持病で医療保険を検討する時に重要な6つのポイント


持病がある方から、よく、医療保険に加入できるかというお問い合わせをお受けします。
実は近年、生命保険会社の審査は緩和される傾向にあり、症状、治療の状況によっては加入できる可能性があります。
また、保険会社によって診査基準が違うので、たとえば、A生命で断られてもB生命では加入できるということがあり得ます。
そこで今回は、医療保険の診査に通りやすくなるためのポイントなど、持病がある方が医療保険を検討する時に知っておいていただきたいことをお伝えします。
1.医療保険は保険会社によって診査基準が全然違う
まず知っていただきたいのは、保険会社によって診査基準が違うということです。
確かに、病気の種類、症状、治療状況によっては、どの保険会社でも加入できないこともあります。
しかし、場合によっては、条件付き、あるいは無条件で加入できる、ということもあります。
私たちが相談を受けた中でも、健康状態や治療内容等を細かく正確に告知したら、審査が通ったというケースはいくらでもあります。
2.医療保険の診査を通りやすくする5つのポイント
医療保険の診査を通りやすくするために重要なのが、健康状態等を告知するための告知書です。
告知書の書き方によって審査結果が変わってしまうこともあります。
実際に、持病のある方が生命保険の診査に通りやすくなるポイントを5つ解説します。
ポイント1|告知書は正確かつ細かく記載する
まず最低限必要なことは、告知書をできる限り詳しく書くことです。
なぜなら、告知書は保険会社が引受の可否を判断するための最も基本的かつ重要な資料だからです。しっかりと書かないとマイナスになる可能性すらあります。
逆に、詳細に書けば、有利になることがあっても、不利になることは絶対にありません。
以下の事項を詳しく記載する必要があります。
- 疾病・症状の名称
- 疾病の原因
- 服用している薬名
- 数値
- 手術を受けた場合の手術名
保険会社は以上の情報がないと判断できないので、実際の症状の程度以上にネガティブに判断され、厳しい結果になることがよくあります。
したがって、これらの情報はできるだけ詳しく記載する必要があります。
ポイント2|自分にとって有利な情報はすべて書く
次に、自分にとって有利な情報をすべて書くことです。
以下のような情報です。
- 数年前よりも数値が改善している
- 医師から症状が良くなっていると言われている
- 原因が突発的、ウイルス性など慢性的ではない
ポイント3|健康診断書や検査結果を提出する
通常一定の保険金額の場合、告知書のみで審査され健康診断書や医師の診断書は必要ありません。しかし、提出することは可能です。
それによって不利にはたらくことはありません。
数値など健康状態がいいと判断された場合、本来の引受の基準ではダメであっても美点評価によって審査が有利に進むケースがあります。
ポイント4|医師の診断書を提出する
効果的なのが「症状が改善している」「リスクが低い」「完治している」などの記載がある医師の診断書です。これによって美点評価してもらえることがあります。
保険会社によっては診断書の作成料も負担してくれるところもあります。
ポイント5|追加の資料提出で再診査をしてもらえる可能性がある
診査で引受不可となった場合でも、保険会社によっては、医師の診断書や健康診断書など追加で資料を提出することにより再査定をしてくれるところもあります。
たとえば、告知書だけでの審査によって通らなかったり、厳しい条件が付いたりした場合は、追加の資料を提出して再査定を依頼すれば、結果が変わる可能性があります。
3.特別条件付での引受の可能性もある
病気によっては特別条件が付く可能性があります。これは、健康な人との公平性を保つための措置です。もし厳しい条件がついた場合は、後ほどお伝えする「引受緩和型」の医療保険を検討する余地があります。
特別条件は大きく分けて以下の2種類です。
3.1.割増保険料
持病、既往歴があることによって、上乗せ分として加算される保険料の事をいいます。「特別保険料」と言うこともあります。
3.2.部位不担保
持病・既往歴がある特定の部位のみ、その部位の疾病について、一定の期間、保険金を受け取れないという条件です。
たとえば、胃に「部位不担保3年」が付いた場合、胃潰瘍等で入院したり手術を受けたりしても、保険金を受け取ることができません。
これに対し、他の部位の疾病の場合は、全く問題なく受け取れます。
部位不担保の期間は、多くの保険会社では1年~5年で設定されます。
4.持病があっても入れる「引受緩和型」のポイント
ポイント6.緩和型医療保険の加入は慎重に検討する
通常の医療保険に加入できなかった、もしくは厳しい特別条件が付いた場合、「引受緩和型」と言われる商品を検討することになります。
よくテレビCMで「持病でも入れます」など宣伝しているものです。一定の病気があっても加入がしやすくなっています。
たとえば、ある生命保険会社であれば、以下の告知項目の回答がすべて「いいえ」であれば加入できます。
| 最近3ヵ月以内に受けた医師による検査、検診または診察により、以下の①または②をすすめられたことはありますか。
① 入院または手術 |
| 過去1年以内に、病気やケガで入院や手術を受けたことがありますか。 |
| 過去5年以内に、以下①~③の病気と新たに診断されたこと(再発や転移を含みます)、あるいは以下①~③の病気により入院や手術を受けたことがありますか。
① ガン(悪性新生物*2または上皮内新生物) |
特別条件の「割増保険料」や「部位不担保」は一切付きません。持病が原因で入院したり手術を受けたりした場合も、他の疾病と同じように保障されます。
ただし、その代わり、保険料が割高です。イメージとしては通常の医療保険のだいたい1.5倍~2倍です。
また、加入から1年は保障が半分になります。たとえば、入院給付金が1日5,000円であれば、最初の1年間に入院した場合に受け取れるのは1日2,500円です。
これらのことを理解した上で、さらに、そもそも医療保険が必要なのかということもよくよく考え、加入を検討していただけたらと思います。
たとえば、医療保険に加入できない場合でも、より優先順位が高い「がん保険」などであれば問題なく加入できることがあります。
まとめ
持病がある方が医療保険に入ろうとする場合、まず検討すべきなのは通常の医療保険です。病気の内容、症状、治療状況等によっては加入できる可能性があります。
加入しやすくするためには、できるだけ詳細な告知を行う必要があります。告知書の内容を正確かつ詳しく記入するのはもちろんのこと、医師の診断書や検査の結果等を資料として提出することによって、有利にはたらく可能性が高いです。
また、完全ではなくても「割増保険料」「部位不担保」等の特別条件付きで引き受けてもらえる可能性もあります。
もしも、引受不可であったり特別条件が厳しかったりした場合、引受基準緩和型の医療保険を検討する余地があります。これは告知事項がシンプルで限られている代わり、保険料が割高で、かつ、最初の1年間は保障が半分になっています。なので、そもそも医療保険が必要なのかも考慮に入れ、慎重に加入を検討することをおすすめします。



