三大疾病保険の必要性|検討するなら知っておきたい6つのポイント

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三大疾病は主に「がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中」のことを指し、日本人がかかりやすい病気ベスト3とも言われています。

三大疾病で治療を行う場合、他の病気と比べて入院は長期化しやすい傾向にあります。

高額療養費制度を使うと自己負担の上限以上はかかりませんが、治療内容によっては高額な医療費がかかってしまう恐れがあるのも事実です。

貯蓄から支払える範囲の金額なら良いですが、例えば数百万円という大金を右から左に払える人はいないと思うので、普段の健康管理に加え、もしも…のリスクヘッジとして三大疾病保険もたいへん人気があります。

そこで本日は、三大疾病という病気について

  • 三大疾病で死亡する割合
  • 三大疾病の入院日数
  • 三大疾病の治療費

など、保険を検討する前に知っておきたい基礎知識についてお伝えいたします。

ぜひ最後までお付き合いください。

1. 三大疾病とは?

三大疾病とは、主に以下の病気のことをいいます。

  • がん(悪性新生物)
  • 急性心筋梗塞
  • 脳卒中

これらは普段の生活習慣が原因で、病気が発症したり進行すると考えられていて、偏った食生活・運動不足・ストレス・喫煙など、毎日の積み重ねによって引き起こされる生活習慣病とも呼ばれています。長い年月をかけて、少しづつ病状が現れるのも1つの特徴です。

日本人の食の欧米化が進み、昔と比べ魚や野菜を食べる量が減り、代わりに肉食が増えていることも原因の一つとして挙げられており、「野菜の摂取量が少ないと生活習慣病の発症リスクが高まる」とされています。

2. 三大疾病の死亡率は約52%

三大疾病は日本人がかかりやす病気ベスト3とお伝えしましたが、実際に三大疾病で死亡する割合はどれくらいなのでしょうか。

以下の図をご覧ください。これは厚生労働省の『平成27年人口動態統計の年間推計』より抜粋したものです。

これによると、平成27年の死亡数130万2,000人のうち、悪性新生物(がん)が37万人、心疾患が19万9,000人、肺炎が12万3,000人、脳血管疾患が11万3,000人となっています。つまり、三大疾病だけで死亡原因の52.4%を占めているということです。

これらのことから三大疾病は、私たちにとって恐ろしい病気だということが言えます。

なお、死因3位の「肺炎」も、三大疾病に関連していることが多く、実際の発生率はデータの数値よりも高いのではないかと推測されます。

3. 三大疾病の入院日数はどれくらい?

実際に三大疾病になってしまったら、入院日数はどのくらいになるのでしょうか。

3-1. 入院日数は30日以内で退院している場合が82.4%

こちらのグラフをご覧ください。

退院患者数の構成割合 (1)

これは実際に患者さんの入院期間の総数をまとめたものです。2週間以内に退院している人は66%、1ヶ月以内に退院している患者数も含めるとなんと82.4%にもなります。入院日数が短期化していることがわかりますね。

3-2. 脳梗塞は入院が長期化する可能性がある

こちらのグラフをご覧ください。これは厚生労働省の『平成26年患者調査の概況』からのデータです。

全体の入院日数は短期化の傾向にあるものの、三大疾病の中では脳梗塞では入院日数が長期化する可能性があることが分かります。

※「平均在院日数」とは、調査期間中の退院患者について病気別・年齢別条件によりそのときの入院期間を単純に平均化したものであり、病気別の完治までの平均入院日数ではありません。

4. 三大疾病になったら治療費はいくらかかるの?

このように、三大疾病の中でも脳梗塞は入院が長期化する傾向にあることがわかりました。では、実際に病気にかかってしまった場合、いくらの医療費がかかるのでしょうか。

4-1. がん(悪性新生物)

以下のグラフはがん政策情報センターによる『がん患者意識調査』のもので、がんになった1,600人に実際にかかった治療費をアンケートをした結果を表しています。

がん治療にかかった費用(年間)

こちらのデータを見ると、がんになると平均100万円程度の治療費がかかることが分かります。

また、全日本病院協会の『疾患別の主な指標(2013年)』によると、主要ながんの平均入院治療費と治療費自己負担額は以下のようになっています。(※費用はリンク先の医療費(点)に3を掛けて算出)

  平均入院日数   治療費自己負担額
  胃がん    18.8日    29万2,518円
  結腸がん    15.4日    24万8,457円
  直腸がん    18.7日    33万6,489円
  肺がん    14.1日    22万7,571円
  乳がん    12.9日    22万9,449円

このデータは高額療養費制度を利用した後の「自己負担額」の平均です。最初のデータと比較すると、治療費は少なくなっています。

以上のことから、がんの治療費に対する自己負担は20~30万円程度ですむものの、治療費以外の自己負担になる出費(差額ベッド代・食費・通院のタクシー代)、健康保険適用外の治療費など、がんになると様々な費用がかかることが分かります。

