低解約返戻金型終身保険5つの活用法とメリット・デメリット

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貯蓄型保険で現在注目されているのが低解約返戻金型終身保険です。どのような活用法があり、どんなメリットとデメリットがあるのか知りたいですよね。

私もおすすめする低解約返戻金型終身保険ですがデメリットもあり、必ず抑えて抑えておかなければいけません。

この記事では低解約返戻金型終身保険の活用法そしてメリット・デメリットまですべてお伝えしますので、検討している人は必ずご覧ください。

はじめに:低解約返戻金型終身保険とは

低解約返戻金型終身保険は通常の終身保険よりも保険料払込期間の解約返戻金を抑えることによって、保険料が割安です。保険料払込期間が終わってから解約すると増えて戻ってきます。また、貯まっているお金を年金で受取ることもできます。

ただし、保険料払込期間の途中で解約すると減らされてしまいます。

この低解約返戻金型終身保険の特徴を利用してこれから5つの活用法をお伝えしていきます。

低解約返戻金型終身保険5つの活用法

低解約返戻金型終身保険には主に以下の5つの活用法があります。

  1. 死亡保障をしながら老後の資金を貯めていく
  2. 葬儀関連費用を準備する
  3. 相続税対策をする
  4. 学資保険として子供の学費を貯めていく
  5. 葬儀代を準備しながら短期で貯蓄をする

それでは一つずつ解説していきますので見ていきましょう。

1. 死亡保障をしながら老後の資金を貯めていく

初めにお伝えしたように低解約返戻金型終身保険には貯蓄性があり、老後の積立として活用できます。若くて大きな保障が必要な時は死亡保障として考え、子供が独立して大きな保障が必要なくなったら解約をして貯まっているお金を老後の生活資金にすることができます。

わかりやすく実例で解説していきます。

例 30歳男性 

  • 死亡保険金額:1000万円
  • 保険料:月々17,490円
  • 保険料払込:60歳まで
  • 保険期間:終身

貯蓄型保険 1000万円

この契約では保険料を月々17,490円を60歳まで30年間支払いをしていくと総額で629万円になります。

毎月支払っている保険料が貯まっていき、60歳時点では755万円貯まっています。約126万円増えます。 解約をすると貯まってる金額が受取れますので保険料がまったく無駄になりません。

そして、解約をせずにそのままおいておくと保険会社が運用していくので貯まっているお金は増え続けます。70歳時点だと820万円になっています。

このようにしっかりと保険料を設定期間まで支払うとお得な商品です。貯まっているお金を年金で受取ったり、介護年金にすることもできます。あくまでも死亡保障の商品なのでもし途中で万が一があれば1,000万円の保険金が支払われます。

ただし、60歳までに解約をしてしまうと損をしてしまいます。しっかりと支払っていける金額を設定しましょう。

2. 葬儀関連費用を準備する

一般的に葬儀関連費用の200万~500万を準備するのに使うのが終身保険です。定期保険だと期間が限定されるので葬儀代には通常終身保険を活用します。

終身保険で葬儀関連費用を準備するメリットは支払った金額よりも死亡保険金受取額が大きいことにあります。そこで保険料が割安な低解約返戻金型終身保険を活用します。

例 30歳男性

  • 保険金:300万
  • 保険料:月々5,907円
  • 保険料払込:60歳まで

保険料総支払額:5,907円×12か月×30年=2,126,520円

212万円総額保険料を支払ったのに対して遺族が300万受け取れることになります。もちろん60歳までに死亡した場合はそこまでの保険料の支払いになります。

いつ万が一があるかわからないので葬儀代は早めに準備しておきましょう。

3. 相続税対策をする

相続税対策で生命保険を使うのが有効ですがその中でも、葬儀代と同じで終身保険を活用します。現金などで置いておくとそのまま相続税が課税されますが、生命保険の死亡保険金には非課税枠があり、税金のメリットがあります。

