機械が故障したときに補償されるのは文字通り機械保険ですが、どのようなときに補償が受けられるのか、なかなかイメージしにくいことと思います。
機械保険は、機械設備や装置が事故や操作ミス等により故障してしまった場合に、その修理費用等をカバーしてくれる保険です。
この記事では、機械保険について、必ず押さえておいていただきたいことを、分かりやすくお伝えします。
この記事をお読みになれば、機械保険について基本的なことが理解でき、火災保険との違いなどが理解できますので、是非最後までお読みください。
The following two tabs change content below.
私たちは、お客様のお金の問題を解決し、将来の安心を確保する方法を追求する集団です。メンバーは公認会計士、税理士、MBA、中小企業診断士、CFP、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー等の資格を持っており、いずれも現場を3年以上経験している者のみで運営しています。
1. 機械保険とは機械が故障をしたときに補償される
1.1. 機械保険は機械が故障したときの修理費用などが補償される
機械保険は簡単に言うと、冒頭でも申し上げたように、機械設備・装置が故障したときに保険金が受け取れる保険です。ただ、故障の原因は、例えば、従業員の人の操作ミス、機械の衝突など様々です。
工場等で使う機械は高額なものが多く、故障したら修理や買い替えの代金が大変です。中には数千万円、数億円する機械もあることでしょう。メーカーの保証期間中であれば無償で修理や交換をしてもらえると思いますが、通常5年など一定期間が経過するとメーカーに保証してもらえなくなります。
したがって、機械保険は工場等を持っていて、機械設備をたくさん使っている法人様には必須と言えます。
1.2. 機械保険と火災保険の違い
火災が起きて機械が壊れたら、機械保険と火災保険のどちらから保険金を受け取れるでしょうか。
火災が起きたときに保険金が受け取れるのは、基本的に火災保険からです。後ほどお伝えいたしますが、機械保険は火災による故障をカバーしていません。
火災保険は、機械設備の故障を手厚くカバーしてくれます。例えば、火事に至らなかったとしても、いわゆる「電気的事故」、「機械的事故」による故障の場合に保険金を受け取ることができます。「電気的事故」とは過電流などにより「ショート」、「スパーク」などを起こした場合などが代表的な事故例です。
ただし、火災保険の中には機械設備等が補償の対象外になっていたり、特約を付けなければカバーされなかったりする場合があります。したがって、現在加入している火災保険を必ず確認して、機械設備も補償されているものに変更するのをおすすめします。
2. 機械保険でカバーされる補償内容
では、機械保険で、どこまでの損害をカバーできるでしょうか。基本的な補償範囲は、大まかに、以下の4通りに分けられます。
2.1. 損害保険金
機械保険の基本的な補償としては、機械設備・装置が故障したときに事故前の状態に戻すための修理費用などが支払われます。
2.2. 損害防止費用
損害の発生・拡大を防ぐのにかかった費用です。損害自体を防ぐ措置をしないと、損害が拡大し、損害賠償金もどんどんかさんでいきます。したがって、損害自体を防ぐ費用や、損害の拡大を防ぐための費用もカバーされます。
2.3. 臨時費用保険金
損害保険金以外に、対応のためにかかった宿泊費、交通費等の臨時費用が支払われる保険もあります。
通常、損害保険金額の10%くらいの場合が多いです。ただし1回の事故につき、限度金額が決まっています。
2.4. 残存物取片づけ費用保険金
機械が故障して使えなくなった場合には、跡片付けのための取りこわし費用、取片づけ清掃費用および搬出費用が一定金額補償されます。通常は保険金額の数パーセントまでが補償されます。
3. 機械保険3つの注意点
上述のように、機械保険は、機械が急に故障した場合や、従業員が壊した時に補償されます。しかし、機械が故障したからといって何でも補償されるわけではありません。
機械保険で保険金を受け取れない場合を簡単にご説明させていただきます。
1. 故意・重大な過失によっての故障は補償されない
機械は使用するときに間違って操作をすると故障することがあります。
ミスがあまりに重大すぎる場合は、「重過失」となり、「故意」つまり知っていてやった場合と同じと扱われてしまいます。
よって、ひどいミスのせいで損害が発生した場合には、補償してもらえないということです。
2. 火災による場合は補償されない
先ほども簡単にお伝えしましたが、火災が原因で機械が故障しても、補償の対象とはなりません。工場などあ火災が起こることもあり、機械保険だけではなく、火災保険でしっかりと補償をしておきましょう。
3. 腐食、さび、侵食などにより生じた損害は補償されない
上記の故意、過失に似ているのですが、年数が経過するとさび、腐食により故障することがありますが、その場合は補償されません。機械にはある程度の寿命があり、手入れを怠ると補償されませんので、故障したときに補償されるように、普段からしっかりと手入れしておきましょう。
まとめ
機械保険は工場等で高額な機械を扱っている場合は必要な保険です。ただし、手入れを怠り、腐食、サビなどではいざ故障をしても補償されない場合もありますので、故障をしないように普段の手入れを欠かさないようにしましょう。
また、火災により機械が故障した場合には機械保険からは補償されず、火災保険での補償になります。特にボヤで機械が故障をするケースもあり、火災保険によっては補償されないようになっていますので、確認をしておきましょう。
【無料Ebook】損害保険の保険料を最大50%以上削減できる具体的方法
私たちは、他社にはない独自のノウハウで、数々の会社様の損害保険の保険料を削減してきました。
まず、論より証拠、以下はその事例のほんの一部です。いずれも補償内容はそのままに、保険料の大幅な削減に成功しています。
- ・不動産業(事業用火災保険) : 112万円⇒52万円(-54%)
- ・建設業(建設工事保険等) : 212万円⇒150万円(-30%)
- ・アパレル業(貨物保険) : 120万円⇒96万円(-20%)
- ・病院(賠償責任保険等) : 173万円⇒144万円(-17%)
- ・運送業(自動車保険) : 5,800万円⇒5,000万円(-14%)
この無料Ebookでは、私たちがお手伝いしたコスト削減の事例をご紹介します。
そして、業種別に、むだのない最適な保険の選び方をお伝えします。
ぜひ、今すぐダウンロードしてください。
すぐに知りたい方は、0120-957-713までお問い合わせください。
無料Ebookを今すぐダウンロードする