※参考「がん保険の診断給付金(一時金)の必要性と確認すべき2つの注意点

4-2. 急性心筋梗塞

社団法人全日本病院協会(2016年7~9月の平均データ)によると、急性心筋梗塞の医療費は以下の通りです。

1入院費用・・・1,786,434円
1日単価・・・・124,447円

調査方法が別なので一概に比べることはできませんが、さきほどご説明した悪性新生物(がん)の治療費の平均値が115万円だったのに対し、急性心筋梗塞は1入院で178万円とさらに高額な費用がかかります。

急性心筋梗塞では、「薬物治療・カテーテル治療・冠動脈バイパス手術」の3つが主な治療法になります。

4-3. 脳卒中

脳卒中とは細かく分けると「脳梗塞・脳出血・くも膜下出血」などに分類され、これらの総称が脳卒中になります。社団法人全日本病院協会(2016年7~9月の平均データ)によると、脳卒中の医療費は以下の通りです。

1入院費用・・・2,220,909円
1日単価・・・・77,297円

なんと脳卒中では200万円を超える費用がかかる結果となりました!

脳卒中は脳に障害を与える病気で、急激に症状が出るものも多いのが特徴です。一命を取りとめても、からだの麻痺や言語障害・意識障害が残ることが多く、長期間のリハビリが必要な場合もでてきます。

5. 注意!保険金支払いの条件は「特定の状態」になったとき

民間の保険には三大疾病になった時に数百万円の一時金が支払われる保険があります。保険会社によって名前は違いますが、「三大疾病保障保険」「特定疾病保障保険」と呼ばれています。

しかしこの保険のほとんどは、三大疾病と診断されるだけでは保険金が支払われません。保険金が支払われる条件としては、ある「特定の状態」になったときです。

では「特定の状態」とは、どんな状態であるときなのでしょうか?
とある保険会社の三大疾病保障保険を例にみていきましょう。

がん(悪性新生物)

初めて悪性新生物(がん)と診断確定されたとき(ただし、上皮内がん[大腸の粘膜がんを含む]、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんはのぞく)、責任開始日から90日以内に罹患した乳がんも対象外。

急性心筋梗塞

急性心筋梗塞を発病し、初めて医師の診察を受けた日からその日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき。

脳卒中

脳卒中を発病し、初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき。

いかがでしょうか

がんは「初めて悪性新生物と診断されたとき」に保険金が受け取れます。上皮内新生物は原則として対象外です。

急性心筋梗塞・脳卒中は、ともに60日以上の労働制限や障害などの後遺症が残った場合でないと、保険金がもらえません。しかも急性心筋梗塞は「狭心症」、脳卒中では「くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞」以外の脳血管疾患は含まれません。

保険に加入すれば「三大疾病になったときでも安心!」と思われがちですが、実際には保険金の支払い条件がかなり厳しいことがわかります。

給付条件を緩和した保険もあり!

最近では、上皮内新生物であっても保険金額の10%を一時金として受け取れる三大疾病保険が登場したり、医療保険に付加できる三大疾病特約で上皮内新生物が対象となることもございます。

急性心筋梗塞・脳卒中では「所定の状態が継続」したときだけでなく、「手術」を受けたときも保険金を受け取れるという商品も増えてきました。

三大疾病の保障を考えるときは、どういう状態になったら保険金が支払われるのか?必ず確認しましょう。

6. 三大疾病保険の加入率

生命保険文化センターの「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、民間の保険に加入してる世帯(かんぽ生命を除く)における三大疾病保険(特約も含む)の世帯加入 率は44.0%で、およそ半数近くの家庭が三大疾病に対する保障を備えていることがわかりました。

2

グラフを見ると配偶者の加入率が微増していることが分かります。平成21年は21.5%と約5人に1人の加入率でしたが、平成27年は25.7%と4人に1人が三大疾病保険に加入していることになります。

まとめ:これだけは抑えておきたい6つのポイント

ここでおさらいです。
以下のポイントをしっかりおさえておけば大丈夫です。

1. 三大疾病について
  • 三大疾病とは「がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中」
  • 三大疾病は生活習慣が原因で病気が発症したり、進行すると考えられている
  • 自覚症状がなく、長い年月を経てから病状が現れるのが特徴
2. 三大疾病のリスクについて
  • 全体の死因では三大疾病が約52%を占めている
  • 年齢が上がるにつれ、三大疾病のリスクも高くなる
3. 三大疾病の入院日数について
  • 30日以内に退院している場合が82.4%
  • 脳梗塞は入院が長期化する傾向
4. 三大疾病の医療費について
  • がんの平均的な医療費は115万円
  • 脳卒中・急性心疾患も医療費が高額になりやすい
  • 医療費以外にも、差額ベッド代・食費・交通費などが別途かかる
5. 三大疾病の保険金の支払い条件について
  • 保険金支払いの条件は「特定の状態」になったときであり、かなり厳しい
6. 三大疾病保障保険(特約)の加入率について
  • 加入率は44.0%
  • 加入率は増加傾向にある

以上のことをしっかりおさえておきましょう。

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長井 大輔

長井 大輔

保険のパートナー・保険の教科書 運営責任者、今まで1000名以上の個人・法人のお客様のご相談にお応えしてきた生命保険・社会保障・税務・資産運用に精通しているファイナンシャルプランナー
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