終身保険の選び方|3つの目的に合った終身保険の種類を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

生命保険の中でも、保障が一生涯続くことが特徴の終身保険。近年では死亡時の保障のみならず、貯蓄としての運用や、税金対策として関心を寄せる方も多くなってきています。

生命保険は金利に大きく左右される金融商品です。特に貯蓄目的での運用を考えている方は、今までのように定額の終身保険に入っておけば良い、という時代ではなくなってしまいました。しかし、終身保険は種類も多く、自分の目的に合ったものを適切に選ぶことが難しくなってきています。

本稿では、目的に合わせた終身保険の選び方や、払込期間の長短における運用の効率性について

  • 一生涯の死亡保障として
  • 長期的な貯蓄として
  • 相続税対策として

という3つの目的に沿って解説していきます。死亡保障と税金対策が目的の方はいかに保険料を抑えるか、貯蓄目的の方はいかに多くの解約返戻金を手に入れられるかに着目して、各々の目的にあった終身保険を見極めましょう。

1.一生涯の死亡保障としての終身保険の選び方

終身保険の最も主要な運用と言える「一生涯の死亡保障としての運用」について解説していきます。保障が一生涯続くというのは、終身保険を終身保険たらしめる大きな特徴の1つです。

この特徴を担保するため、終身保険の保険料は他の生命保険に比べると割高です。A生命での終身保険の加入例を見てみましょう。

保障額:300万円
加入年齢:30歳
払込期間:終身
保険料:月額3,990円

基本的に終身保険は加入時の年齢が若ければ若いほど保険料が安くなりますが、上記のように30歳加入の場合であっても、月額4,000円程度の保険料が発生します

死亡保障の活用方法は、主に下記の2点が挙げられます。

  • 死亡者の扶養家族が生活するための費用としての活用
  • 被保険者が死亡した際の葬儀代や身辺整理費としての活用

扶養家族の生活費としての活用については終身保険ではオススメできません。配偶者の生活や子供の教育費等を加味すると、被保険者の死亡後に残された家族が不自由なく生活するためには、数千万円の保障額が必要です。終身保険で数千万円の保障額となると、月々の保険料が数万円単位になってしまいます。これは現実的ではありませんね。

終身保険の死亡保障として運用する際は、被保険者が死亡した際の葬儀代や身辺整理費としての活用がオススメです。一般的に、人が死亡した際の葬儀代や、身辺整理にかかる費用は200万〜300万円程度と言われています。月々の保険料を考えると、この金額は終身保険の保障額として適正と言えるでしょう。

参考リンク:葬儀費用の平均額(葬儀支援ネットHP)

参考リンク:遺品整理の費用の相場を徹底解説!優良な業者を見分けましょう!(終活ねっとHP)

その上で、死亡保障として終身保険を選ぶ際に重要なポイントになるのは、

  • 毎月の保険料を抑えたい
  • 支払う保険料の総額を抑えたい

という2つになります。

1.1.保険料の払込期間について

終身保険は一生涯の保障期間を有しますが、保険料の払込期間を契約時に選ぶことができます。払込期間によって月々の保険料、支払う保険料の総額が変化するため、払込期間の選択については良く吟味する必要があります。

払込期間は、大きく分けて3つのタイプに分類されます。

  • 終身払い:保険料を一生涯払い続けるタイプ
  • 有期払い:一定の期間を定め、その期間内に払い終えるタイプ
  • 一時払い:契約時に保険料を一括で支払うタイプ

基本的に保険料の払込期間が長いほど、月々の保険料は安くなり、支払う保険料の総額は多くなります。逆に払込期間が短いほど、月々の保険料が高くなり、支払う保険料の総額が少なくなります。一時払いは一括で支払うため、後者の最も極端な例と言えます。

支払い能力をしっかりと見定めた上で、自分にあった払込期間はどの程度なのか、契約時に吟味することが、死亡保障として活用する際の終身保険の選び方において最も重要なポイントと言えるでしょう。

