子供の医療保険は必要か?

子供も病気や怪我で入院する可能性があるので、子供向けの医療保険についてのお問い合わせを受けることがあります。

実際、保険の営業マンの中には、「お子様のため」と言って医療保険をすすめる方もいるようです。

しかし、率直に言って、公的保障があることなどを考えると、子供の医療保険の必要性には大いに疑問があります。

そこで今回は、子供向けの医療保険の必要性について、必要・有効だとする議論も紹介しながらお伝えします。

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保険の教科書 編集部

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1.医療保険とは?

医療保険とは、病気や怪我などで入院や手術をした際に、保険金(給付金)を受け取れる保険です。

保障内容は特に大人と子供とで変わることはなく、たとえば、以下のような内容です。

  • 入院1日5,000円
  • 手術:日帰り手術2.5万円(入院日額×5倍)、入院中の手術10万円(入院日額×20倍)

これに「先進医療特約」等の特約を付けることもできます。

2.子供の医療保険は基本的に不要

子供の医療保険は基本的に不要と考えられます。その理由は以下の2つです。

  • 子供に対する公的な医療費助成制度が充実しているため
  • そもそも子供の入院率が低いため

それぞれについて解説します。

2.1子供に対する公的な医療費助成制度が充実しているため

まず、子供向けの医療費助成制度が充実していることが挙げられます。

簡単に言うと、お子様が通院したり入院したりする際に医療費の全額(もしくは一部)を助成してくれる制度です。

助成が受けられる対象の年齢はお住まいの市区町村によっても異なります。

平成30(2018)年4月時点での厚生労働省の調査(※)では、約1,700ある市区町村のうち、15歳まで助成してもらえるところが1,000を超え、18歳まで助成してもらえるところも500を超えています。

その他の市区町村でも、少なくとも就学前までは助成してもらえます。

(※)平成30年度「乳幼児等に係る医療費の援助についての調査」について

このように子供の医療費は無料になることが多いため、医療保険に加入する必要性は乏しいと考えられます。

お住まいの地域で何歳までの医療費が助成されるか、詳しくは市区町村のホームページなどでご確認ください。

2.2そもそも子供の入院率が低いため

医療保険は、怪我や病気で入院したり手術を受けたりすると給付金を受け取れます。

しかし、統計上、子供はそもそも入院すること自体が少なくないという調査結果が出ています。

厚生労働省の「患者調査」(平成29(2017)年度)によると、入院患者の「受療率」すなわち対人口の入院者割合は10万人中約1,000人(約1%)でした。

しかし、これに対し、1歳以上20歳未満の入院者数の受療率は、最も多い年齢でも1~4歳の170人(0.17%)でした。

特に5歳~14歳では、10万人あたりの入院者数の割合は0.1%を切っています。

この極めて低い可能性に対して、医療保険をかける意味があるのか、疑問です。

3.子供の医療保険が必要・有効との考え方もあるが…

このように、医療保険は基本的に不要と断言して差し支えありません。

しかし、それでもなお、子供の医療保険が必要という考え方もないわけではありません。

具体的な理由としては以下2つがあげられます。

  • 公的な医療保険制度でカバーできない部分もある
  • 地域の医療費助成制度が充実していない場合がある

一応、それぞれの内容についてごく簡単にお伝えします。

3.1.公的な医療費助成制度でカバーできない部分もある

子供が入院することになった場合、医療費は公的な医療費助成制度でカバーできますが、たとえば、個室を選んだ場合の差額ベッド代は自己負担になります。

その場合、差額ベッド代は病院によっても大きく異なりますが、1人部屋だと1日あたり平均約8,000円かかります。

1ヵ月に直すと約240,000円です。2人部屋でも1日当たり約3,000円(1ヵ月約90,000円)かかります。

それ以外にお見舞いに通う交通費もかかります。

つまり、入院には医療費以外にも想定しておかないといけない費用がかかります。

こういった費用も保険でまかないたいと考えるなら、医療保険が必要だ、というものです。

3.1.2.自分の地域の医療費助成制度が充実していない場合がある

上述した通り、子供に対する医療費の助成は、対象とする年齢がお住まいの地域によっても大きな差があります。

18歳まで医療費を助成してくれる自治体がある一方で、就学前と定められている場合もあり事前の確認が必要です。

「もっと上の年齢まで保障してもらいたい」と考える場合、医療保険が必要だ、というものです。

3.2.子供の医療保険はやっぱり不要?

しかし、これらの議論はいずれも、結局は、大人の医療保険と同様、医療保険の必要性の問題に帰着します。

医療保険は、以下の理由により、保険の中でも優先順位が低いと言わざるを得ません。

  • 国の公的保障が充実しており医療費の負担が過度にならないようになっていること
  • 入院・手術以外の治療法が発達してきている
  • 入院が短期化し、通院治療に重点が置かれるようになってきている

特に、入院・手術の比重が低くなってきていることから、入院・手術を主な保障対象とする医療保険は重要性が低いと言わざるを得ないのです。

詳しくは「医療保険の必要性を保障内容と医療の現実から考える」をご覧ください。

大人でさえ医療保険の優先順位が低いのに、ましてや公的助成を受けられる子供であればなおさら優先順位が低いと言えます。

そして、子供の医療保険が必要だという論拠はいずれも、それを覆すほどの説得力があるとは到底言い難いと考えられます。

このように、子供の医療保険が必要だという議論には説得力が乏しく、基本的に必要ないと言って良いと思います。

まとめ

子供の医療保険は、充実した医療費助成制度や子供の入院率の低さを考えると、基本的には不要と断言して良いと考えられます。

これに対し、差額ベッド代等の費用が公的助成で賄えないこと、市区町村によっては助成が足りない可能性があることなどから、子供の医療保険は必要・有効だという意見もあります。

しかし、そのような議論は、医療保険自体が必要だということを前提としています。医療保険は、保険の中でも優先順位が低いと言わざるを得ません。そして、子供の場合は公的な助成が充実していることからすれば、大人の場合よりもなおさら優先順位が低いと言わざるを得ないのです。

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