定期保険とは?3つのタイプの中から自分に合った方法を選ぼう

定期保険は、働く人に万が一のことがあった際に、家族へまとまったお金を遺すことができる保険の1つです。

一生涯の保障が用意された終身保険と比較して保険料が割安で手軽に加入できることから、定期保険を選ぶ方が多いようです。

ここでは定期保険とは何かを詳しく解説した上で、定期保険の3つの種類について具体例とあわせて紹介しています。

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保険の教科書 編集部

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1. 定期保険とは?

定期保険は、契約者が亡くなったり障害で働けなくなったりした際に保険金が受け取れる保険商品の種類をさします。

一家の大黒柱が亡くなったときに、遺された家族がお金に困らないようにするために役立つ保険です。

定期保険とよく比較されるのが終身保険です。

この2つの違いを比較してみると、定期保険がどんな保険かがよくわかります。

終身保険は保障が一生涯続き、解約時の解約返戻金があって貯蓄性があるのが特徴です。

これに対し、定期保険は、保険料が掛け捨てで解約返戻金がありません。その代わり、保険料が割安です。

終身保険はその保険金が主に葬儀などの整理費用に使われるのに対し、定期保険はより少ない保険料で高い保険金を受け取れるため、主に遺された家族のための生活資金として使われます。

定期保険・終身保険それぞれの保険料が実際どのくらい違うか、A生命の保険商品を例に簡単に比較してみましょう。

いずれも30歳男性が1,000万円の保険金を用意するものとします。また終身保険は60歳払済、定期保険は保険期間を60歳満了とします。

この条件でのそれぞれの保険料(2018年11月時点)は以下の通りです。

  • 定期保険:月額2,570円
  • 終身保険:月額21,540円

この例では、定期保険は終身保険と比べ保険料が1/8以下まで安くなっています。

代わりに終身保険には解約返戻金があり、上の例で60歳の払込満了時に解約すると、支払った保険料総額約779万円にたいして、約860万円(返戻率:約110%)がかえってきます。

2.定期保険を3つの分類で考える

定期保険にどういった特徴があるかは理解いただけたでしょうか? 次に定期保険にはどんな種類があるかをみていきましょう。

定期保険には大きく分けて、もらえる保険金額が常に一定額の「定期保険」と、契約者の年齢によって受け取れる保険金が変化する「収入保障保険」の2種類があります。

定期保険では保険金を一括で受け取るのに対し、収入保障保険では通常毎月一定額ずつの保険金を受け取れます。

また、定期保険でも、10年などの期間で契約を区切るタイプと、60歳などあらかじめ保障する年齢を決めるタイプがあり特徴が異なります。

ここでは、定期保険(●年更新タイプ・●歳満了タイプ)、収入保障保険それぞれのタイプの特徴を解説します。

2.1.定期保険(●年更新タイプ)

定期保険では、契約期間中、受け取れる保険金の額はかわりません。

以下の図のように、もらえる保険金の額のイメージが四角形で表現されることが多いです。

その中で「●年更新タイプ」は10年・20年などで保険期間が自動更新となるタイプです。

保険料は自動更新ごとにアップします。参考までにA生命の定期保険(10年更新タイプ)(2018年11月時点)の契約例をご覧ください。

  • 契約者:30歳男性
  • 保険金額:3,000万円
  • 保険期間:10年満了
  • 保険料:月額5,040円
  • 保険料は更新ごとにアップ(40歳時に月額7,980円、50歳時に月額15,030円)

このように、10年ごとに大幅に保険料がアップします。

このことを考えると、定期保険の「●年更新タイプ」は、10年後までの短期の保障を備えるのに向いていると言えます。

2.2. 定期保険(●歳満了タイプ)

定期保険(●歳満了タイプ)は、「更新」がなく、指定した年齢まで一定の保険料が継続するタイプの保険商品です。

先述の「●年更新タイプ」と比較して加入時の保険料は割高ですが、時間が経っても保険料が一定で上がらりません。

以下、参考までにA生命の保険商品(2018年11月時点)を一例として紹介します。

  • 契約者:30歳男性
  • 保険金額:3,000万円
  • 保険期間:60歳満了
  • 保険料:月額7,110円

「●年更新タイプ」の保険料と並べてみると、保険料に開きがあります。

  • 定期保険(60歳満了タイプ):月額7,110円
  • 定期保険(10年更新タイプ):契約時/月額5,040円、40歳更新時/月額7,980円、50歳更新時/月額15,030円

この例では、加入の段階でこそ定期保険(10年更新タイプ)の方が月額2,000円近く安いものの、50歳の時点になると「10年更新タイプ」の月額保険料が2倍以上になっています。

