差額ベッド代とは?入院費用を抑えるために知っておくべき基礎知識

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差額ベッド代

入院費を左右するといっても過言ではない「差額ベッド代」。
通常、医療費は健康保険により3割負担となり、さらに高額療養費制度で80,100円以上かかった分については一定の割合で払い戻されます。

ですが、差額ベッド代というものは健康保険対象外ですので、全額自己負担しなければなりません。
そもそも差額ベッド代とは何の差額なのでしょうか?

そこで本日は差額ベッド代についてお伝えしたいと思います。差額ベッド代を使うかによって入院費が大きく変わってくるので、医療保険を検討するときは必ず知っておかなければいけない知識になります。ぜひ最後までお読みくださいね。

はじめに:差額ベッド代について押さえておくこと

これから差額ベッド代について詳しくお伝えしておきますが、差額ベッド代について押さえておかないといけないことは以下の4つになります。

  • 差額ベッド代は健康保険適応外
  • 差額ベッド代は拒否できる
  • 差額ベッド代の平均金額は5,829円
  • 差額ベッド代のトラブルになった時の対処法

それでは早速詳しくお伝えしていきますのでご覧ください。

1. 差額室料(差額ベッド代)って何?

差額室料(差額ベッド代)とは、健康保険適用の範囲外で患者に請求される病室の費用のことをいいます。基本的には1人~4人の部屋に入院した時にかかる費用になります。
差額ベッド代ともいわれ、差額室料を要する病室を「特別療養環境室(特別室)」といい、より良い医療を受けるために、特別に料金がかかります。

1-1. 差額ベッド代がかかるときってどんなとき?

差額ベッド代がかかるときはどのようなケースなのでしょうか?
以下の2つが考えられます。

・同意書にサインをしたとき
・患者自らが希望した場合

1-2. 差額ベッド代を支払わなくてよい(同意しない・拒否した)とき

病院側が患者さん側に差額ベッド代の料金を求めていけない場合は以下の3つのケースです。

・患者さん側から同意書による同意の確認を行っていない場合
・患者さん本人の「治療上の必要により差額ベッド室に入院した場合」
・病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合であって、実質的に患者さんの選択によらないとき

こちらの3つのケースは「差額ベッド代の注意点」で説明したいと思います。

2. 特別療養環境室(特別室)の条件とは?

差額室料が発生する病室を「特別療養環境室(特別室)」と先ほどお話しました。ではどんな部屋が特別室なのか?
以下の4つの要件を満たしていることが条件となります。

・一病室の病床数が4床以下であること。
・病室の面積が一人当たり6.4平方メートル以上であること。
・病床のプライバシーを確保するための設備があること。
・少なくとも「個人用の私物の収納設備」、「個人用の照明」、「小机等及び椅子」の設備があること。

3. 差額ベッド代の平均額は?

厚生労働省の調べで、1人部屋(個室)~4人部屋の
平成24年(7月1日現在)の差額ベッド代の1日平均額は5,829円でした。

(↓各部屋の平均差額ベッド代)
・1人室 7,558円
・2人室 3,158円
・3人室 2,774円
・4人室 2,485円

差額ベッド代は最低で1日50円、最高で1日367,500円となりました。

4. 差額ベッド代の注意点

ここからは差額ベッド代の注意点をお伝えします。

差額ベッド代を請求してはいけないケース

①の場合は差額ベッド代を支払う必要はありません。
病院側は差額ベッド代をとるには設備や料金などを説明し、料金を明示した文書に署名をもらわなければいけないので、署名をしなければ差額ベッド代の支払いは生じません。

②については救急患者さんなど「治療上必要である」と医師の判断で特別療養環境室(特別室)に入院させた場合には患者さんに差額ベッド代を請求してはいけないことになっています。

③MRSA等に感染している患者であって、主治医等が他の入院患者の院内感染を防止するため、実質的に患者の選択によらず入院させたと認められる者が例に挙げられます。

病院又は診療所は、院内の見やすい場所(受付窓口・待合室等)に「差額ベッド室の各々について、そのベッド数及び料金」を患者さんにとってわかりやすく掲示しなければなりません。

4-1. 同意書にサインしないのは難しい?

