墓じまいの費用はどのくらいか?タイプごとの相場まとめ

墓じまいとはお墓の管理が困難になった場合に、墓地を撤去し遺骨を取り出して、他の供養方法を選ぶことを言います。

遺骨を別の場所に納骨し直すことが多いことから「改葬」と呼ばれることがあります。

少子高齢化の影響から墓じまい(改葬)を選ぶ人が増えており、厚生労働省がまとめた「令和元年(2019年)度衛生行政報告例」によれば、平成29年(2017年)度に行われた改葬の数は全国で124,346件に上ったとのことです。

墓じまいは、お墓を受け継ぐ子がいないなどで管理をどうするか悩んでいる方にとっては身近な問題です。しかし、実際どういった費用がいくらかかるか分からないものです。

この記事では、墓じまいの際に必要となる一般的な費用の相場を紹介しています。

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保険の教科書 編集部

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1.墓じまいの費用の内訳と相場

以下は「一般社団法人 全優石」公式サイト(「墓じまいの費用について」)を参考にまとめた墓じまいの平均的な費用の相場です(解体費用のみ、終活ねっと「墓じまいの費用の相場はいくら?改葬や墓石の処分の仕方を解説します」を参照)。

墓じまい費用目安(改葬のための費用は別途発生)

以下、それぞれの内訳の概要について解説します。

1-1.閉眼供養とは

お墓から遺骨を取り出すにあたって、お墓に宿る個人の魂を抜いて(閉眼)もらう儀式を閉眼供養といいます。

墓じまいの費用について」によれば、お坊さんに手渡すお布施代として、1~5万円がかかります。

1-2.離檀料とは

墓じまいするにあたって、お寺へそれまでのお礼の意味で手渡すお金です。

離檀料は、法事1回あたりで手渡すお布施代と同じくらいと言われており、「墓じまいの費用について」によれば、具体的には10万円~20万円程度です。

1-3.お墓の解体にかかるお金

墓じまいをする場合、墓石を撤去し更地にしてお寺や霊園に返還することになります。

この作業は石材店に依頼することになりますが、その際の撤去費用は「墓じまいの費用について」によれば、墓地1㎡あたり10万円が相場とのことです。

ただし入り組んだ場所に墓地があってクレーン車のような重機が使えない場合など、手間と日数が余計にかかるのでさらにこの費用が高くなることもあります。

逆にこの相場よりも安い価格で引き受けてくれる石材店もあるので、複数のお店から見積もりをとって費用を比較するとよいでしょう。

2.改葬先でかかる費用

【この項で紹介する改葬の種類と費用相場】

※各費用相場の参照元は後述

墓じまいでお墓から取り出した遺骨をどのように扱うか(改葬するか)も、あらかじめ検討しておかなくてはなりません。

主な遺骨の取り扱い方として以下の方法があげられます。

  • 永代供養を利用
  • 納骨堂を利用
  • 散骨をする
  • 手元供養とする
  • 新たな墓地を購入する

以下、それぞれの方法と費用について解説します。

2-1.永代供養を利用

永代供養とは家族にかわって寺院や霊園が続く限り供養してくれる方法です。

永代供養の費用は、一般社団法人 全優石公式サイト「永代供養の一般的な料金・相場はどのくらい?」によれば、永代供養の種類や、依頼先の寺院・霊園の充実度によって10万円~150万円とばらつきがあります。永代供養の種類は以下の3つです。

単独墓

一般のお墓と同じように、個別の墓石を立て本骨(のど仏)を納骨するタイプ。本骨以外の遺骨は共同の納骨室に保管する。33回忌を過ぎると墓石は撤去され本骨も納骨室へ移動する。3種類の中で最も費用が高い。

集合墓

墓石は共同で利用するが、納骨スペースが個別に分かれているタイプ。単独墓同様に33回忌を過ぎると遺骨は納骨室へ移動。

合祀墓

専用の納骨堂へ遺骨を他の人の遺骨と一緒に埋葬する。33回忌まで墓誌へ名前を記載する。3種類の中で最も安価。

なお、永代供養では、移転後に墓地で行われる「納骨・法要」でお坊さんにお布施を10~20万円を支払う他、行政への諸手続を行政書士に依頼する場合はその費用(10~30万円)もかかります。

