ドル建て終身保険とは?押さえておきたいメリットとデメリット

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保険で貯蓄を考える1つの選択肢として、ドル建て終身保険があります。

ドル建て終身保険は「保険で資産運用してお金を増やしたい!」という人におすすめの保険商品です。予定利率が円建てより高めに設定されており、保険料も割安なのが特長です。

とは言うものの、「危険なのではないか?」とか「難しそうでよくわからない」「怖くて手が出せない」というイメージも多いと思います。確かに、ドル建て終身保険にはたくさんの魅力とそれに伴うリスクがあります。

そこで今回の記事では、ドル建て終身保険のメリットとデメリットを中心にお伝えしたいと思います。

外貨建て保険はリスクはありますが、リターンも期待できる商品です。メリット・デメリットをしっかり理解した上で活用しましょう。外貨建て保険に興味がある方やドル建て終身保険に加入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

はじめに:ドル建て保険の特徴とは?

ドル建て保険の特徴は大きくわけて2つあります。

1.予定利率が高く、割安な保険料で大きな保障が得られる

ドル建ての保険は、円建ての保険と比べて予定利率が高く設定されているのが特徴です。

予定利率とは何なのか説明しましょう。

保険会社は契約者が支払った保険料をもとにして、運用などで得られる収益を見込み、その分を保険料から割り引きます。そのときの割引率が予定利率です。

予定利率が高いほど保険料は安くなります。

そのため、同じ保障の円建て保険よりもドル建て保険の方が「保険料が安くなる」ということになります。

2.為替変動で利益を得る可能性もあるが、損する可能性もある

ドル建て保険は、保険金などで受け取ったドルを円に換算するときに為替変動の影響を受けてしまいます。

円安であれば、為替差益を得ることができるので利益が出ますが、円高ですと為替差損になってしまうリスクがあります。

場合によっては元本割れしてしまう可能性もあります。またドルから円へ換算するときに為替手数料がかかりますので、その注意点も抑えておきましょう。

以下の図をご覧ください。このように、為替が変動すると受け取り金額が大きく変わってきます。

ドル建て為替変動のしくみ

1.ドル建て終身保険のメリットデメリットとは?

ここからは、ドル建て終身保険のメリットとデメリットをお伝えしていきたいと思います。

1-1.ドル建て終身保険の4つのメリット

ドル建て終身保険のメリットは大きくわけて4つあります。

1.日本円より高い金利の通貨で運用するので、貯蓄性で有利

マイナス金利政策などの影響から、保険会社も保険料の運用に苦戦しているのが現状です。円よりも、金利の高い外貨で運用したほうが有利になります。

2.予定利率が高いので保険料が安い

予定利率と保険料は「予定利率が高いと割引率が高くなって保険料は安くなる」逆に「予定利率が低いと割引率も低く保険料は高くなる」というシーソーの関係にあります。

終身保険や個人年金保険など、貯蓄性のある保険ほど予定利率の高低が保険料に大きな影響を与えます。

3.満期時・解約時に契約時よりも円安になっていれば為替差益がプラスされる

外貨建て保険は為替リスクがありますが、正確にいうと「ハイリスク・ハイリターン」になります。為替が円安・外貨高になると、受け取れる金額が増えます。

4.資産を外貨に分散できる

投資をしていく上で分散投資を考える人も多いでしょう。その1つとして、保険としての保障を得ながら外貨の資産を持つこともできます。満期保険金や解約返戻金を外貨のまま保有することもでき、外貨資産として活用することもできます。

1-2.ドル建て終身保険の3つのデメリット

次にドル建て終身保険のデメリット・リスクをお伝えします。

1.為替が円高になると受け取る金額が減る

はじめにお伝えしたように外貨で満期金や解約返戻金を受け取る場合、円高(外貨安)になった場合、想定していたよりも受け取れる金額が低くなる可能性があります。

2.両替する際に為替手数料がかかる

外貨と円の換算の際には、為替手数料がかかります。例えば、保険金を受け取る時、外貨から円へ換算するときは、為替リスクに加えて為替手数料が発生することも事前に把握しておくことが大切です。

3.商品が分かりにくい

外貨建て保険は為替変動によって受け取れる金額が大きく変わっていくのが特徴です。もしもあなたが外貨投資経験がない場合、将来いくらの保険金が受け取れるのか?