特に平成27年1月より相続税が増税となりますので、終身保険を使って相続税対策はより有効になります。

相続税については平成27年1月相続税改正|抑えておくべき改正ポイントと税金対策で詳しく解説してます。

生命保険には相続税の非課税枠がある

通常お金をそのまま持っているとそのお金に対して相続税を支払うことになります。そこで相続税を抑える方法に生命保険があります。

死亡保険金には相続税の非課税枠があります。

非課税(法定相続人)
このように法定相続人が4人いた場合は500万円×4人で2,000万円が非課税になります。

相続税対策として活用する終身保険としては変額終身保険や外貨建終身保険があります。単純に保険料が割安で相続税対策として活用するのはおすすめです。

ただし、貯蓄も兼ねて考えるのであれば、運用や為替によって貯まっていくお金(解約返戻金)が変動するので注意が必要です。

変額保険と外貨建保険については貯蓄型保険でお金を貯めるときに必ず知っておくべき知識と選び方で解説していますのでご覧ください。

納税のための現金を用意する

遺産のほとんどは不動産で現預金は少ないといった場合、突然多額の相続税を納付しなければならないケースがあります。

通常相続財産は、遺産分割協議が終わるまで凍結されてしまいます。

そのため、受け取るためには相当時間がかかります。それに対して生命保険の死亡保険金なら受取人が書類を用意するだけで通常1週間程度で受け取ることができます。

生命保険金受取人を指定することにより争いを避ける

相続人が複数いる場合争いが起きるケースが多々あります。

死亡保険金は受取人固有の財産であるため、遺産分割協議の対象外となります。特定の相続人だけに財産を残したいと言う場合に活用できます。

生命保険であれば複数の受取人を指定することもできますので相続財産を分割しづらいときに活用できます。また受取人を指定することで遺言と同じ効果が得られます。

4. 学資保険として子供の学費を貯めていく

子供が生まれたら学資保険に加入をして子供の学費を積立てていきますが、低解約返戻金型終身保険の貯蓄性を利用して、学資保険の代わりとして将来の子供の学費を積立をすることができます。

わかりにくいので実例で解説していきます。

例えばF社の商品だと、、、

  • 年齢:30歳男性
  • 保険料:17,500円
  • 保険料払込15歳まで
  • 死亡保険金500万円

学資 低解約終身

このプランでは保険料を15年間保険料を支払いをしていくと総額で約315万円に対して18年後には335万円になっています。このお金を学費に使うことができます。学資保険との違いは契約者(親)の死亡保障になることです。このプランでは死亡した場合は500万円受取ることができ、すぐに支払われるので学費として有効に使えます。

また、学費に使わなかった場合はそのまま置いとくと増え続けます。上記のプランだと30年後には約386万円に増えるのでそのお金を子供の結婚資金にすることもできます。

ただし、保険料払込期間の15年の間に解約をしてしまうと減らされてしまうので、しっかりと払っていけるだけの保険料を設定することが重要です。

5. 葬儀代を準備しながら短期で貯蓄をする

ここまでで終身保険は貯蓄性のある商品だとお分かりいただけたと思いますが、低解約返戻金型終身保険を使って安定してお金を貯めていくことができます。税金面でも他の金融商品にはないメリットがあるので併せてご覧ください。

特に「銀行に預けていると使ってしまう」というような、自分でお金を貯めるのが苦手な人におすすめします。

以下の例でお伝えしていきます。

  • 年齢:30歳男性
  • 保険料:17,500円
  • 保険料払込10年間
  • 死亡保険金200万円

低解約返戻金型(独身選び方)

上記の例では保険料を10年で支払うように設定をすると10年総額で約125万円支払うことになります。

それに対して10年後(40歳)には127万円貯まっています。そのままほっておくと保険会社が運用をしていくので、20年後(50歳)には約140万円になっています。

その間に死亡した場合には200万円が支払われます。正直それほど増えるわけではありませんが、自分に万が一があった場合は死亡保険金を葬儀代に充ててもらうこともできます。ただし、保険料払込期間中に解約すると時期によりますが70%ほどしか戻らないので自分でしっかり支払える金額で設定しましょう。

また、預貯金や投信など他の金融商品にはない税金でのメリットもあります。

低解約返戻金型終身保険で貯蓄をする2つの税金のメリット

1. 生命保険料控除で所得控除を受ける

よく会社員で生命保険に加入をしている人は11月に年末調整という形で会社に書類を提出して、12月に還付金を受けていると思います。それが、生命保険料控除です。

生命保険料控除とは払い込んだ生命保険料に応じて、一定の金額がその年の所得から差し引かれ、所得税や住民税の負担が軽減される制度です。給与など所得に一定の税率をかけて所得税の金額が決まるため、所得控除により課税所得(課税の対象となる所得)が下がることによって所得税と住民税が軽減されます。

生命保険料控除は一定の上限があるのでもう生命保険にある程度加入をしている人は上限まで枠を使ってしまっている可能性がありますが、独身などでまだ生命保険に加入をしていない人は終身保険に加入をするとその保険料の一部が所得から控除されます。

生命保険料控除については新制度で損をしない生命保険料控除の申告方法で詳しく解説しています。

2. お金を受取った時に税金が掛かりにくい

この保険は解約するとお金が受取れますが生命保険の解約返戻金は所得税の中でも「一時所得」になります。一時所得は控除額が50万円あるので簡単に言うと増える金額が50万円を越えなければ課税されません。上記の例だと20年後(50歳時)に解約をしても約15万円しか増えないので税金は掛かりません。

