変額保険とは?メリット・リスクと活用のポイント

国内で低金利政策が長く続いており、ふつうの貯蓄性の保険は一般的に、以前と比べて利回りが悪くなってしまっています。

そんななか、特に利率の良い保険のひとつとして注目を集めているのが変額保険です。

この記事では、変額保険(変額個人年金保険、変額終身保険)について、それぞれの特徴と、実際のところどのくらいお金が増えるのか、どんなリスクがあるのか説明した上で、そのリスクを軽減する方法まで解説しています。

変額保険の活用をお考えの方は、ぜひ最後までお読みになってください。

変額保険は、保険会社が保険料を国内外の株式や債券などで運用し、その運用実績によって受け取れる給付金の額が変動するタイプの保険商品です。

変額保険には死亡保障がないタイプ(変額個人年金)と、死亡保障がついたタイプ(変額終身保険)があります。

以下、それぞれの特徴と、どんなリスクがあるのか、そしてリスクに対処するために知っておきたいことをお伝えしていきます。

1.変額個人年金保険

まず、変額個人年金保険についてお伝えします。

個人年金保険は、保険料を老後まで積み立てていき、老後になってから年金を受け取るタイプの金融商品です。「保険」と名前はついていますが、実質的には貯蓄の手段です。

後述する変額終身保険と比較すると、死亡保障がついていない分、貯蓄性はさらに高くなっているのが特徴です。

早速、変額個人年金の契約例をみていきましょう。ここではA社の商品(2019年3月時点)の契約例を参考までに紹介します。契約の条件を以下の通りとします。

  • 契約者:30歳男性
  • 保険料払込期間:60歳満了
  • 年金支払開始:60歳から
  • 年金種類:確定年金(10年)
  • 保険料:(月払い)23,865円