定期保険の「●歳満了タイプ」は、ある程度長期にわたり一定額の保障を維持したい場合に向いていると言えます。

2.3. 収入保障保険

収入保障保険とは契約者の方が亡くなった際に、遺された家族に毎月一定額の保険金が支払われるタイプの保険商品です。

支払いが始まった段階から契約満了まで毎月一定の金額が支払われる保険であるため、支払われる保険金の総額は、以下の通り契約期間が経過するにつれ少なくなっていくことになります。

定期保険は、契約者の年齢が若いほど多くの保険金が必要となります。

契約者が若いときになくなった方が、遺された家族に必要な生活費の総額は多くなりますし、子どもが生まれたばかりであれば、これから教育費も必要となるでしょう。

収入保障保険は、そんな契約者のライフステージにあわせた合理的な保険ということができます。

実際にA生命の収入保障保険の例を、1つ参考までにみてみましょう。

これまでの2つの例と同様に30歳男性が加入する場合の例です。

  • 契約者:30歳男性
  • 年金金額:10万円
  • 支払保証期間:1年間
  • 保険期間:60歳満了
  • 保険料:月額2,450円

支払保証期間とは契約者が亡くなってから保険満了までの期間がこの期間に満たない場合に、支払保証期間は毎月保険金が受け取れるというものです。

この例では支払保証期間が1年となっているので、仮に保険満了ぎりぎりに保険金の支払いが開始されたとしても、その後1年間は継続して保険金が支払われます。

なお必要であれば、収入保障保険でも一括で保険金を受け取ることもできます。

しかし毎月保険金をもらう場合と比べて、受け取れる保険金の総額が少なる点に注意が必要です。

たとえば上の例で、契約1ヵ月後に契約者が亡くなった場合、毎月10万円ずつ家族が保険金を受け取る場合、支払われる保険金の総額は月額10万円×12ヵ月×30年で総額3,600万円となります。

たいして同じ時点で、一括で保険金を受け取る場合の総額は3,100.9万円です。

約500万円近く総額料金が少なくなっています。

なお収入保障保険と同様に、契約期間が経過するにつれ受け取れる保険金の総額が減る定期保険として、逓減(ていげん)定期保険があります。

こちらの保険は、収入保障保険と異なり保険金を一括で受け取ることが可能です。

そのかわり保険料が収入保障保険より高いため、収入保障保険の方がよく選ばれています。

それから収入保障保険でチェックしておきたいのは、商品によって就労不能特約がつけられる点です。

就労不能特約とは、契約者が怪我や病気などで働けなくなった場合でも、亡くなった際と同様の保険金が受け取れる特約です。

収入保障保険に就労不能特約がつけると、その分保険料が高くなりますが契約者が働けなくなった場合でも月額10万円の保険金が60歳まで支払われることになります。

就業不能特約の詳細については「働けなくなったときの保険、所得補償保険と就業不能保険(特約)の比較」をご覧ください。

3.定期保険と収入保障保険のどちらを選ぶべき?

ここまでお読みいただき、定期保険と収入保障保険、あなたはどちらの保険にメリットを感じましたか?

ここからは、定期保険と収入保障保険が、どんな人に向いているのかについて、契約後の変換制度の解説も含めながら、ご案内してまいります。

3.1. 定期保険を選ばれたケース

定期保険の特徴を改めて確認していきましょう。定期保険は「少ない保険料で保障が準備でき、保障額が一定、健康状態にかかわらず最長90歳程度まで更新が可能」な保険です。

こういったメリットを活かせるのはどんな方になるのでしょうか?例として、私のお客様が定期保険を選ばれた事例についてご紹介したいと思います。

50歳男性Y様のケース

Y様は大手日系生命保険会社の契約が更新をむかえたのをきっかけに、見直しのご相談にいらっしゃったお客様です。独身で、今後ご結婚のご予定はなく、大きな死亡保障は不要なため、お葬式代程度の保障をご希望されていました。

保険料の負担を軽くしたい、とのことでしたので、まずは掛け捨てタイプの死亡保険、保険料が同じくらいになる設定で試算を行ったところ、以下のような結果になりました。

定期保険(70歳満了タイプ)

【死亡保険金額】500万円
【保険期間】20年
【保険料】4,055円

収入保障保険

【死亡保険金額】月5万円

  • 万一時50歳:毎月5万円×12ヶ月×20年間=1,200万円
  • 万一時55歳:毎月5万円×12ヶ月×15年間= 900万円
  • 万一時60歳:毎月5万円×12ヶ月×10年間= 600万円

【支払保証期間】2年
【月払保険料】3,960円

保障内容は収入保障保険のほうが大きいのですが、更新ができないため、70歳で保障は終了してしまいます。一方、定期保険であれば更新可能で最長90歳まで続けることができます。

このように、定期保険は「保険料を抑えつつ、将来のライフサイクルが変わった時でも柔軟に対応できる保険」となっています。

変換|後で一生涯保障の終身保険に変えられる!