しかしながら、現実的には同意書にサインをしなかったり、支払いを拒否するのは難しいところかもしれません。

もし緊急入院することになった場合、大部屋の空きがないため、病院側から個室をすすめられましたが、同意書のサインを拒否したために、「うちではなく、他の病院をあたってください」といわれるかもしれません。

また同意を拒んだために病院(医師や看護師)との関係がぎくしゃくし、「きちんと治療をしてもらえるのだろうか」などの不安や心配が生まれます。たとえ短期間の入院だとしても、このような関係で治療にあたるのは精神的にも肉体的にもつらいですよね。

このように患者さんは「治療をしてもらう」立場にあるわけですので、同意しなかったり、拒否をしたりするということができない状態に自然と追い込まれていくのです。

そのようなときは、同意書にサインをする前に「経済的に支払える余裕がない」とか「大部屋を希望します」と病院側に掛け合ってみたり、相談してみると良いでしょう。値段の交渉ができるかもしれません。

あまり事を大きくしたくない人は、同意書にはとりあえずサインをし、署名の横に「大部屋希望」と一言書き添えておくのもいいかもしれません。「自分が望んで入ったわけではない」という証拠になります。

治療が無事終え、差額ベッド代にどうしても納得がいかない場合は、支払いの段階で同意書のコピーとともに厚生労働省からの通達文のコピーを添えて提出してみるのもひとつの手です。

また、医療機関関係のトラブルなどの相談に乗ってくれる窓口がありますので、困ったときはどんどん相談してみましょう。

4-2. 差額ベッド代でトラブル・相談したいときは?

差額ベッド代は大きな金額になるので、支払いで病院とトラブルになるケースがあります。その時にはぜひ以下の窓口に相談してください。

相談の窓口一覧

※「地方厚生局」一覧はこちらです
※民間の相談センターもあります。医療にかかわる相談にのってもらえます。
NPO法人 ささえあい医療人権センター COML(コムル)
※厚生労働省
差額ベッドについての通知

5. 医療費の他にかかる費用一覧

医療費以外にかかる費用はたくさんあります。
すべて健康保険適用外ですので、貯蓄などでまかなう部分になります。

医療費以外の費用一覧

6. 医療保険の入院日額はいくらにすればいいの?

医療保険の基本保障は入院した時に1日当たりいくら出るかになります。これまでお伝えしたように1日当たりの入院費用は差額ベッド代を使うか、使わないかでまったく違ってきます。

緊急入院になった場合や手術後にお金を気にせず個室に入りたいのなら、平均差額ベッド代の(5,829円)+αが良いでしょう。自営業で仕事ができない間の生活費が必要な方は、3,000円から1万円プラスを目安にします。

医療保険ですべてカバーするのではなく、公的保障を利用したり、貯蓄を治療することも視野に入れ、医療保険の日額を選択すると良いです。

まとめ:差額ベッド代について

以下の内容をもう一度確認しましょう。

1. 差額ベッド代がかかるとき

・同意書にサインをしたとき
・患者が自ら希望した場合

2. 差額ベッド代を支払わなくてよい、あるいは病院側は患者に差額ベッド代の料金を求めてはいけない場合

・患者さん側からの同意書による同意の確認を行っていない場合
・患者さん本人の「治療上の必要により差額ベッド室に入院した場合」
・病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合であって、実質的に患者さんの選択によらないとき

3. 差額ベッド代の平均額(1日あたり)

厚生労働省平成24年7月1日現在。
・平均 5,829円
・最高 367,500円
・最低 50円

4. 差額ベッド代の注意点

差額ベッド代をなるべく少ないお金で抑えたい方、金銭関係のトラブルを避けたい方。
同意書にサインする前に
・「経済的に支払える余裕がない」、「大部屋を希望します」と病院側に掛け合う。

とりあえず同意書にサインするしか選択肢がないとき(緊急時など)
・同意書の署名の横に「大部屋を希望します」と書き添えておく。

同意書にサインをしたが、差額ベッド代に納得がいかない場合
・支払いの段階で同意書と厚生労働省からの通達文のコピーを添えて提出する。
・医療機関関係の相談窓口に連絡して相談してみる。

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