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・現在加入中の保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
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もしも、保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
自動車保険の車両入替とは、新たに自動車を購入した際などに補償対象の自動車を変更する手続きです。
この手続きをしないと、自動車保険の補償を受けられなくなってしまいます。
この記事では、車両入替の手続きとはどんなものかといった概要から、手続きをする際の注意点まで、詳しく解説しています。
保険の教科書 編集部
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目次
保有している自動車が9台以下の場合は、1台ごとに自動車保険に加入する必要があります。ノンフリート契約と言います。
1台の契約車両ごとに1つの自動車保険を紐づけることになるのです。
そのため、自動車を買い替えるなどした場合には、契約車両を変更する「車両入替」の手続きが必要となります。
なお、新しい自動車保険に加入し直す方法もないわけではありません。しかし、実際には車両入替を行うケースが多くなっています。
その理由は、自動車保険の等級制度にあります。等級制度は、等級が高いほど保険料の割引率が上がるというものです。
無事故で自動車保険の保険金の支払いがなかったら、保険期間が1年経つごとに等級が上がっていきます。しかし、自動車を乗り換える際、既存の自動車保険を解約して新規に自動車保険に加入し直した場合、保険期間はそこから新たに計算されます。その分、等級が上がるのが遅れてしまうのです。
そこで、車両入替という方法をとるのです。
もし、車両入替をしなかったら、新たな自動車で交通事故を起こしても、既存の自動車保険では補償してもらえません。
特に、事故の相手を死傷したり、物を傷つけたりしたら、高額な賠償金を自己負担で支払わなくてはならなくなる可能性もあります。
したがって、自動車を買い替えるなどした際には、その自動車への車両入替の手続きをするか、その自動車のために新たに自動車保険を契約するかして、自動車保険がない状態を避ける必要があります。
なお、「被保険自動車の入替における自動担保特約」等の名称の特約があれば、車両入替を行わなくても、一定期間は、既存の自動車保険の補償を新たな自動車向けに利用できます。この特約の詳細は後ほどお伝えします。
車両入替を行うには条件があります。その条件は、保険会社ごとに多少異なりますが、おおよそ以下の通りです。
<入替前後の自動車について>
入替前の自動車は、廃車されたり他人に譲り渡されたりして、自分の所有でなくなっている必要があります。
入替後の自動車は、新たに購入するなどして所有することになったものでなければなりません。
<入替後の自動車の所有者について>
入替後の自動車の所有者が以下のいずれかである必要があります。
<入替前後の自動車の種類について>
入替前後の自動車について、用途(営業用か自家用か)や車種(普通自動車・小型自動車など)が一致していなければなりません。
ただし、以下に挙げる「自家用8車種」と呼ばれる自動車の種類に関しては、用途・車種が一致していなくても「一致している」とみなされ、お互いに車両入替が可能です。
以上の条件を全部満たしていなければ、車両入替はできません。新たな自動車のために自動車保険に加入し直す必要があります。
次に、手続きを説明します。
基本的には保険会社や代理店へ連絡して必要書類を取り寄せ郵送で手続きをするのが一般的です。
ただし、インターネット上に契約者ごとのページを設けている保険会社の場合は、オンラインで手続きができることがあります。必要書類をデータ形式で送ることができ、郵送の手間が省けます。
保険会社によって多少異なることもありますが、おおよそ以下の通りです。
●入替後の自動車の車検証
入替後の自動車の情報を伝えるため、その自動車の車検証が必要です。手元になければ購入先からコピーやデータを取り寄せます。
車検証には自動車の型式や車体番号・所有者名など、自動車保険に必要な情報が記載されています。
●保険料の差額を振り込んでもらうための銀行口座の情報
詳細は後ほど改めてお伝えしますが、契約車両が入れ替わると、多くの場合、保険料が変更されます。