一時所得の計算は以下のようになります。

一時所得の計算
また、もし増える金額が50万円を超えるような場合は減額といって一部だけ解約をすることもできます。

例えばすべて解約をすると100万円増えるので課税の対象になるけれども半分だけ解約をすれば、50万円になり課税されません。

所得税はあくまでも1年間の所得に対して課税されませので、年が変わってからもう半分を解約するとまったく課税されないことになります。

それに対して預貯金や投信など金融商品に該当するものは源泉分離課税で20%の税金が掛かります。

低金利の時代となり、安定して増える商品がなくなった今、こういった税金面でのメリットを最大限活用しましょう。

低解約返戻金型終身保険4つのメリット

低解約返戻金型終身保険は死亡保障を得ながら貯蓄ができる優れた商品ですが、以下の4つがメリットと言えるでしょう。

  1. 終身の死亡保障になる
  2. 通常の終身保険より保険料が割安
  3. 将来お金が増える
  4. 確実にお金が貯めていける

ひとつ一つ解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

1. 死亡保障になる

貯蓄目的で加入するケースも多いですが、あくまでも終身保険として一生涯死亡保障が続いていく商品です。比較表だと死亡保険金額が500万円に設定されているので、いつ死亡しても保険金受取人が500万円受取れます。なので死亡保障としていつか500万円を遺族が受取るか、保険料の払込が終わってから解約または年金移行をして老後の生活費に使うかどちらかになります。

2. 通常の終身保険よりも保険料が割安

初めにもお伝えしたように低解約返戻金型終身保険の大きな特徴は通常の終身保険より保険料が割安に設定されています。

例えば同じ保険会社で比較すると、、、

  • 年齢:30歳男性
  • 保険料払込60歳まで
  • 死亡保険金500万円

低解約返戻金型終身保険

  • 保険料(月払):9,845円
  • 60歳までの保険料総額:3,544,200円
  • 60歳時の解約返戻金:3,991,500円

通常の終身保険

  • 保険料(月払):11,475円
  • 60歳までの保険料総額:4,131,000円
  • 60歳時の解約返戻金:3,991,500円

このように低解約返戻金型終身保険のほうが保険料が安く、60歳までの総額で586,800円安くなります。そして60歳時(保険料支払終了時)の解約返戻金は同じ3,991,500円なので貯蓄性も低解約返戻金型終身保険のほうが高いと言えます。ただし、低解約返戻金型終身保険は保険料払込期間の解約返戻金が抑えられているため、解約リスクは高くなります。

3. お金が増える

低金利の時代となり、銀行に預けていても増えないですが、保険料をしっかりと保険料支払期間終了まで支払うことができれば30年で15%~20%増えます。

4. 確実にお金が貯めていける

銀行への貯金だとなかなかお金が貯められないという人も多いと思います。保険でお金を貯めていくと、早期で解約すると損してしまう可能性があるので強制的にお金を貯めていくことができます。

低解約返戻金型終身保険2つのデメリット

低解約返戻金型終身保険はメリットが多い商品ですが、以下の2つのデメリットは必ず抑えておきましょう。

  1. 途中で解約してしまうと減らされてします
  2. お金が拘束されてしまう

しっかりと確認しておきましょう。

1. 途中で解約してしまうと減らされてします

最初にもお伝えしましたが、保険料払込期間中に解約をすると減らされてしまいます。解約時期にもよりますが、総額で払った保険料の約70%しか戻ってきません。保険料の払込を短くすることによって、防ぐことができます。

上記の比較表では60歳までと長い期間になっていますが、10年など短く払込むこともできるので、出来るだけ解約リスクを減らしたい場合は保険料を短く払うことをおすすめします。保険料を短く払込むことによって、保険料の割引がきくので、返戻率も上がります。

2. お金が拘束されてしまう

メリットのところで「確実にお金が貯まる」とお伝えしましたが、逆にいうと銀行預金のようにお金が引き出せないのでデメリットと思う人もいるでしょう。すぐに引き出せる現金は必ず必要なので、無理な金額設定には気をつけましょう。

まとめ

低解約返戻金型終身保険はメリットが大きい商品ですが、早期解約のデメリットだけは必ず抑えておきましょう。

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長井 大輔

長井 大輔

保険のパートナー・保険の教科書 運営責任者、今まで1000名以上の個人・法人のお客様のご相談にお応えしてきた生命保険・社会保障・税務・資産運用に精通しているファイナンシャルプランナー
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