円建ての商品より分かりにくいと思います。

2.ドル建て終身保険と円建て終身保険の比較

ドル建て終身保険と円建て終身保険には、一体どれ位の差があると思いますか?

具体例を見ていきましょう。こちらの例では分かりやすいように、1ドル100円で計算いたします。

【具体例】35歳女性 保険料払込期間:10年 65歳で解約した場合

【円建て:保険金額500万円】

  • 月払保険料:32,570円
  • 総払込保険料:3,908,400円
  • 解約返戻金:4,324,050円
  • 解約返戻率:110.6% 

【外貨建て:保険金額50,000ドル(500万円)】

  • 月払保険料:156.3ドル(15,630円)
  • 総払込保険料:18,756.0ドル(1,875,600円)
  • 解約返戻金:27,759.38ドル(2,775,938円)
  • 解約返戻率:148.0%

このように、同じ500万円(50,000ドル)の保障でも、円建てより外貨建てのほうが安い料金で保険を買うことができて、さらに解約返戻率については37.4%も差があることが分かります。

外貨建てには為替リスクが伴うので、一概に比較できない部分もあるのですが、ここまで大きな差になることを考えると、外貨建ての終身保険を選ぶ方が増えてきているのが現状です。

3.ドル建て終身保険の活用法とは

次に、ドル建て終身保険の活用法についてお伝えしていきます。

3-1. 通貨分散の手段として活用する

ドル建て終身保険の保険料は、米国の公社債を中心として運用されるため、通貨分散の手段として非常に有効な方法だといえるでしょう。先ほどもお伝えしましたが、予定利率が高く、その分解約返戻金も大きくなるので、月払や半年払・年払いなど、継続的に払込を行い、将来に向けて保有する外貨を増やしても良いですね。

3-2. 相続税対策に活用する

メリットでもお伝えしたように、ドル建て保険は円建ての保険に比べて利率が高く、保険料が割安に設定されています。もちろん為替による変動はありますが、ドル建て終身保険は相続税対策に向いていると言えます。

相続税対策に関しては「相続税対策|効果的に対策できる生命保険の活用法」で詳しくお伝えしています。

4.「円建て保険」と「ドル建て保険」どちらがいいの?

結局のところ、円建てとドル建て、どちらの保険を選んだら良いのでしょうか?

4-1. 確実に保険金を受け取りたいのなら「円建て保険」がおすすめ

「生活のための死亡保障」や「学費のための学資保険」など、元本割れをして必要な資金が減ってしまうと困るという場合には、確実に決まった保険金を受け取ることができる円建ての保険が良いでしょう。

4-2. 投資の手段と考えるなら「ドル建て保険」がおすすめ

様々なリスクを理解した上で、保険で資産運用をしたいという方は「ドル建て保険」がおすすめです。

預けた保険料をドルで運用し、資産を形成します。「円建て保険」のように確実に決まった保険金を受け取らないと困るというようなメインの保障としてではなく、投資の1つとして加入するのが良いでしょう。

まとめ:ドル建て終身保険はリスクを必ず理解する

外貨投資は生命保険だけではなく、外貨預金・外貨MMF・外国債券などもあります。これらの外貨商品は生命保険より手軽で手数料も割安で利用することができます。ですから、外貨投資をするときは生命保険だけではなく、他の金融商品を充分検討してから始めても遅くはないと思います。

ドル建て終身保険は他の保険商品より複雑になりますし、リスクも高い商品ですから、その仕組みを十分に理解した上で契約を結ぶようにしましょう。

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長井 大輔

長井 大輔

保険のパートナー・保険の教科書 運営責任者、今まで1000名以上の個人・法人のお客様のご相談にお応えしてきた生命保険・社会保障・税務・資産運用に精通しているファイナンシャルプランナー
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