保険は60歳を境に、以下のように必要な理由が変わってきます。

  • 60歳以前:がんにかかる確率自体は低いが、働き盛りなので、がんにかかって、長期治療が必要になった場合に、治療費が高額になる中で、収入が減る可能性が高いので、家族が経済的に破綻することさえある。そのため、もし長期治療が必要になっても家族を守るためにがん保険が必要。
  • 60歳より後:年金生活になることによって家計収入は大きく下がる。同時に医療費の自己負担額も1割負担になる。しかし、がんにかかる確率が急激に高まるため、もしそうなっても、医療費が払えなくなるような事態や、貯蓄などへのダメージを減らすためにがん保険が必要

つまり、退職後よりも退職前の方が、万が一重いがんになってしまった場合の経済的なダメージが遥かに大きいということです。どういうことか、データで詳しく見ていきましょう。

3.2.1. がんになった場合の平均治療費と平均逸失収入

以下は、がん政策情報センターの『がん患者意識調査 』による、がんの治療費の統計です。

がんになった時の平均治療費は約115万円です。

これだけでなく、厚生労働省の『治療と職業生活の両立等の支援の現状について』によると、がんにかかった場合の平均逸失収入(収入の減少額の平均)は、約228万円にのぼるようです。

そして、がんと診断される前のご家庭の平均年収は約395万円です。

3.2.2.  若いうちにがんにかかると家族の生活は大きく狂う

以上のことから、まだ貯蓄もなく、進学を控えた子供もいる若いご家庭では、万が一、一家の大黒柱がんになってしまった場合、経済的にライフプランの大きな変更を余儀なくされてしまう可能性があるのです。

そのため、もし家計に余裕があれば、まだ若く保険料が安い間は、がんへの保障をさらに手厚くするために、終身に加えて定期がん保険も加入しておくと、より家庭を守ることができるのです。

以上のことから、がん保険は終身をベースに、余裕があれば現役世代の何かとお金が必要な時期に、安い保険料で手厚い保障を受けるために定期に加入するというように考えると良いでしょう。

まとめ

がん保険に加入する目的は、がん治療が長期化した場合にご自身とご家族の生活を守るためです。そして、がんによって生活が脅かされるリスクは一生涯なくなりません。したがって、がん保険は全ての世代に必要ですので、まず優先すべきは、終身タイプで保障内容が充実した新しいがん保険に加入することです。

ただし、がんになった場合の経済的なダメージは、働き盛りのうちにがんになった場合の方が、リタイア後よりも深刻です。したがって、定期タイプに加入するのであれば、終身タイプのがん保険に加入した上で、働き盛りの間だけ、資金に余裕があれば保障をさらに強化するためにプラスで加入すると効果的です。

そして、終身にするにせよ、定期にせよ、がんになった場合にしっかりと生活を守れる保険を選ぶことを心がけましょう。

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出岡 大作

出岡 大作

行政書士資格保有。保険や税金や企業関係法、民法、行政法といった分野について幅広い知識を持つ。また、初めての人にも平易な言葉で分かりやすく説明する文章技術に定評がある。
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