退職金の運用|豊かな老後を創り出すため知っておきたいこと

公開 2024年8月26日
退職金の運用|豊かな老後を創り出すため知っておきたいこと
退職金の運用|豊かな老後を創り出すため知っておきたいこと

定年退職時に受け取る事ができる退職金が、人生で初めて受け取る「大金」であるという人は多いでしょう。

その為、どのように使えばいいか分からず、散財してしまったり、口座に眠らせたままにしてしまったりという方が見受けられます。

退職金は老後の生活を支える大切なお金ですが、一部を資産運用に回すことで、より豊かな生活を送れるかもしれません。

今回は退職金というまとまったお金の運用方法について、適しているものを紹介していきます。

すでに退職された方はもちろん、定年前の方も、素敵な老後が送れるようしっかり把握しておきましょう。

はじめに:退職金に向く運用方法とは

定年時に受け取ることができる退職金には、以下の2つの特徴があります。

  • まとまったお金である
  • 受取時の年齢が60歳以降である

まず、退職金はまとまったお金であるため、元手がたくさん必要な資産運用も候補に入れることが可能です。

そして、受取時の年齢が60歳以降と高齢なので、あまり長い時間をかけた資産運用は向きません。

以上を考慮すると、退職金の資産運用に向いているのは、「まとまった元手で比較的短期でも収益が望めるもの」、または「死亡保障などの特典があるもの」であるといえます。

また、外貨建ての資産運用も有効です。なぜなら、利回りが良いだけでなく、円安になった場合に資産が目減りするリスクを避けられるからです。

上記の内容を把握した上で、退職金で運用できる資産運用をそれぞれ見ていきましょう。

1.まとまった元手で短期運用ができる資産運用

1.1.外貨での資産運用

外貨建ての資産運用は、定期預金に預けておくよりも利回りがはるかに良くなっています。また、円安による資産の目減りのリスクを分散するのにも使えます。

ただし、為替レートが円高になった場合に元本が目減りするリスク(為替リスク)があり、それを理解して正しく運用する必要があります。

①外貨預金

日本の銀行の預金金利が大きく低下して久しいですが、外貨での預金では、まだまだ高金利での運用が望めます。

定期預金で比較すると、日本円では0.01%の金利しかないのに比べ、米ドルでは2.3%、南アフリカランドでは一般的な運用でも5.75%の金利で運用することが可能です。

リスクとしては円高ドル安になってしまった場合に元本が目減りすること(為替リスク)がありますが、受取のタイミングを見計らうことで軽減できます。

出典:「ソニー銀行MONEY Kit 」

②外国債

文字通り外国の国債です。

日本の国債は銀行金利と同じく利回りが芳しくないため、外貨預金と同じように利率の高い外国債に関心が集まっています。

特徴的なのが、国債が運用期間や利率変動の有無によって3パターンの運用方法が用意されているのに対し、外国債では「元手●円」という発行価格のみが設定されていることです。

注意しなければならないリスクは、円高になってしまった場合に元本が目減りするリスク(為替リスク)と、国が破綻するリスクです。

なお、為替リスクとその対処法については、詳しくは「為替リスクとは?運用方法で異なるリスクの中身と対処法」でお伝えしていますので、ご覧ください。

1.2.不動産投資

不動産投資は初期投資額も多く必要で、その分リスクも大きいですが、不労所得を得ることが出来る魅力的な資産運用方法です。

不動産投資では、銀行などの金融機関でローンを組むことで、少額の資本で、価値のある不動産を購入して運用することができます。

これをレバレッジと呼びます。

レバレッジを働かせることで、自分自身の持っている資金以上の資産運用が可能です。

しかし、空き部屋が多いと収益になりません。

特に、ローンを組む場合、家賃収入が無くなってローンが払えないというようなことのないよう、物件選びと、魅力的な物件にするための維持管理が不可欠です。

1.3.FX

外貨を交換したり、売買したりすることで利益を上げる投資方法です。

24時間取引が可能なため、自分のペースで取引ができるというメリットを持ちます。

FXにはレバレッジというルールがあり、これは運用会社がお金を貸すことで、元本の数倍の金額で投資ができるというものです。

結果として、限られた額でも大きな利益を得ることが可能ですが、損をした場合のリスクも大きく、運用会社にはレバレッジ分のお金をすぐに返す必要があるため、多額の借金を抱えてしまうケースもあります。

あくまでも損をしても問題ない金額の範囲内で、計画的に運用することが重要です。

2.特典がある資産運用

特典のある資産運用として、配当とともに株主優待を受け取る事ができる「株式投資」と毎年一定額を受け取りつつ、死亡保障もついている「米ドル建て一時払い終身保険」があります。それぞれ見ていきましょう。

