
結婚するとこれまでのライフスタイルや経済状況が大きく変動します。
結婚を機にがん保険に加入しようと考えている方、独身時代から続けている保険の見直しを考えている方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では結婚するまでに知っておきたいポイントについてお伝えしたいと思います。既に結婚している方、結婚の予定がある方はぜひ参考にしてください。
1. まずは現在の保険内容の確認する
結婚前からがん保険に加入している方もいると思います。
独身時代から続けて保険に加入している人は保険を見直すタイミングでもあります。
この機会に確認しておきましょう。
すでに加入をしているがん保険を続ける場合には以下の手続きに注意しましょう。
- 住所変更
- 契約者・被保険者名の改姓
- 保険金受取人の変更
- 保険料支払口座の変更
2. 結婚を機にがん保険に加入する
まずは保険商品の選択です。
ここでは商品を選ぶ時のポイントと注意点をお伝えします。
2.1. 診断一時金は複数回支払われるか
がん保険の中心となるのが診断一時金です。
医療保険と違いがん保険の場合、診断された時点で100万円などの一時金が支払われます。
診断給付金は以下のことを注意してください。
- 1回だけでなく複数回支払われるか?
- 上皮内新生物でも支払いの対象となるか?
女性特有のがんは上皮内新生物と診断されるケースが多いので、
できれば上皮内新生物でも同額支払われるがん保険への加入をおすすめします。
※上皮内新生物とは
がん細胞が上皮内にとどまっており、それ以上浸潤していない病変のことをいいます。
この段階で病変を切除すれば転移する危険性はないといわれています。
2.2. 通院特約は給付金の支払い条件を確認する
医療保険には通院特約が付加されているケースは少ないですが、
がん保険は通院治療も多いため付加されている場合が多いです。
通常通院をすると1日1万円という形で設定した金額が給付金として支払われます。
- 通院の保障期間
- 入院しなくても通院すれば給付金の対象となるか
- どの治療でも給付金の対象となるのか
2.3. 最近注目されている抗がん剤特約
最近のがん保険で多いのは抗がん剤特約です。
がんで通院する場合、抗がん剤で治療するケースが多く、
月に抗がん剤治療すれば10万円など設定した金額の給付金が支払われるというものです。
抗がん剤治療特約については以下のことに注意しましょう。
- ホルモン療法も対象となるのか?
- 保険期間が10年の場合がある
2.4. がんと診断されたときに保険料が免除される保険料免除特約
がん保険の中にはがんと診断されたら保険料が免除になる商品もあります。
がんになった時は毎月の保険料が負担になる可能性がありますので、
保険料免除特約が付加されていると安心です。
ただし、その分保険料は割高になりますので商品を選ぶときは必要かどうか慎重に判断しましょう。
詳しくは「がん保険の選び方」の記事もぜひ参考にしてください。
3. 夫婦型・家族型のがん保険
夫婦で保険に加入する場合には、夫と妻が個別の保険に加入しても良いですが、
夫婦型や家族型と呼ばれる、家族の保険が一つになった保険に加入することもできます。
加入する経路はさまざま
- がん保険の夫婦型・家族型
- 勤め先の団体保険の夫婦型・家族型
- 生命保険や医療保険の家族特約 など
3.1. 夫婦型と家族型の特徴
がん保険の中には、1つの契約に夫婦で加入することができる「夫婦型」、
家族で加入することができる「家族型」というものがあります。
※保険会社によっては家族契約・家族特約と呼んでいるところもあります。
夫婦型・家族型の特徴としては、1人あたりの保険料が安くなることです。
特に子どもは人数に関わらず保険料が決められているため、何人子どもがいても
保険料は変わりません。ご家庭に子どもが沢山いらっしゃる方にとってはとても助かる制度です。
しかし、勤務先経由の場合は、転職や退職などの際に契約を継続できるのか、
家族の分も継続できるのか確認することが大切です。
家族の保障内容についても商品によって変わってきますので、しっかり確認しておきましょう。
3.2. 夫婦型・家族型のメリットとデメリット
夫婦型・家族型のメリット
- 本人型に比べ、1人分の保険料が安くなる
- 1つの契約で家族の保障ができるため、加入や管理の手間が減る
- 家族型の場合、子供が多いほど割安になる
夫婦型・家族型のデメリット
- 離婚した場合、保障が消滅する
- 個人で必要な保障内容を決められない
- 個人個人の保障の見直しがしにくい
- 配偶者やこどもの保障額を自由に設定できない商品が多い
4. 本人型のメリットとデメリット
本人型とは個別に契約をすることです。通常はこの契約になります。
本人型のメリット
- それぞれの保障額を個別に決めることができる
- 家族の状態に関係なく、各自の契約が続けられる
- 解約しても他に影響しない
- 離婚後も保障を継続することができる
本人型のデメリット
- 契約が複数になる
- 保険料の割引がない
- こどもの保障は、人数の数だけ保険料が発生する
5. 夫婦型と本人型の保険料の差
夫婦型・家族型が本人型の保険料よりどれくらい安くなるのか差を比べて見ました。
保険料は例です。
夫婦型でも本人型と保障内容は同じですが、月額保険料は数百円安くなります。
少し安くなるケースも多いですが最近は夫婦型契約ができない商品が多いため注意が必要です。
6. がん保険は免責期間に注意
がん保険は医療保険とは違い、免責期間というものが設けられています。
保険会社にもよりますが、免責期間は約90日間(3ヶ月)です。
この免責期間中にがんと診断されても保障の対象となりませんので、注意が必要です。
免責期間については「免責期間がある?!がん保険の加入前に知っておくべき4つのポイント」
で詳しく説明していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
まとめ
結婚を機にがん保険に加入する人や見直しを検討している人は以下のポイントを押さえておきましょう。
- すでに加入している保険を続ける場合は変更手続きが必要
- 夫婦型・家族型の保険もある
- 夫婦型・家族型の方が本人型より保険料が安い
- がん保険は免責期間があるので加入後すぐには保障が開始されない