2-2.納骨堂を利用

納骨堂とは屋内で永代供養を行ってくれる施設です。屋内なのでお参りのしやすさなども人気があります。

終活ねっと「納骨堂に納骨する際の料金はどのくらい?費用の相場を詳しく紹介!」によれば、納骨堂の費用は納骨堂のタイプによっても以下の通り異なり、全体でみると10万円~100万円ほどです。

ロッカー型

ロッカーのような小さな納骨室に遺骨を保管する方法で、費用は20万円~50万円程度です。

仏壇型

仏壇の下に納骨する方法で、費用は100万円程度です。

墓石型

一般的な墓と同様に専用の墓石を設けるタイプで、費用は100万円程度です。

納骨堂では、移転後に墓地で行われる「納骨・法要」でお坊さんにお布施を10~20万円を支払う他、行政への諸手続を行政書士に依頼する場合はその費用(10~30万円)もかかります。

機械型

機械制御によりお参りができるタイプです。申請すると、自動で骨壺が運ばれてきてお参りできます。費用相場は50万円~100万円程度です。

2-3.散骨をする

遺骨を故人が好きだった海や山などにまく「散骨」という選択肢もあります。

みんなの終活」によれば、散骨の種類ごとに異なるものの一般的には20万円程度とのことです。

散骨する場合、まず遺骨を細かく粉骨する必要があります。この作業を自分で行うのは困難な上に、精神的な負担にもなるので業者依頼することが推奨されます。業者に依頼する際の費用は1~2万円程度とのことです。

また散骨の種類ごとの費用は以下の通りです。

海洋散骨

船上から海へ散骨する方法です。個別で行う場合は20万円程度、合同で行う場合は15万円程度が相場とのことです。また業者に依頼する場合は、ずっと安くなり5万円程度とのことです。

山間散骨

故人の好きだった山などに散骨する方法です。完全委託の場合、相場は5万円程度とのことです。

宇宙散骨

故人の遺骨を宇宙へ送る方法です。近年の技術進歩によって、宇宙散骨も可能となりました。

特殊な風船で宇宙へ送る「バルーン宇宙葬」の場合、遺骨の立ち合いを行うのであれば25万円程度、業者による代理で行うのであれば8万円程度とのことです。

一方、ロケットや人工衛星で遺骨を宇宙に運ぶ「ロケット宇宙葬」の場合、価格が抑えられたプランでは30万円程度から利用できます。

2-4.手元供養とする

手元供養とは遺骨を自宅に保管し供養する方法です。

この方法であれば改葬のための費用は発生しません。しかし一緒に暮らす家族や親族の了承が必要です。

遺骨の一部だけを身に着けるペンダントなどに納め、残りを納骨する手元供養もあります。

2-5.新たに墓地を用意する

遠方の墓地に通えないため近所の墓地へ改葬するケースも考えられます。その場合、墓地を新たに購入することになります。

生命保険文化センターがまとめたデータによれば、お墓にかかる費用の目安は約277万円です。

内訳は以下の通りです。

  • 墓地使用料(4.0m²):119.6万円
  • 墓の購入価格:157.0万円

なお墓地使用料は、は東京都公園協会による都立八王子霊園(2020年度公募)の例です。こちらは地域差も大きいのであくまで参考程度にとどめてください。

別途、年間の管理料もかかります。都立八王子霊園の場合は3,760円/年です。

新たに墓地を購入する場合、移転後に墓地で行われる「納骨・法要」でお坊さんにお布施を10~20万円を支払う他、行政への諸手続を行政書士に依頼する場合はその費用(10~30万円)もかかります。

まとめ

墓じまいにかかる費用の相場は、改装のための費用を除けば平均30万円~50万円程度です。ただし、改葬先の選び方などにより費用が大きく変化します。

改葬の方法は複数あり、一例として寺院・霊園で永代供養を依頼する場合、10万円~150万円ほどの費用が必要となります。

その他の方法には、自宅に遺骨を保存する「手元供養」や、屋内で永代供養を行う納骨堂を使う方法などがあります。

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