次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの保険を選んで加入したい
・現在加入中の保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
・どんな保険に加入すればいいのか分からない
もしも、保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
個人年金とは、公的な年金に追加して利用される私的年金制度の1つです。
少子高齢化が進む現代において、老後の生活費をまかなうための年金として注目されており、保険会社が販売しています。
個人年金の中には、支払った保険料の累計より多額の年金が受け取れる商品も多いです。
ただし、40代で加入する場合は商品の特徴とともに「貯蓄性はどのくらいあるか」を商品ごとにチェックしておきたいところです。
この記事では、円建て・外貨建て・変額の3つの種類ごとに、40代に契約した場合にどれくらい貯蓄性があるものか、その他のメリットはあるのかについて、契約例をもとに紹介します。
保険の教科書 編集部
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目次
保険料の支払い、年金の受け取りなどを全て円で行うタイプの個人年金です。
これから紹介するドル建て・変額個人年金と比べて貯蓄性は低いものの、リスクも低く安定性が高いのが特徴です。また、節税効果もドル建て・変額個人年金保険よりも期待しやすいでしょう。
それではまず、実際に貯蓄性がどのくらいあるものか、A生命の円建て個人年金の契約例(2021年3月時点)をみてみましょう。
契約の条件を以下の通りとします。
年金の種類は「10年確定年金」すなわち年金支払い開始から10年の間、年金を受け取り続けることができます。
この場合の保険料累計額・個人年金受取累計額・返戻率は以下の通りです。
65歳の払込満了まで25年間保険料を支払い続け、増えたのは3.2%にとどまっています。定期預金に預けておくよりはよいですが、貯蓄性が高いとは言いにくいです。
ただし、円建ての個人年金は、「個人年金保険料控除」による所得税・住民税の節税の効果があります。
所得税の控除を年間最大40,000円、住民税の控除を年間最大28,000円まで受けることができます。
この点は外貨や変額の個人年金にはないメリットです。
なお外貨建て・変額は控除を受けられないわけではありませんが、個人年金保険料控除ではなく、一般生命保険料控除の対象となります。
一般生命保険料控除は生命保険(定期保険・収入保障保険)なども対象となっており、すでにそれらの方で控除枠を使いきってしまっている場合も多いので、結果的に個人年金を追加で契約しても控除額が増えないといったケースもよくあるわけです。
たいして個人年金保険料控除は円建て個人年金のみが対象なので、控除枠を有効にいかすことができます。
節税対策をしたい場合にも、円建ての個人年金は有効なのです。
生命保険料控除や個人年金保険料控除の詳細は「生命保険料控除制度|控除のしくみと対象となる保険と注意点」でも解説しているので、興味があればあわせて参考にして下さい。
iDeCoとは掛金の運用先を加入者自身でえらぶタイプの私的年金制度で、国民年金基金連合会が運営し、さまざまな金融機関が取り扱っています。
個人年金と似た制度なので、どちらを利用するか検討されている方も多いことでしょう。
iDeCoの場合、個人年金より税制的に優遇されており、掛け金の全額が所得控除の対象となります。
そのため節税対策をメインに考えるなら、個人年金よりiDeCoの方が適しているといえるでしょう。
iDeCoのなかには、元本保証をうたい安定性の高い「定期預金」等で運用する方法もあります。
ただし、その場合、円建て個人年金の方が貯蓄性は高く、総合的に「どちらがお得か」は一概に言えません。
iDeCoの運用先に何をえらぶかや、ご自身の場合でそれぞれの商品によってどれだけ節税できるのか総合して検討する必要があります。
なおiDeCoの詳細については「会社員にもおすすめ!今最も節税できる個人型確定拠出年金iDeCoの全知識」で解説しています。
米ドル建て個人年金は、円より利回りのよい米ドルによって保険料の支払いや年金の受取りを行うタイプの個人年金です。
貯蓄性は、円建てよりかなり高くなっています。
実際にどのくらいお金を増やすことができるのか、B生命の商品の契約例(2021年3月時点)を参考にみていきましょう。
契約の条件を以下の通りとします。
為替のレートは1米ドル110.50円と想定します。
年金額や返戻率は以下の通りです。
この表の積立利率とは、一言でいうと保険会社の資金運用でもたらされる金利のことです。
積立利率によって返戻率に大きな差があるものの、いずれも円建てで紹介した例の103.2%より高くなっており、最も高いパターンでは36%以上の差があります。
このように外貨建て個人年金は利回りのよい保険商品なのです。
ただし、外貨建ての保険商品は、為替のリスクがある点には注意が必要です。
円と外貨の為替状況によっては、利回りが悪くなり場合によっては元本割れする可能性もゼロではありません。
一例として為替に関する以下のイメージをご覧ください。
ご覧のように、為替の状況によって受け取れる額に差が生じています。
