がん保険の積立貯蓄型の3つの特徴と具体的な活用方法

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あなたは、保険を検討するにあたって、「掛け捨て型」と「貯蓄型」のどちらが賢明な選択であるのか、悩んでおられませんか。

結論から申し上げると、貯蓄の面で考えるとがん保険より良いものは他にいくらでもあります。また保障の面から考えても、貯蓄型のがん保険は中途半端だと言えます。

しかし、唯一、貯蓄型がん保険が非常にうまく活用できる場合もあります。それは、生命保険の死亡保障に加入できなかった場合です。その場合は、がん保険は基本的に過去にがんになったことがあるかどうかが審査基準のため、死亡保障目的で貯蓄型がん保険に加入するのは良い選択肢の一つです。

そうした点も含めて、このページでは、がん保険の貯蓄タイプの3つの特徴と唯一の活用方法を具体的にお伝させてします。貯蓄積立型か掛け捨てかで悩んでいる方は、是非参考にしていただきたいと思います。

1. 貯蓄型がん保険の3つの特徴

がん保険の貯蓄タイプには3つの特徴があります。

  • 解約するときに解約返戻金としていくらかが戻ってくる。
  • 解約したら保障は受けられなくなる。
  • がんになっても保険料を払い続ける必要がある。

それぞれ、一つずつ具体的に説明させていただきます。

1.1. 解約するときに解約返戻金としていくらかが戻ってくる

貯蓄タイプのがん保険とは簡潔に表すと解約した時に、それまでに払った保険料の何%かが戻ってくる保険のことです。それでは、一体どれぐらい戻ってくるのでしょうか?

以下はある保険会社の貯蓄タイプのがん保険の解約返戻率表です。40歳男性の場合、月払保険料22,260円で入ることができます。保険料はどうしても掛け捨て型よりも、大きく上がってしまいます。この保険は、保障としては、以下の5つが受けられるものです。

  • がん診断給付金:100万円
  • がん入院日額:1万円
  • がん手術給付金:20万円
  • がん死亡:1,000万円
  • 死亡保険金:10万円

それでは以下の表をご覧ください。

経過年数(年) 年齢(歳) 保険料累計(円) 解約返戻金(円) 単純返戻率(%)
1 41 240.690 153.400 63.73
5 45 1.203.450 1.011.800 84.07
10 50 2.406.900 2.061.800 85.66
15 55 3.610.350 3.129.600 86.68
20 60 4.813.800 4.203.100 87.31
25 65 6.017.250 5.267.400 87.53
30 70 7.220.700 6.288.800 87.09
35 75 8.424.150 7.263.300 85.21
40 80 9.627.600 8.191.300 85.08

*返戻率とは簡単にいうと払った保険料のうちいくら戻ってくるかを表す率です。

例えば、上図の保険に加入してから20年後の60歳時点で解約したとします。その時、支払った保険料は約481万円で、そのうち約420万円が戻ってくる計算になります。つまり、掛け捨ての部分はわずか61万円なので、純粋な掛け捨ての保険料は月々3000円弱ほどという計算になります

このように保障と貯金を兼ねるのが貯蓄型がん保険の特徴です。なお、返戻率に関しては、50%程度しかないものや、30~40年支払い続けることが前提ですが100%近くになるものもあります。これだけ見ると、貯蓄型がん保険はとても良いもののように思えます。しかし、ここだけでは判断せず、下に続くその他の特徴にもしっかりと目を通して総合的に考えてみましょう。

※貯蓄型・積立型のがん保険の保障は現在のがん治療に即していない
実のところ、貯蓄型のがん保険は各社とも力を入れている状態ではないので、その保障内容は現在のがん治療に即していない古いタイプのものです。この点も、検討する上で重要です。ぜひ『がん保険の種類と加入するときに確認すべき3つの判断ポイント』をご確認ください。

1.2. 解約したら保障は受けられなくなる

貯蓄型のがん保険は、終身払い込みといって一生涯保険料を払い続ける必要があります。一方で、終身掛け捨て型のがん保険の場合、払い込み期間を例えば60歳までと指定すれば、60歳以降は保険料を払わなくても最後まで保障を受けることができます。

つまり、貯蓄型のがん保険は保障を受け続けたければ、保険料を払い続ける必要があるのです。これは老後の家計にとっては、負担になってしまう可能性があります。

そのため、貯蓄型がん保険は、ご主人様が一家の大黒柱として働いている期間にがんになった場合だけ保障をして、もし、老後にがんになったら貯蓄の中から治療費を捻出するという前提で考える必要があります。この点は重要ですので、ぜひ覚えておいてください。

しかし、年齢を重ねるにつれてがんのリスクが高まっていくことから、がん保険を解約しずらくなってしまい、結局一生涯払い続けてしまうという話もよく聞きます。そのため、貯蓄型がん保険は入念な計画をしてから決断する必要があると言えるでしょう。

※がんになった場合の治療費
がん政策情報センターの調査によると、がんになった場合、平均して約115万円の治療費がかかります。『医療保険とがん保険の違い|加入前に知っておくべき基礎知識』で解説させて頂いております。

1.3. がんになっても保険料を払い続ける必要がある

貯蓄型ガン保険の多くは、「保険料免除特約」が付加できません。保険料免除特約とは、所定の条件を満たした場合に、保険料の支払いをしなくても契約を継続することができるものです。

