社長の高級車 手残りランキング
会社で高級車を買うなら、まず知っておきたいのが4年落ちの中古車です。 3年10か月以上たった普通車は耐用年数が2年になり、決算期の初め(期首)に買えば、1年で全額を経費にできます。新車だと、初年度に経費にできるのは3分の1ほどです。
では、どの車でも4年落ちが得なのか。高級車20車種について、 「4年落ちを買って2年で売る」と「新車で買って3年で売る」を、税引き後の1年あたりの負担で比べました。
Sクラス、7シリーズ、LSなど、新車から値落ちする車
Gクラス、アルファード、レクサスのSUVなど、値落ちしにくい一部の車
分かれ目は「新車から3年でどれだけ値下がりするか」です。輸入セダンや大型の輸入SUVのように値落ちする車は4年落ちが有利で、3年たってもほとんど値下がりしないトヨタやレクサスのSUV、Gクラス、911は新車が有利です。ただしEクラス・レンジローバーは、中古を買う店や値引きしだいで結論が入れ替わる位置にあります。(ランドクルーザー300は、4年落ちの試算に必要なデータがまだないため比較から外しています)
4年落ちが有利な車
| 車種 | 3年後の残価率 | 4年落ち2年 | 新車3年 | 1年あたりの差 | 分かれ目 |
|---|---|---|---|---|---|
| アウディ A8 新車 約1,214万円〜 | 33.0% | 58万円 | 180万円 | 4年落ちが122万円得 | 上乗せ120% |
| BMW X7 新車 約1,390万円〜 | 44.5% | 73万円 | 171万円 | 4年落ちが97万円得 | 上乗せ78% |
| メルセデス・ベンツ Sクラス 新車 約1,469万円〜 | 44.5% | 89万円 | 180万円 | 4年落ちが91万円得 | 上乗せ72% |
| BMW 7シリーズ 新車 約1,495万円〜 | 44.2% | 102万円 | 185万円 | 4年落ちが82万円得 | 上乗せ67% |
| BMW X5 新車 約1,198万円〜 | 44.5% | 73万円 | 147万円 | 4年落ちが75万円得 | 上乗せ71% |
| メルセデス・ベンツ GLE 新車 約1,120万円〜 | 50.2% | 70万円 | 123万円 | 4年落ちが53万円得 | 上乗せ55% |
| メルセデス・ベンツ GLS 新車 約1,420万円〜 | 52.9% | 97万円 | 148万円 | 4年落ちが51万円得 | 上乗せ47% |
| BMW 5シリーズ 新車 約798万円〜 | 47.2% | 59万円 | 93万円 | 4年落ちが35万円得 | 上乗せ60% |
| レクサス LS 新車 約1,094万円〜 | 54.6% | 82万円 | 110万円 | 4年落ちが27万円得 | 上乗せ42% |
| メルセデス・ベンツ Eクラス 新車 約889万円〜 | 56.9% | 76万円 | 85万円 | 4年落ちが9万円得 | 上乗せ31%条件次第 |
新車が有利な車
| 車種 | 3年後の残価率 | 4年落ち2年 | 新車3年 | 1年あたりの差 | 分かれ目 |
|---|---|---|---|---|---|
| レクサス LX 新車 約1,296万円 | 100.6% | 179万円 | +2万円(手元に残る) | 新車が181万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| ポルシェ 911 新車 約2,153万円 | 91.8% | 220万円 | 39万円 | 新車が180万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| メルセデス・ベンツ Gクラス 新車 約1,333万円 | 102.8% | 167万円 | +8万円(手元に残る) | 新車が175万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| レクサス RX 新車 約765万円 | 89.0% | 97万円 | 19万円 | 新車が78万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| トヨタ ヴェルファイア 新車 約670万円 | 96.0% | 80万円 | 6万円 | 新車が74万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| トヨタ アルファード 新車 約510万円 | 95.4% | 58万円 | 5万円 | 新車が53万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| レクサス NX 新車 約601万円 | 85.3% | 69万円 | 20万円 | 新車が50万円得 | 上乗せゼロでも新車 |
| レクサス LC 新車 約1,481万円 | 73.3% | 126万円 | 87万円 | 新車が39万円得 | 上乗せ13% |
| ランドローバー レンジローバー 新車 約1,747万円〜 | 61.5% | 155万円 | 149万円 | 新車が7万円得 | 上乗せ23%条件次第 |
上乗せ率の決め方
4年落ちを店で買うと、買取価格に販売店の利益や整備・保証の費用が乗った値段を払います。 この上乗せ率で結果が変わるため、複数の情報を突き合わせて幅で決めました。
- 2022年式(4年落ち)のカーセンサー 中古車相場の店頭価格とガリバー 年式別買取相場を比べると、 台数のそろう9車種の中央値で約23%
- Sクラス2022年式でグレードと走行距離をそろえて比べると、+19〜54%(中心は30%台)
- 販売店・買取店の解説では、買取価格に対して20〜50%。輸入車は高めになりやすい
- 大手のIDOM(ガリバー)は、小売1台あたりの粗利が約45万円(保証・ローン手数料などを含む)
- 店頭の表示価格からは数%の値引き余地があり、登録などの諸費用は本体価格の2%前後(カーセンサー240台の実測)
これらから、中心を25%、確からしい幅を15%〜35%としました。表の「分かれ目」は、上乗せ率がこれを超えると新車が有利になる値です。 分かれ目がこの幅の中にある車は、買う店や交渉しだいで結論が入れ替わります。
なぜ車によって逆転するのか
車の値段がいちばん大きく下がるのは、新車からの最初の3年です。 Sクラスや7シリーズのような大型の輸入セダンは、3年で新車価格の半分前後まで下がります。 新車で買うとこの下落をまるごとかぶりますが、4年落ちなら、いちばん大きな値下がりは前の持ち主が負担した後です。
反対に、ランドクルーザーやGクラス、アルファードのように3年たってもほとんど値段が変わらない車は、 新車で買っても失うものがわずかです。中古で買うと販売店の利益が乗ったぶん高くつくため、新車が有利になります。
4年落ちは「期首に買う」のがすべて
1年で全額を経費にできるのは、決算期の初めに買って12か月使った場合です。 減価償却は使った月数で月割りになるので、決算の直前に買うと、その期に経費にできるのはほんの一部です。 3月決算の会社なら、4月〜5月に買うのが基本です。
なお、売るときには帳簿上の価値(ほぼ0円)との差が売却益になり、税金がかかります。 4年落ちは、利益が大きく出た期の税金を、売る年まで先に送れる方法でもあります。 売る年に役員退職金を出すなど、利益が小さくなる時期に合わせると効果が大きくなります。
自分の条件で計算する
買値と売値の見込み、年式、決算期のどこで買うかを入れると、税引き後の負担が出ます。
耐用年数 2年・200%定率法で計算(4年落ちは実際には3年10か月落ちから2年になります)
- 初年度に経費にできる額
- 800万円
- 償却で減る税の合計
- 269万円
- 売るときの売却益にかかる税
- 188万円
年ごとの償却を見る
| 年 | 償却額 | 期末の簿価 |
|---|---|---|
| 1年目 | 800万円 | 0万円 |
| 2年目 | 0万円 | 0万円 |
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掲載の数値は買取会社の公開データをもとにした試算で、将来の売却価格や税務上の取扱いを保証するものではありません。 実際の判断は顧問税理士にご相談ください。