生命保険の気になる加入率と参考データ

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2012年のサラリーマンなど民間企業で働く人の平均年収は408万円で、前の年より1万円減ったことが分かりました(国税庁調査)。

年収ダウンで生活が苦しい中、万が一病の床についたら働けなくなるため、いざというときの手立てのひとつとして、「保険」を検討したいという人も多いと思います。

これから保険を検討しようとしたとき、そもそも年収の低い若い世代でどれくらいの人がどの程度の死亡保障を付けているのか?また、実際に保険金を受け取る際どれくらいおりるものなのか?は興味があるところです。万一の際に保険会社から支払われる保険金の平均額はおそらく想像していないほど少ない数字です。

そこで、今回の記事では、加入率だけに惑わされてはいけない生命保険見直し、加入を見極めるための以下3つのポイントについて解説します。

  1. 生命保険加入率はどのくらいか?
  2. 生命保険に加入している人は平均でいくらの死亡保障に加入しているのか?
  3. 実際に受け取った保険金額はどれくらいなのか?

この記事を読めば、保険の新規加入や見直しに役立ちます。

それではまず最初に、生命保険の加入率から見ていきましょう。

約8割の人が生命保険に加入

日本は世界的に見ても生命保険大国といえるほど生命保険に関する意識は高く、大半の人が加入しています。生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、生命保険に加入している人は男女とも多く、男性では79.0%、女性では79.5%となっています。

性別・年齢別に生命保険加入率をみると、男女とも20歳代では50%程度なのに対し、30歳代では80%程度に推移しています。20歳代~30歳代にかけて多くの人が生命保険に加入していることがわかります。20歳代、30歳代は人生の中でも大きく生活が変わりますので、生命保険の加入や見直しには絶好のタイミングといえます。
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生命保険加入率(性別・年齢別)

※民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、生協・全労済で取り扱っている生命保険や生命共済(個人年金やグループ保険、財形は除く)の加入率を示す。
(出典:平成22年度 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」)

また、近年の世帯での加入率の推移を見てみると民間保険では昭和60年代から平成24年まで比較的横ばいなのに対し、簡易保険やJAでの加入率は減少傾向にあることがわかります。

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(出典:生命保険文化センター「平成24年度 生命保険に関する全国実態調査」)

平均死亡保障額はどのくらいか?

平成22年度の生命保険文化センターの資料から生命保険の加入金額(普通死亡保険金)について調べたところ、女性は平均944万円、男性は平均2043万円です。

男性が女性の2倍以上の保険金を受け取れるような保険に入っていることがわかります。

それでは次に、万一の際に保険会社から支払われる保険金などの金額を見ていきましょう。

驚くような数字が出てきます。

保険会社の保険金等支払金

社団法人生命保険協会の「生命保険の動向」2011年版によると、死亡保険金の支払いは103万件で、総額2兆7,432億円となっています。

この数字から1件当たり平均額を計算すると、死亡保険金:266.33万円となります。

死亡保険金:2兆7,432億円÷103万件=266.33万円

1年間の支払保険料は、男性が25.4万円、女性が18.5万円となっていますので、

男性なら、10年支払えば254万円となり、保険金の支払額は10年分程度で、意外と少ないことに驚かされます。

こうなってしまう理由は・・・

多くの方が、高額な死亡保障のついている保険期間内に死なないという事です。死亡保障が高額となる定期保険は、60歳や65歳の段階で無くなり、その後は終身保険部分の数百万円というのが一般的です。

また、死亡保障は子どもの成長や貯蓄が増えていくのに合わせて減っていく形のものに入るケースが多いので、保険に入った直後に死亡した場合を除き、3,000万や5,000万円といった大きな金額を受け取ることにはならないということですね。

この仕組みをよく知らないと、みんなに何千万も払っていたら保険会社がつぶれてしまうのでは?と心配になってしまうと思いますが・・・そうならないようにしっかりと設計されていますね。

こういった事情を踏まえて、保険加入・見直しは慎重に考える必要があります。

まとめ

生命保険に加入している人は男女とも多く、男性では79.0%、女性では79.5%となっています。特に、20歳代~30歳代にかけて多くの人が生命保険に加入しています。

20歳代、30歳代は人生の中でも大きく生活が変わりますので、生命保険の新規加入や見直しには絶好のタイミングといえます。

生命保険の加入金額(普通死亡保険金)は、女性が平均944万円、男性が平均2043万円ですが、1件当たり平均死亡保険金支払額を計算すると、266.33万円となります。

つまり、多くの方が、高額な死亡保障のついている保険期間内に死なないという事です。保険はあくまでもいざというときに必要なリスクヘッジ商品です。こういった事情を踏まえて、保険加入・見直しを考えていくことが自分に適した保険を見つける近道です。

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長谷川桂介

長谷川桂介

今まで10年以上、法人や個人の資産運用に従事。また保険だけでなく投資や節税、資金調達など法人の財務に関する実務をこなしてきた企業財政のエキスパート。
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