したがって、加入後に円高ドル安が進めば、受け取れる年金額が少なくなる可能性もあります。
ただし、実際には為替レートは上がったり下がったり変動します。
円高ドル安の状況では保険料が安くなり、円安ドル高であれば保険料が高くなります。
そのため、保険料の払込はその時々のレートで行うことになるので、長い目でみると、お金を受け取る時になって、それまでの平均と比べてよほどの急激な円高ドル安が起きない限り、損をするリスクは低くなります。
また、もし仮にそうなったとしても、為替レートが回復して落ち着くまで、円に交換するのを待つことも可能です。その場合、お金を使いたくてもすぐには解約することができません。これこそが、米ドル建ての保険の最大の注意点と言えます。
変額個人年金は、国内外の株式や債券などを用いた保険会社の資金運用の成績によって、受け取れる保険金額が変動するタイプの個人年金です。
運用の対象を複数えらんで、リスク分散するといった方法もあります。
いずれにしろリスクが大きいため、信頼できるファイナンシャルプランナーへよく相談して商品ごとの仕組みを理解してから加入することが推奨されます。
実際にどのくらいの貯蓄性があるのか、C生命の商品(2019年3月時点)をご覧ください。
契約の条件を以下の通りとします。
こちらの保険商品において、受け取れる年金額の累計は、以下の通り運用の状況(特別勘定運用実績)によってかわります。
【運用状況ごとの年金累計額】
※1万円未満の端数は切り捨て分かりやすく表示しています。
ご覧のように運用実績によって、受け取れる年金額に大きな差が生じていることがわかります。
この表でみられる通り、変額個人年金はハイリスクハイリターンな商品なのです。
一方、この表で最も運用実績がよい場合は返戻率が261%となっており、この記事で紹介した外貨建ての契約例(紹介したなかでの最高の返戻率は164.61%)と比べても投資性が高いことが分かります。
変額保険で受け取れるお金の額を決定するのは、投資の状況です。
投資の結果が良好であれば、受け取れるお金が多くなりますが、逆に結果が悪い場合は、元本を大きく割り込むこともあります。
ただし対処法を把握しておくことでリスクを大幅に軽減することは可能です。
リスク軽減のポイントとして、以下の4つがあげられます。
1つずつ簡単に解説します。
変額個人年金では、保険会社が運用先ごとに過去の実績をホームページやパンフレットなどで公開しています。
そのため商品をえらぶ際には、過去20年間の状況をみて高い実績をおさめているものをえらぶようにしましょう。
たとえば、過去20年間を見てみると、2008年におきたリーマンショックでは多くの商品の利率が悪くなっていますが、その時期を含め、過去20年間全体としてみて実績がよい商品をえらぶのがよいです。
また銘柄の選び方など、運用の方向性がわかりやすく合理的な商品をえらぶようにします。
※フィナンシャルプランナーなどに、このあたりをよく確認するとよいでしょう。
個人年金は最低でも15~20年間の長期にわたって運用される保険商品です。
利率が悪いときがあっても、長い目でみれば回復することが多いので、時間によるリスク分散をすることができます。
変額個人年金の実績については、保険会社から定期的に情報が送られてきたり、ホームページなどで随時チェックしたりすることもできます。
その上で担当者の方のアドバイスを聞くことにより、今後の運用をどうするか(運用先を変更するか否かなど)判断しリスクを軽減することができます。
これも重要なポイントです。
今まで説明した内容とも重複しますが、変額個人年金は長期にわたって運用される保険商品です。
世界の経済情勢などで利率が落ち込むこともあれば、逆に高くなることもあります。
そのため短期的な暴落に一喜一憂して慌ててしまったり、早期解約したりしてしまわないようにしましょう。
長い目で見れば実績が回復し、トータルで利率がよくなることが多いのです。
40歳から個人年金に加入するケースとして、円建て・外貨建て・変額の3種類を紹介しました。
円建ては最も安定性が高く、個人年金保険料控除が受けられるのがメリットです。
外貨建て個人年金保険は円建てより利回りが高い一方で、為替リスクについての正しい理解と、それをカバーする方法が必要となります。
最後の変額個人年金保険は運用がうまくいけば3つの中で最も貯蓄性が高いものの、保険会社の資金運用によっては元本割れするリスクがあり、運用先の選び方等、正しい知識を持って活用する必要があります。
あとは、このなかからご自身の希望に近いものを選択してください。
一生モノの高い買い物になる商品であり、種類によってはリスクもありますから、一度信頼できるファイナンシャルプランナーへ相談してみることもおすすめします。
次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの保険を選んで加入したい
・現在加入中の保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
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もしも、保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
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