変額終身保険のメリットと知っておくべき注意点

資産運用の1つとして保険を利用する際に、必ず名前があがる種類の1つが変額終身保険です。

ただ、保険のことを知らない方は変額とはどういうことか、どういったリスクがあるかなど、イメージしにくく分からないことも多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、変額終身保険について、イメージしやすいように、実際の契約例も紹介しながら、基本的なしくみから、お金が最大どれくらい増えるか、リスクの対処法などをまとめています。

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保険の教科書 編集部

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1.変額終身保険とは?

変額終身保険とはなにかを知る前提の知識として、まずは終身保険について簡単におさらいしておきましょう。

1-1.そもそも終身保険とは?

終身保険とは一生涯の死亡保障がついた生命保険です。

掛け捨てではなく、解約時には解約返戻金を受け取ることができます。

くわえて一定期間保険料を支払い続けると、それまでに支払った保険料総額より高額の解約返戻金を受け取れる商品もあります。

そのため資産運用の手段の1つとして契約されることも多いです。

1-1-1.死亡保障が主目的であれば定期保険の方が向いている

終身保険には死亡保障がついているものの、保険料が割高で、まかなえるのは自身の葬儀代などの整理費用程度です。

たとえば一家の大黒柱が生命保険に加入することを想定した場合、自分が亡くなって遺された家族のための生活費としては十分ではありません。

家族の生活費をまかないたいのであれば、保険期間が区切られた定期保険の方が適切です。

定期保険は掛け捨ての保険となり、解約した際にお金が戻ってくることもありませんが、安い保険料で高額な死亡保障を確保できます。

たとえば終身保険で数百万円程度の死亡保険金を確保できる保険料であれば、定期保険なら数千万円の死亡保険金を用意できることもあります。

定期保険・終身保険のよりくわしい比較内容については「定期保険と終身保険|2つの保険を徹底比較」で解説しておりますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

1-2.変額終身保険とは?

終身保険がどういった保険商品か理解したところで、変額タイプの終身保険(変額終身保険)とはどういったものかみていきましょう。

終身保険には上述の通り貯蓄性がありますが、その資金に関する運用方法は種類によって異なります。

たとえば円建て終身保険では名前の通り日本円による積み立てを行います。

これをふまえ、変額終身保険は円建てより貯蓄性が高いのが特徴です。

変額終身保険では、契約者から集めた保険料の一部を元手として、保険会社が国内外の株式や投資信託、債券などによる運用を行います。

このための資金のことを「特別勘定」と呼び、特別勘定の成績(特別勘定実績)の結果が、契約者が受け取れる保険金・解約返戻金に還元されるわけです。

1-2-1.貯蓄のみが目的であれば、変額個人年金保険の方が効率的

変額タイプの保険商品として、この記事で取り上げた変額終身保険以外に変額個人年金があります。

個人年金とは公的な年金に追加して老後に年金を給付する私的年金制度の1つで、終身保険同様に保険会社により販売されています。

変額個人年金が変額終身保険と大きく異なるのは、死亡保障がついていない点です。

逆に死亡保障がついていない分、貯蓄性は変額終身保険よりも高くなっています。

そのため貯蓄を目的に契約するのであれば、変額終身保険より変額終身保険の方が効率的で適切です。

変額個人年金の詳細については「変額個人年金保険とは?活用のメリットと注意点」でも解説しておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

1-3.変額終身保険を選ぶ目的

死亡保障が主目的であれば定期保険が、貯蓄のみが目的であれば変額個人年金の方が適切です。

それでは、変額終身保険を選ぶのはどんな場合でしょうか。

簡単に言うと、整理費用程度の死亡保障も確保しつつ資産運用を行いたい場合です。

自分が亡くなったときに、遺された家族に葬儀代の負担をさせたくないという場合、また、老後の生活費のための資産運用も一緒にしたいという場合には、変額終身保険が向いていると言えます。