年金の種類は確定年金(10年)で、60歳からの10年の間、年金を受け取り続けることができます。

こちらの保険商品において、受け取れる年金額の累計は、以下の通り運用の状況(特別勘定運用実績)によってかわります。

【運用状況ごとの年金累計額】

※1万円未満の端数は切り捨て分かりやすく表示しています。

ご覧のように、投資の実績によって受け取れる年金額に大きな差があることがわかります。

この契約例では運用実績が「7.0%」の場合、返戻率が実に374%と非常に高くなっています。

このように変額個人年金保険は貯蓄性に優れた商品なのです。

その一方で運用実績が悪いと、この表にまとめてある通り元本割れを起こすリスクがあることも忘れてはいけません。

ただしリスクを大幅に軽減し、より貯蓄性を高めるポイントもあります。

詳細は後ほどお伝えします。

2.変額終身保険

変額終身保険は、一生涯の死亡保障と貯蓄の機能の両方を備えた生命保険です。

死亡保険金、解約返戻金の額が、特別勘定の運用実績によって変動します。

死亡保障がついている分、貯蓄性については変額個人年金保険より低くなっています。

ただし、保険料は、ふつうの終身保険よりも割安になっています。

さっそく変額終身保険の契約例を紹介しましょう。

以下、B社の商品(2019年3月時点)の契約例です。

まず契約の条件を、以下のように設定します。

  • 契約者:30歳男性
  • 保険期間:終身
  • 基本保険金額:1,000万円
  • 保険料(月額):20,980円
  • 保険料払込期間:60歳

このなかで「基本保険金額」とは最低限保障する死亡保険金の額です。

仮に運用実績が悪くても、被保険者が亡くなった際にはこの金額の死亡保険金が確保されるということです。

こちらの契約例では、死亡保険金を受け取るのであれば少なくとも元本割れすることはありません。

実績が良ければ、死亡保険金もさらに上乗せがあります。

以上をふまえ、こちらの保険商品で、契約年数ごとの解約返戻金・返戻率は以下の通りです。

この表で特別運用実績とは、保険会社の資金運用の成績を意味します。

特別運用実績の数値が高い方が、運用が成功しているということです。

たとえば70歳時は、運用実績が「6.0%」なら返戻率が253%に達しています。

一方で運用実績が悪いと元本割れしていますが、上でも書いたようにポイントをおさえておけば、このリスクを大幅に軽減することが可能です。

詳細は次の項で解説します。

3.変額保険のリスクを軽減するためのポイント

変額保険は元本割れのリスクを抱えた保険商品ですが、次にあげるポイントをおさえると、リスクを大幅に軽減することができます。

付き合い方次第で、リスクを抑え、利回りを最大限まで高めることもできるのです。

3-1.信頼できるフィナンシャルプランナーに相談して契約する

変額保険は高い投資性をもつ商品です。

契約する際は、信頼できるフィナンシャルプランナーに商品ごとの仕組みや詳細を理解できるまでしっかり説明してもらうべきです。

また、次のポイント以降でくわしくふれますが、変額保険は選択する際にみるべきポイントがあります。

フィナンシャルプランナーにそのポイントを、しっかり説明してもらうようにして下さい。

3-2.長期的な運用によってリスクを分散する

変額保険は少なくとも15年から20年の長期にわたって運用される商品です。

その間には、国内外の経済状況の変化によって運用実績が暴騰することもあれば暴落することもあり得ます。

そのため変額保険はあくまで長期的な視点で見て、運用を検討するべきです。

以下は、ある保険会社の、ある特別勘定の過去の実績について簡易的にイメージ化したものです。

あくまで1つの参考としてご覧いただきたいのですが、年によって運用実績が上下しながら、全体としては上昇していることがわかります。

特に注目したいのは2008~2009年にかけて、一度暴落している点です。

この年は、リーマンショックによって世界的に経済が落ち込んでいました。

そのあおりを受け、この特別勘定も運用実績が落ち込んでいますが、数年でリーマンショック前の水準に回復し、その後はリーマンショック前より高い実績をあげています。

また、暴落したタイミングで投資した場合、あとで上昇すれば、大きく増えていくということもあります。

いずれにしろ、仮にリーマンショック後すぐに慌てて解約をしてしまっていれば損失が出ていたかもしれませんが、その後何年か待っていれば、多額の利益があげられているのです。

変額保険は長い目でみて運用実績の上下は必ずありますので、長期的な視点でみてリスクを分散するようにしましょう。

保険会社も世界の経済状況が悪いときに、ただ手をこまねいているわけではありません。

たとえば経済状況が悪くなり株価が下がっているときに、将来性のある株を大量に仕入れておくことで、将来的な高いリターンを狙うなどの対策をしています。

その株が数年後に高騰すれば、上で紹介した特別勘定の例のように、暴落した時点を大きく超えるような成績の上昇もみられるわけです。

3-3.短期的に暴落する可能性があることを頭に入れておく

上で解説した内容にもつながりますが、変額保険は短期的な視点でみると暴落することがあります。

世界の経済状況のあおりを受けるためです。

そのときに慌ててはいけません。

「こういったこともあるな」という点を頭にいれておいて、必要以上に不安にならないようにしましょう。

3-4.過去20年間で高い実績をあげている商品をえらぶ

変額保険をえらぶときには、過去20年間の運用実績をチェックするようにします。

変額保険では、商品や運用先(特別勘定)ごとに過去の実績をホームページやパンフレットで紹介しています。

繰り返すように2008年のリーマンショック時には実績が暴落している商品が多いと想定されますが、全体でみて実績が高い商品であれば、将来も有望な可能性が高いと言えます。

また特別勘定の運用の方向性がわかりやすく合理的な商品をえらぶようにします。

このあたりも、担当のフィナンシャルプランナーによく話を聞いてアドバイスをもらいつつ確かめるようにしましょう。

3-5.運用状況を定期的にチェックする

変額保険の実績に関しては、保険会社から定期的に送られる情報でチェックができたり、ホームページなどで確認できたりします。

これらの情報をそのときどきでチェックしておくとよいでしょう。

まとめ

変額保険は数ある保険商品のなかでも特に高い貯蓄性を誇る分類の1つであり、長期的な運用に適しています。

その分、リスクもありますが、長期的な視野でみてそのリスクを分散するなど、リスク軽減のポイントもあります。

少子高齢化で不安な老後の資金を確保するためなどに有効な保険商品なので、利率のよい投資方法をお探しであれば選択肢の1つに入れておきたいところです。

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保険の教科書 編集部

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