
あなたは今まとまったお金があるから学資保険を一括で払ってしまおうと思っているのではないでしょうか。
ただ、一括で払うとお得なのは何となくわかるけれど具体的にどのようなメリットがあるのか知りたいのではないでしょうか。
今日は学資保険を一括払いしたときのメリット・デメリットをお伝えします。もし、使わないまとまったお金があるのであれば一括で支払ってしまった方がお得でしょう。
ただしデメリットもあるので必ず確認しておきましょう。
1.学資保険を一括で支払うメリット
当面使う予定のない貯金を学資保険に入れてしまおうという人もいるでしょう。
学資保険を一括で支払うメリットとしては保険料の割引となり、月払いよりも将来多く戻ってくるということです。
それでは、月払いに比べてどれくらいお得なのでしょうか。
学資保険に限らず生命保険全般保険料を早く払えばそれだけお得になります。
学資保険の場合、例えば将来300万円受け取る契約の場合、受け取る金額が増えるのではなく、保険料が割引となり、支払保険料総額が少なくなります。
それでは具体的に解説していきたいと思います。
以下、A生命の学資保険(2018年12月時点)について、保険料を月払で支払った場合と一括で支払った場合を比較した場合の例です。
- 契約者:30歳
- 子供:0歳
- 保険料:13,620円(18歳まで) 2,917,346円(一括)
- 給付金受取総金額 300万円
結論からお伝えすると、、、
一括で支払うと月払いに比べて保険料総額が約2.5万円安くなり、お得になります。
それでは具体的に解説していきますので見ていきましょう。
保険料支払月々18歳までの場合
13,620円×12か月×18年=2,941,920円(支払保険料総額)
保険料を一括で支払した場合
2,917,346円(支払保険料総額)
18歳まで払込の場合2,941,920円に対して契約時に一括で保険料を払うと2,917,346円になり、同じ将来300万円受け取れる契約でも、一括で払うほうが約2.5万円安くなります。
※保険会社によってはできないこともあります。
ただし一括で高額なお金を払うとしても、もし解約したときにどれくらい戻ってくるのか、すなわちリスクがどれくらいあるのか気になりますよね。
たとえば上記の例を解約した時は以下のようになります。
保険料を一括で支払った場合、全期前納といって保険会社がその保険料から毎年1年分ずつの保険料を充当していくかたちになり、解約時にはその残り(表の「前納未経週残」)が解約返戻金と一緒にもどってきます。
その結果、一括で2,917,346円を支払い途中で解約しても、1年目から98%戻りリスクは少ないといえます。
もし使わない現金がある場合は一括で支払ったほうがお得でしょう。
ただ一括で支払うのはためらうこともあると思います。
一括で支払うと保険料が約300万円と高額になり、払えるけど迷う場合がありますよね。
その場合は月払いより年払いのほうがお得になります。
月払いと年払いを比較すると、、、
前述のA生命の学資保険を例にとり、月払い・年払いの場合を比較します。
- 契約者:30歳
- 子供:0歳
- 保険料:13,620円(月払) 162,210円(年払)
- 保険料払込18歳まで
- 給付金受取総金額 300万円
保険料月払の場合
13,620円×12か月×18年=2,941,920円(支払保険料総額)
保険料年払の場合
162,210円×18年=2,919,780円(支払保険料総額)
月払と年払の差は、、、
年払の保険料総額は2,919,780円に対して月払だと2,941,920円と年払のほうが約2.2万円安くなります。
このように月払いより年払いのほうがお得になります。
2.学資保険を一括払いしたときのデメリット
生命保険料控除が1回だけになる可能性がある
学資保険を一括払いしたときのデメリットとしては生命保険料控除が1回だけになる可能性があります。
保険料を一括で支払う方法としては、「一時払い」と「全期前納払い」があります。この2つは保険契約のときに全保険期間分の保険料を一括で支払うという点で共通しています。
しかし、一時払いは保険料を「支払っている」のに対して、全期前納払いは保険料を「預けている」状態となっています。
比較的「一時払い」のほうが割引率が高く保険料は安くなります。ただし、商品によってできる商品とできない商品があります。
一時払いの生命保険料控除は、保険料を支払った年の1回きりになってしまいます。
それに対して全期前納の場合には、毎年保険料を支払っているわけですから、控除も毎年受けることができます。
上記の例は全期前納払いなので毎年10年にわたって生命保険料控除を受けることができます。
このように非常にややこしいですが、一括で保険料を支払う時は確認は注意しなければいけません。
もちろん生命保険料控除は金額に上限があるため、学資保険以外の商品で上限に達していれば、追加で学資保険に加入しても控除される額は増えません。
学資保険を一括払いしようか迷ったときには自分が加入している生命保険を確認しましょう。
生命保険料控除に関してはこれだけでOK!生命保険料控除で知っておきたいことで詳しく解説していますので参考にしてください。
クレジットカードのポイントが貯められない
クレジットカードのポイントを貯められないというデメリットもあります。
近年クレジットカードのポイントも非常に魅力的になり、馬鹿にできません。
どちらかのクレジットカードのポイントを貯めている人はそのことも考慮に入れたほうがいいでしょう。
まとめ
若いころから貯金をしてきて子供が生まれるころにはまとまったお金がある場合、余裕資金を学資保険に一括して入れるのは有効な方法です。
ただし、その場合は契約するときに「一時払い」か「全期前納払い」か注意しましょう。
そして早期解約をしてしまうと損をしてしまう可能性があるので慎重に行いましょう。