掛け捨て型のがん保険の多くは、がんと初めて診断された場合に保険料の払込が免除になりますが、がん保険の貯蓄タイプにはこの特約が付加できません。

つまり、もし、がんになったら治療で精神的にも金銭的にもストレスがかかる中で、それでも毎月安くない保険料を払い続けなければならないのです。これでは、「がんになった時の治療や家族の生活に関しての経済的安心を確保する」という保険としての本来の役割を果たしているとは言えません。

※がん保険の必要性
がん保険の必要性は、万が一がんになって治療が長期にわたり、治療費がかかり収入が減る中でも、経済的に破綻しないようにすることにあります。『がん保険の必要性の3つのポイント』で解説させて頂いております。あわせてご確認頂ければと思います。

1.4. 貯蓄型がん保険は貯蓄としても保険としても中途半端

以上のことから、貯蓄性としては、生命保険や個人年金保険など、貯蓄型のがん保険よりすぐれているものは多々あります。そして、保険としては、万が一がんになった時に、保険料そのものが家計を圧迫する要因になってしまいます。

そのため私としては、貯蓄型がん保険は貯蓄の面でも保障の面でも中途半端なので積極的にお勧めするケースは限られていると考えています。

2. 貯蓄タイプ型がん保険を選ぶときの注意点

ここまでで、貯蓄型がん保険は、基本的に将来のある時点で解約することを前提にシミュレーションを行った上で加入するものだということをお伝えさせていただきました。また、どうしても貯蓄性も保障性も中途半端なものであることをお伝えしました。

その上で、貯蓄型がん保険に入りたいという方は、以下の注意点を参考にしてください。

2.1. 保険料を支払い続けられるかどうか確認する

上の方でも少し触れましたが、同じ保障内容で仮定した場合、貯蓄型がん保険は掛け捨て型と比べて約3倍の保険料がかかります。40歳で加入するとしたら、おおよそ2万円ほどだとお考え頂ければ大きく外すことはないでしょう。

月々2万円(年間24万円)の保険料は、手取り年収500万円のご家庭だとすると収入の5%にあたる額です。がん保険以外の保険も検討することを考えると、がん保険だけで収入の5%を占めてしまっては、いくら貯蓄タイプとはいえ生活を圧迫してしまう可能性があります。また貯蓄性で考えると、返戻率が高い生命保険や個人年金保険など、がん保険よりも良いものが多々あります。

そのため、がん保険以外には加入する必要がないという特殊な場合でなければ、積極的におすすめするものではありません。

2.2. 給付金が解約返戻金と相殺されないかどうか確認する

貯蓄型のがん保険には、がんになって給付金を受け取った時に、それが積み立ててきた解約返戻金と相殺されるものと相殺されないものがあります。

例えば、がんと診断されて100万円のがん診断給付金を受け取ったとします。この時点での解約返戻金は300万円とします。解約返戻金が減らないタイプでは、100万円のがん診断給付金を受け取っても解約返戻金は300万円のままです。しかし、解約返戻金が減ってしまうタイプでは、100万円のがん診断給付金を受け取った時点で300万円の解約返戻金から100万円が相殺されて解約返戻金は200万円と減ってしまいます。

ほとんどのがん保険の貯蓄タイプでは、がんの給付金を受け取っても解約返戻金は減りませんが、念のため確認をしておくことが重要です。

3. 貯蓄型がん保険の唯一の大きなメリット

ここまでで、貯蓄型がん保険の特徴と選び方をお伝えしました。保険としても貯蓄として見てもメリットがほとんどないことを確認いただけたと思います。

しかし、貯蓄型がん保険には一つ大きなメリットがあります。健康状態があまり良くなく、生命保険の死亡保障に加入できなかった方にとってのメリットです。貯蓄型がん保険には、死亡保険金をつけられるものが多いです。そして、『がん保険の告知|病気でも入れる人と入れない人の違い』で説明させていただいておる通り、がん保険は生命保険や医療保険と比べても加入しやすい保険です。

なぜなら、がん保険は、今までがんに関わる病気に罹患していなければ、基本的には加入できるからです。つまり、生命保険に加入できなかった方でも、代わりの死亡保障として貯蓄型のがん保険に加入することで、万が一の時の死亡保険金と、その時の返戻金で十分な額にすることができます。

なお、この際、死亡保険金が降りるのはがんが原因による場合のみです。それでも、1人に2人はがんで最後を迎えますので、十分に保障の価値はあると言えます。また、別の要因でその時が来たとしても、返戻金によってある程度、家族にお金を残すことができます。

この点において、貯蓄型がん保険は有用なものですので、このケースに該当する方は、是非積極的にご検討いただければと思います。

まとめ

今回はがん保険の貯蓄タイプの特徴と活用方法についてお伝えしましたがいかがでしょうか。基本的には貯蓄型がん保険は活用できるケースが少ないものです。

純粋に保障を重視されるなら掛け捨て型をご検討ください。そして、貯蓄性を重視されるなら、がん保険以外に、良い商品はいくらでもあるので、視野を広げてお探しください。

 

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松澤 正宣

松澤 正宣

大手生命保険会社にてオフィス長を経験。
これまで200名以上のセールスに教育・研修を行ってきた保険のコンサルタント。
得意分野は資産家・経営者の税金対策。
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