2.1.株式投資

株の売買や配当金の受取などで、利益を出していく資産運用法です。

配当金による不労所得と、売買による利益で資産を増やすことが出来ます。

退職金を使った資産運用では、まとまったお金で数年〜十数年程度運用することになるので、配当金による不労所得を受け取る運用がおすすめです。

配当金は東証一部の場合、保有株式の価格の2%程度になります。

多いところでは3%というところもあるので、探してみるとよいでしょう。

また、配当金とは別に、優待として様々な特典を得ることが出来ます。

例えば食品会社なら食事券、航空会社なら割引券など、魅力的なものが多いです。

自分が応援したい会社や、配当金や優待が魅力的な会社を選び、心に余裕を持って運用しましょう。

2.2.米ドル建て一時払い終身保険

米ドル建て終身保険は、文字通り米ドルで運用する終身保険です。

円建ての保険よりも積立の効率が良いため人気があります。

そんな米ドル建て終身保険の中でも、米ドル建て一時払い終身保険は少々特殊です。

米ドル建て一時払い終身保険の場合、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

  • 死亡保険金と解約返戻金が増えていくタイプ
  • 払い込んだ額の数%の額を毎年受け取れるタイプ

重要なリスクは、他の外貨建て金融商品と同じく、円高ドル安になった場合に元本が目減りするリスクです(為替リスク)。

米ドル建て一時払い終身保険については「一時払い終身保険の2つの活用法と、円建て・外貨建ての比較」を、為替リスク(円高ドル安のリスク)については「為替リスクとは?運用方法で異なるリスクの中身と対処法」をご覧ください。

まとめ

退職金を利用した資産運用について紹介してきました。

数年から十数年単位の運用を視野に入れ、各資産運用の特徴を見つつ、自分にあったものを選びましょう。

動画でも解説しています

社長の資産防衛チャンネルでは、税理士が同じテーマをより詳しく解説しています。 文字で追いきれなかったところは、動画でご覧ください。

社長の資産防衛チャンネルを見る →
不動産

経営者のための不動産投資術|節税と資産形成を両立する物件選びと戦略

事業で大きな利益が出た際、その資金をどのように活用するかは、経営者にとって重要な経営判断です。「節税も兼ねて、何か新しい事業に挑戦してみたい」と考える方も少なくないでしょう。しかし、例えば飲食店経営など、本業とは異なる分…

2025年10月24日
運用

貯金が1000万円ある人のための5つの運用方法

貯金が1000万円になったら、皆さんは何に使いますか? 特に使い道がなく、そのままにしておくと、日本の銀行預金は定期預金でも金利がせいぜい0.01%しかなく、ほとんど増えることはありません。 かといって、どうしたら良いの…

2022年1月13日
運用

定期預金は意味ない?|メリットと他の資産運用法の紹介

銀行預金には金利という制度があります。 普通・当座預金にしろ定期預金にしろ、預金をしていると、銀行が設定した金利に合わせてお金が増えていく制度です。 バブル期には定期預金の金利が年6%もあり、銀行に預金しているだけでどん…

2022年8月1日
運用

資産運用で初心者でも始めやすい12の方法

ひと昔前は、銀行預金の金利も高く、預金しているだけでお金を増やすことができた日本。 現在ではマイナス金利政策が打ち出され、そうもいかなくなってしまいました。 さらには、年金制度の崩壊がささやかれるようになり、老後資金への…

2025年1月27日
税務調査

競馬の税金は払わないと危険!無申告が発覚する3つのパターンと正しい申告方法

競馬で高額な払戻金を手にした際、「この払戻金に税金はかかるのだろうか?」「申告しなくてもバレないのではないか?」と考えたことがある方は、少なくないかもしれません。かつては、競馬の利益に対する課税は、税務署側も個人の馬券購…

2025年11月6日
iDeCo・NISA

退職金とiDeCoは同時に受け取ると大損?手取りを最大化する出口戦略と「10年・20年ルール」

「退職金をもらって、長年積み立ててきたiDeCoも一気に受け取ろう」長年の勤労の対価として、まとまったお金を手にする退職のタイミング。しかし、受け取り方について深く考えず、なんとなく同時に受け取ろうとしている方は要注意で…

2026年3月24日
経費処理

高所得なサラリーマンこそ実践すべき「最強の節税対策」9選!手取りを確実に増やす資産防衛術

「年収は1,000万円を超えているはずなのに、なぜか生活に余裕がない」「昇給して額面は増えたけれど、手取り額がほとんど変わっていない気がする」 高所得者の方であれば、一度はこのような虚しさや違和感を覚えたことがあるのでは…

2026年2月3日
オペレーティングリース

航空機のリースの節税の仕組みとメリット・デメリットの全て

聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、航空機のリースは法人の節税でよく活用されるスキームです。 航空機リースでは、1年目2年目の近期で大きな損金を計上して、10年後などリース期間が終了する時には、それと同額かそれ…

2025年1月22日
通話料無料で今すぐ電話で相談予約フォームから無料相談予約