保険料を既に振り込みで支払った場合、保険料が安くなったら差額の払い戻しが必要になるので、その振込先となる銀行口座の情報を伝えます。
●新旧自動車の積算距離
入替前の自動車と入替後の自動車のそれぞれの積算距離を保険会社へ報告します。
入替前の自動車については積算距離計をチェックします。
入替後の自動車については、新車ならば積算機距離は「0km」ですが、中古車であれば販売店に確認する必要があります。
車両入替の手続きは、納車日が確認できた時点ですぐに行っておき、契約変更日を納車日にします。
こうすれば、入替後の自動車が届いた時点で、自動車保険の補償がきく状態になっています。
もし手続きが遅れてしまうと、その分だけ無保険の状態が発生し、いざという時に補償を受けられないことになります。
「被保険自動車の入替における自動担保特約」とは、自動車を買い替えるなどしたにも関わらず車両入替の手続きが遅れてしまった場合も、一定期間は既存の自動車保険の補償を受けられるという特約です。
保険会社や保険商品によっては、この特約が自動的にセットされていることがあります。なお、特約の名称が異なることもあります。
この特約が付いていれば、入替後の自動車で交通事故を起こして補償が必要になった場合に、入替後の自動車の市場価値をもとに補償が行われます。
特約の効力の期間は、入替後の自動車の車検証を入手してから30日以内です。
なお、この特約によって補償を受けられるのは、入替前の自動車が廃車済であることや、入替後の自動車を購入してから30日以内に車両入替の手続きをすることなどの条件が設定されていることもあります。
いずれにしろ、早めに手続きをして無保険の状態が発生しないようにしなければなりません。
細かい話ですが、入替後の自動車を販売店などへ取りに行くために、入替前の自動車を運転している時に事故を起こしてしまったらどうなるでしょうか?
この場合は、既存の自動車保険の補償を受けることができます。
なぜなら、入替後の自動車を入手するまでは、入替前の自動車が補償の対象となるからです。
入替後の自動車を初めて運転した時点で、自動車保険の補償の対象が変更されます。
入替後の自動車を販売店から購入するのでなく、他人(個人)から購入したり譲ってもらったりすることもあるでしょう。
その際には、車両入替の手続きの前に、自動車の名義変更の手続きをする必要があります。
名義変更は管轄の運輸支局で行いますが、詳細は国土交通省の公式サイト(「自動車検査・登録ガイド(登録4:自動車を売買等により譲渡、譲受する場合(移転登録))」)でご確認ください。
まず、車両入替を行っても、自動車保険の割引率を決める等級についてはかわりません。
もともとの等級が適用されます。
無事故運転を続け等級がよくなっていた場合には、高い割引率をそのまま適用できるので安心してください。
一方で保険の保険料は、変更となる可能性があります。
車種によって「型式別料率クラス」が異なり、このクラスによって保険料が異なるからです。
型式別料率クラスとは、自動車の安全性能、ユーザ層などによって判断される事故のリスク度合いを示す目安をさします。
型式別料率クラスは保険会社ごとに異なりますが、参考値に関しては、損害保険料率算出機構の公式サイト(「型式別料率クラス検索」)で確認すること可能です。
クラスが高くなるほど、保険料が高くなります。
車両入替を行う場合、たいていは保険料が変わりまます。
保険料が安くなり、払込済の保険料と差額が生じた場合には、その差額が払い戻されることになります。
逆に、保険料が高くなった場合には、差額分を支払わなければなりません。
特に、保険料が高くなる場合、車両入替の手続きを完了させるためには、保険料の支払いを済ませる必要があるので、必ず差額を期日までに支払うようにしてください。
自動車保険の車両入替の手続きは、自動車保険が紐づけられている補償対象の自動車を変更するために行われます。
新たに掛け替えるのではなく既存の保険を流用する理由は、保険期間の途中で新たに掛け替えると、新しい保険期間がそこからスタートするため、その分、等級が上がるのが遅れるからです。
もし、車両入替の手続きを行わないまま交通事故を起こしてしまうと、既存の自動車保険で補償されなくなってしまうので、重要です。
また、車両入替の手続きを行うことによって、保険料がかわることもあります。その上で、保険料が不足しているようであれば追加で支払いを、払い過ぎているようであれば払い戻しを受けることになります。
次のようなことでお悩みではありませんか?
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