2.変額終身保険でどのくらいお金が増やせるか

次に変額終身保険の具体的な契約例をもとに、実際どのくらいの貯蓄性があるものかみていきましょう。

以下に、A社の変額終身保険の契約例(2021年3月時点)を紹介します。

契約の条件は、以下のように設定します。

  • 契約者:30歳男性
  • 保険期間:終身
  • 基本保険金額:1,000万円
  • 保険料(月額):約21,000円
  • 保険料払込期間:60歳

このなかで基本保険金額とは、保険会社の特別勘定の実績に関わらず、最低限保障される死亡保障額をさします。

仮に保険会社の運用がうまくいっていなくても、この金額の死亡保障は確保されるということです。

特別勘定の実績がよければ、さらに多額の死亡保険金を受け取ることができます。

以上をふまえ、こちらの保険商品で、契約年数ごとの解約返戻金・返戻率は以下の通りです。

この表をみると特別勘定の運用実績が6.0%の場合には、返戻率が253%にも上っています。

この高い積立効率に加え、死亡保障が備わっています。

一方で、特別勘定の運用実績が0%、-3.0%の場合は元本割れを起こしていることも確認できます。このように、変額終身保険は、リスクもある保険商品なのです。

ただし、正しい知識を持っていれば、このリスクを大きく軽減し、積立効率を最大化することができます。次にお伝えします。

3.変額終身保険のリスクとリスクを軽減する4つのポイント

変額終身保険は貯蓄性が高い一方で、特別勘定の運用実績次第では、元本割れしてしまうリスクもゼロではありません。

しかし、以下の4つの対処法を知っておけば、リスクを最小限に抑え、メリットを享受できる可能性が高くなります。

3-1.長期間の加入によってリスクを分散する

変額終身保険は、少なくとも15年から20年といった長期間での運用を前提とするものです。

その間には、世界的な経済状況の変化によって実績が落ち込むこともあれば上昇することもあります。

しかし、長い目で見れば、運用の方向性が正しければ、仮に一時的に落ち込んでも回復する可能性が高いのです。

たとえば、リーマンショックのような大暴落の時は、どのような優良な運用方法でも、実績が大きく落ち込みます。しかし、その後やがて回復し、結果的にはリーマンショック前の水準より高い実績を示しています。

このように変額終身保険は、長い期間で見るべき商品なのです。長期的な運用によりリスクを分散することができます。

3-2.短期的な暴落で一喜一憂しない

上で解説した内容にかぶりますが、変額終身保険の利率は、長い期間で見れば一時的に大きく落ち込むことが十分あり得ます。

その際に慌てて解約などしてしまったりすると、そのあとに利率が回復して結果的に大きな損になってしまうことも多いのです。

そのため仮に成績が大きく落ち込んでも、慌てたりせず長期的な視野でみて冷静な判断をするようにして下さい。

3-3.過去20年間で高い実績をあげている商品を探す

変額終身保険を選ぶ際には、ホームページやパンプレットなどで必ず過去の運用実績を確認するようにします。

運用実績は、世界状況の変化によって大きく変動しますが、長い目でみて高い実績をあげている商品が、これからの将来性も高いと言えます。

また、運用先の特別勘定を選ぶ場合、信頼のおけるフィナンシャルプランナー等の専門家の話を聞き、運用の方向性が分かりやすく合理的と考えられるものを選ぶようにします。

3-4.運用実績を定期的にチェックする

特別勘定の運用実績は、保険会社が定期的に送付する情報やホームページなどで随時チェックすることができます。

長期的な視野でみて、万が一将来的な見込みも薄いようであれば、保険会社の担当者のアドバイスを聞いて、特別勘定の運用先を変えることも可能です。

4.変額終身保険で節税できる場合がある

変額終身保険の利回りについて考える際は、変額終身保険で所得控除ができることがある点も考慮に入れるべきです。

変額終身保険は、一般生命保険料控除の対象であり年間の保険料総額によって所得税は最大40,000円、住民税は最大28,000円の所得控除ができます。

ただし、一般生命保険料控除は、終身保険以外に定期保険や収入保障保険なども対象です。これらの保険をきっちりかけている場合は、控除の枠を分け合うことになります。

生命保険料控除の詳細は、「生命保険料控除制度|控除のしくみと対象となる保険と注意点」で解説しております。

まとめ

変額終身保険は、非常に貯蓄性の高い保険商品です。

死亡保障が主目的であればより安価な保険料で高額の死亡保険金が受け取れる定期保険が、死亡保障が不要であればより貯蓄性の高い個人年金の方が適切ではあります。

ただし整理費用程度の死亡保障と、貯蓄性の両方が必要であれば、変額終身保険が適しています。

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