Y様は定期保険の更新について「やっぱり保障が90歳で終わると長生きした時に困るね・・・」とお話しいただきました。終身保険で試算すると、予算オーバーとなってしまいました。

そこで私がお話ししたいのが「変換」という制度です。

「変換」の制度を使えば、もともとの契約の保険金額以下の保険金額の範囲内で、定期保険を一生涯の終身保険に変えることができるのです。しかも、変換は、その時の健康状態が悪化していても行うことができます。

注意したいのは、保険会社により規定が異なるので、全ての定期保険でできる制度ではない、という点です。定期保険を検討する時は、こういった契約後の制度についても確認すると良いでしょう。

なお、収入保障保険を定期保険に変換する方法もあります。後で改めてお伝えします。

3.2. 収入保障保険を選ばれたケース

万が一の時に備える生命保険では、年数が経過するにしたがって必要保障額はどんどん少なくなっていきます。必要保障額は、加入時点での金額を設定するわけですが、健康で1年2年と過ごせれば、その分の生活費や教育費が不要になっていきます。

その分、必要保障額が減少していくことになります。

収入保障保険は、このような現状に合わせ、ムダな保険料を支払わず効率的に保障を備えることができる優れた商品なのです。

35歳男性A様のケース

A様は同い年の奥様と5歳のお子様がいらっしゃいました。

奥様はご出産を機に正社員からパートになったため、家族の収入の大半をA様のお給料でまかなっており、ご自分に万が一の事があった時の備えを準備されたい、とのことでした。

お子様が20歳の時にA様は50歳、お子様が希望すれば大学まで進学させてあげたいと考えていらっしゃいました。その場合、お子様22歳、A様52歳までまとまった保障が必要となります。

ある程度の貯金はしているものの、学資保険など教育資金の準備は特にしておらず、奥様についても、今のところ正社員で働く予定はない、とのことでした。

保険期間60歳まで、定期保険と収入保障保険で試算してみたところ、以下のような結果になりました。

定期保険

【死亡保険金額】3,000万円(60歳まで一定)
【月払保険料】9,360円

収入保障保険

【死亡保険金額】月10万円

  • 35歳のとき…毎月10万円×12ヶ月×25年間=3,000万円
  • 48歳のとき…毎月10万円×12ヶ月×12年間=1,440万円
  • 55歳のとき…毎月10万円×12ヶ月×5年間 =600万円

【支払保証期間】5年
【月払保険料】3,160円

最初の保険金はどちらも3,000万円ですが、圧倒的に収入保障保険の方が保険料が割安で、良い内容となっています。

保障は毎年目減りしますが、お子様が高校卒業の18歳、A様が48歳で死亡した場合でも、私立大学へ通っても困らない程度の保険金を確保できることもあり、最終的にA様が選ばれたのは収入保障保険でした。

4.変換|収入保障保険を定期保険に変えられる!

必要保障額をしっかりと計算したとしても、加入後に家庭の事情が変わり、あるタイミングで、保障を下げたくないと考えることがあるかも知れません。

たとえば、加入の時点ではお子様を大学まで行かせるつもりだったのが、後でお子様が大学院に進学したいと希望したような場合、その分、お金が余分に必要になり、同時に保障も必要になります。

その場合には、「変換」という方法を使えば、その時点の保険金総額で固定して、「定期保険」つまり、保険金額が一定額で変わらない保険に切り替えることができます。

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なお、収入保障保険を変換する場合、定期保険だけでなく終身保険を選べることもあります。

まとめ

定期保険は終身保険と比べて、割安な保険料で多くの保険金を家族に遺すことができるのがメリットです。

契約者が亡くなった際でも、家族がお金のために苦労せずにすむ頼りになる保険といえます。

ただ定期保険のタイプも、この記事で紹介したようにそれぞれ特徴が異なります。ご自身の状況にあわせて、最適なタイプを選ぶようにしてください。

定期保険の主な特徴は、保障期間が定められており、掛け捨てのタイプが多く、解約してもお金は戻ってこない分、保険料が割安に設定されている点にあります。

また、定期保険には、「定期保険(●年更新タイプ)」「定期保険(●歳満了タイプ)」「収入保障保険」があります。

どちらの保険にも、契約後に保障の形を変えることができる「変換」という制度があります。この制度を知っていれば、将来のライフプランに変化があった時でも、保障を一生涯の終身保険に変えることが可能です。

定期保険で万が一の備えをご検討されている方にとって、保険選びの参考にしていただけたなら幸いです。

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