株式会社幻冬舎アセットマネジメント

株式会社幻冬舎アセットマネジメントは、出版社の幻冬舎グループであり、2018年からオペレーティングリースビジネスに参入した企業です。

歴史はまだ浅いですが、投資家の求める経済条件に合致した案件を厳選して取り扱っている印象があります。

今回は、同社の事業内容の特色について、取締役の阪田さんにインタビューを行いました。

1.株式会社幻冬舎アセットマネジメントはどんな会社ですか?

当社は、出版社の幻冬舎グループ企業であり、金融ビジネスを行っております。

グループとしては、2012年より株式会社幻冬舎総合財産コンサルティングにおいて金融ビジネスを始め、主に富裕層向けビジネスに注力しています。

出版社グループで金融ビジネスを行っている理由は、出版社は様々な「知」を集約する場所であり、金融においても弊社グループならではの「知」を集約し、一部の「情報強者」にとっては当たり前の、知る人ぞ知る知識やノウハウを必要とする人に伝えていくためです。

企業オーナー・富裕層の財産を守る「知」のパートナーとして、金融機関・士業と一線を画す、メディア系「第三極」としての存在感を示していきたいと思います。

2.日本型オペレーティングリースの実績・取引の現状についてお聞かせください。

オペレーティングリース事業には2018年から参入し、今までに扱った案件数は6件、運用総額は約100億円です。

現在の案件はいずれも船舶ですが、それは、お客様のニーズに合致したものを求めた結果です。

必ずしも船舶にこだわっているわけではありません。航空機やコンテナその他の投資対象についても、たえずアンテナを張り、研究を重ね、案件の組成のチャンスをうかがっています。

一口当たりの最低出資金額は、現状、5000万円に設定しております。ただし、お客様からは、もう少し小口化してほしいというご要望もありますので、今後は検討していきたいと考えております。

3.日本型オペレーティングリースに出資するのはどんなお客様ですか?

大きく2つのタイプに分けられます。

第一に、突発的な利益を出された法人様です。

例えば、法人で加入した生命保険の解約返戻金がピークを迎えたので解約をした客様や、不動産を売却したことで利益が発生したお客様です。

第二に、大きな利益を安定して出し続けている法人様です。

4.案件の安全性はどのように確保していますか?

税務否認リスクへの対応

税務ついては、大手の税理士法人にお願いして意見書をいただいています。

それに加えて、契約書面についても、大手の法律事務所にサポートをいただいています。

出資金の回収の安全性の確保

オペレーティングリースはあくまで投資ですので、出資した額を絶対に回収できるとは断言できません。

しかし、確実性を高めるための取組を行っています。

まず、案件組成にあたっては、リース先となる企業の財務内容を厳密に調査し、かつ、その企業の経営陣と面談した上で、リース期間中から償還まで「この企業であれば大丈夫だろう」というリース先を厳選しています。

また、万が一があった時にもすぐに情報が入る体制を整えています。

5.同業他社と比べた強み・特徴は何ですか?

特徴1|他社が着目しないニッチで小ぶりだが、堅実な案件を取り組む

当社は、例えば出資金総額5億円程度といった、小さなサイズの案件も取り組みます。

案件の良し悪しは規模の大小とはあまり関係がありません。大きい案件だからと言って安全性が高いとは限りませんし、小さい案件だからと言ってリスクが大きいというわけでもありません。

規模が小さくてもニッチで堅実で、かつエッジのきいた商品を組成できるのが、当社の強みだと考えています。

また、当社は会社規模がそこまで大きくないため、固定費が多く掛からず、その分案件組成にかかるコストが低いのではないかと思います。

さらに、上場しておりませんので、四半期毎の情報開示義務もなく短期間での収益を強く求められません。したがって、その分、じっくりと時間をかけてリース先、金融機関と交渉し、投資家様にとって魅力的な案件を組成できていると考えております。

特徴2|将来にわたって安定性の高い案件を厳選する

当社がこれまでに手掛けてきた物件は、コンテナ船、LPG船、ケミカル船です。

これらは、いずれも海上輸送の中で欠かせない分野です。

ただし、船舶でも賃借人(=海運会社)の与信が低い案件、安全性の確認ができない船種はリスクが極めて高い案件は避けています。

特徴3|案件の組成と販売を同じスタッフが行う

当社は、案件の組成と販売を同じスタッフが行っています。

案件組成スタッフは、案件を知り尽くしています。また、販売スタッフは、直接お客様のニーズを知ることができる立場にあります。

両方を同じスタッフが行うことで、相乗効果が生まれ、お客様のニーズに寄り添った案件を提供できます。

6.今後の日本型オペレーティングリースの動向をどうみますか?

当社が主に扱っている海上輸送の業界は、コロナ禍でも業績が好調に推移しています。今後しばらくの間は、好調に推移すると考えています。

ただし、船舶は非常に種類が多いので、安全性を慎重に吟味していかなければなりません。

それに加えて、リース先の経営の健全性・安定性も厳密に判断しなければならないと考えています。

まとめ

株式会社幻冬舎アセットマネジメントは、投資家サイドに立ち、投資家の求める経済条件で、案件の見極め・組成を行う点が特徴です。

船舶のみを扱っている印象が強いのですが、今回お話をうかがって、必ずしも船舶にこだわっているわけではなく、規模の大小にかかわらず、ニッチなニーズがあり、安定性の高い案件を厳選した結果であるということが分かりました。

出版事業と金融ビジネスとの相乗効果をめざし、独自の立ち位置を構築しようという試みに、今後とも注目していきたいと思います。

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