次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの医療保険を選んで加入したい
・現在加入中の医療保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
・どんな医療保険に加入すればいいのか分からない
もしも、医療保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
入院費を左右するといっても過言ではないのが「差額ベッド代」です。
通常の医療費は健康保険によりほとんどの方が3割負担となり、さらに高額療養費制度を使えば一定の割合で医療費が払い戻されます。
ですが、差額ベッド代というものは健康保険対象外ですので、全額自己負担しなければなりません。
そもそも差額ベッド代とは何の「差額」なのでしょうか?
本日は差額ベッド代についてお伝えしたいと思います。入院費の負担は差額ベッド代を使うかによって大きく変わってくるので、医療保険を検討するときは必ず知っておいていただきたい知識です。ぜひ最後までご覧ください。
保険の教科書編集部
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目次
差額ベッド代について押さえておかなければならないことは以下の4つです。
それでは次から詳しくお伝えしていきます。
差額ベッド代は正式には「差額室料」と言います。
基本的には1~4人の部屋に入院した時にかかる費用で、健康保険適応の範囲外です。
差額ベッド代を要する病室を「特別療養環境室(特別室)」といい、より良い医療を受けるために、特別に料金がかかります。
差額ベッド代がかかるときはどのようなケースなのでしょうか?
以下の2つが考えられます。
病院が患者さんに差額ベッド代の料金を求めていけない場合は以下の3つのケースです。
これらの3つの例は「差額ベッド代の注意点」で説明したいと思います。
差額室料が発生する病室を「特別療養環境室(特別室)」と言い、以下の4つの要件を満たしていることが条件となります。
厚生労働省の「主な選定療養に係る報告状況」の調べによると、平成27年(7月1日現在)の差額ベッド代の1日平均額は6,155円でした。
(各部屋の平均差額ベッド代)
差額ベッド代は最低で1日50円、最高で1日378,000円となりました。
ここからは差額ベッド代の注意点をお伝えします。
病院又は診療所は、院内の見やすい場所(受付窓口・待合室等)に「差額ベッド室の各々について、そのベッド数及び料金」を患者さんにとってわかりやすく掲示しなければなりません。
それ以外に、以下のことに注意が必要です。
まず、差額ベッド代は、拒否できる場合があります。
病院側は、差額ベッド代をとるには設備や料金などを説明し、料金を明示した文書に署名をもらわなければいけません。なので、署名をしなければ差額ベッド代の支払いは生じません。
救急患者さんなど、医師が「治療上必要である」と判断して特別療養環境室(特別室)に入院させた場合、患者さんに差額ベッド代を請求してはいけないことになっています。
たとえば、患者さんがMRSA感染症等に罹っていて、他の入院患者の院内感染を防止するため、患者さんの意思に関係なく個室に入院させるようなケースです。
しかし、現実には、同意書にサインをしなかったり、支払いを拒否したりするのは難しいかもしれません。
たとえば、もし緊急入院することになった際、病院に大部屋の空きがないため個室をすすめられた場合、同意書のサインを拒否したために、「うちではなく、他の病院をあたってください」と言われるかもしれません。
また同意を拒むと病院(医師や看護師)との関係がぎくしゃくし、「きちんと治療をしてもらえるのだろうか」などと不安になるかもしれません。たとえ短期間の入院だとしても、このような関係で治療にあたるのは精神的にも肉体的にもつらいですよね。
このように患者さんは「治療をしてもらう」立場にあるわけですので、同意しなかったり、拒否をしたりするということができない状態に自然と追い込まれていくのです。
そのような時は、同意書にサインをする前に「経済的に支払える余裕がない」とか「大部屋を希望します」と病院側に掛け合ってみたり、相談してみると良いでしょう。値段の交渉ができるかもしれません。
あまり事を大きくしたくない人は、同意書にはとりあえずサインをし、署名の横に「大部屋希望」と一言書き添えておくのもいいかもしれません。「自分が望んで入ったわけではない」という証拠になります。
また、治療が無事終わり、差額ベッド代にどうしても納得がいかない場合は、支払いの段階で同意書のコピーとともに厚生労働省からの通達文のコピーを添えて提出してみるのもひとつの手です。
なお、以下にお伝えしますが、医療機関関係のトラブルなどの相談に乗ってくれる窓口がありますので、困ったときはどんどん相談してみましょう。
差額ベッド代は大きな金額になるので、支払いで病院とトラブルになるケースがあります。その時にはぜひ以下の窓口に相談してください。
※「地方厚生局」一覧はこちら。
※民間の相談センターもあります。医療にかかわる相談にのってもらえます。
「NPO法人 ささえあい医療人権センター COML(コムル)」
入院すると、医療費以外にかかる費用はたくさんあります。
すべて健康保険適用外ですので、貯蓄などでまかなう部分になります。
医療保険の基本保障は入院した時に1日当たりいくら出るかになります。これまでお伝えしたように1日当たりの入院費用は差額ベッド代を使うか、使わないかでまったく違ってきます。
緊急入院になった場合や手術後にお金を気にせず個室に入りたいのなら、平均差額ベッド代の(6,155円)+αが良いでしょう。医療保険で全額をカバーするのではなく、公的保障を利用したり、貯蓄なども視野に入れ、医療保険の日額を選択するのがポイントです。
医療保険については「必ず知っておきたい!医療保険で損をしないための全知識まとめ」をご覧ください。
以下の内容をもう一度確認しましょう。
厚生労働省平成27年7月1日現在の数字です。
医療保険についてお悩みの方へ
次のようなことでお悩みではありませんか?
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・現在加入中の医療保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
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