2.長期的な貯蓄としての終身保険の選び方

冒頭でも述べたように、生命保険は金利に大きく左右されます。マイナス金利政策が打ち出され、日本は低金利時代へ突入しました。何も考えずに定額の終身保険に加入しても、昔のような利回りは望めず、貯蓄としてのメリットが少なくなってきています。

終身保険は種類が多く、特に仕組みの難しいものについては敬遠しがちですが、金利の低い今の時代だからこそ検討が必要といえるでしょう。

貯蓄としての終身保険の選び方について、ポイントとなるのは「解約返戻金がどれほどプラスになるか」という一点に絞られます。今回は、定額の終身保険と比べ、利率が高くなる可能性がある、

  • 利率変動型終身保険
  • 変額終身保険
  • 外貨建て終身保険

について説明します。それぞれの特徴を理解した上で、各々にマッチした終身保険を選びましょう。

2.1.利率変動型終身保険

利率変動型終身保険の大きな特徴と言えるのが、予定利率の変動です。一般的な終身保険では、予定利率は加入時期に決定されますが、利率変動型終身保険は予定利率が市場金利に合わせて変動します。加入後に市場金利が高くなれば予定金利も上昇し、死亡保険金、解約返戻金が増えるわけです。

この特性により、定額の終身保険においてリスクとされるインフレに対応ができるというメリットがあります。また、死亡保険金・解約返戻金には最低保障額が設定されていることが多いので、市場金利が下がってしまった場合でもデメリットは少ないです。

今回紹介する終身保険の中では、最もリスクが少ないものと言えるでしょう。

2.2.変額終身保険

終身保険と投資のハイブリットのような終身保険です。保険料に中の積立金を特別勘定として運用し、運用結果によって保険金や解約返戻金が変動します。

特別勘定は投資信託等で運用されることが多く、複数の投資信託等から自分で選択できるようになっています。分散投資によってリスク・リターンを調整しつつ、運用していくのが一般的です。特別勘定の設定は良くも悪くも自己責任。時間をかけて吟味することが重要となってきます。

特別勘定の運用結果によって保険金、解約返戻金が変動する変額終身保険ですが、保険金に関しては最低保障があるのが一般的です。死亡保障に限って言えば、大きなリスクはないと言えるでしょう。

保障額に対する保険料は割安であるため、死亡保障を重視したい場合はお勧めの保険商品です。

2.3.外貨建て終身保険

保険契約の通貨が外貨建てとなる外貨建て終身保険は、海外の予定利率で運用できるのが強みです。日本より予定利率が高い国の通貨で契約することで、解約返戻率が高くなり貯蓄性が向上します。また、予定利率が高いと保険料も割安となるため、死亡保障としての運用でもメリットがあります。

デメリットとして、為替によって月々の保険料や死亡保険金、解約返戻金が変動するため、為替レートによっては保険料が高く、利回りが低い保険となってしまう可能性もあります。

考えることも多く、長期的な予想が難しい保険ですが、日本の金利の低さを鑑みると、検討する余地は充分にあるでしょう。

3.相続税対策としての終身保険の選び方

相続税は相続財産が基礎控除額を上回った際に発生する税金です。基礎控除額は法定相続人の数によって定められており、不動産や金融財産等が課税対象となります。近年では税法改正による増税もあり、相続税対策に関心を寄せている方も多いのではないでしょうか?

生命保険による保険金は「みなし相続財産」として相続税の対象となりますが、相続人が取得した生命保険金には「500万円×法定相続人数」の非課税枠が設けられています。

つまり、被保険者に配偶者と1人の子供がいれば、保険金のうち1000万円が非課税対象となるのです。そのため現金に限って、あらかじめ生命保険に加入し、死亡保険金として受け取れば相続税の節税が可能です。また、契約時に受取人の指定ができるので、相続の際に起こる問題を軽減できるのも大きなメリットと言えるでしょう。

終身保険は保障が一生涯続くため、確実に死亡保険金を受け取ることができ、相続税対策と相性が良いです。相続税対策として終身保険を活用する場合、払込期間が選び方のポイントとなります。遺産相続について考え始めるのは高齢になってからである可能性が高いこと、保障額に対して支払う保険料が少なくて済むことから、払込期間については一時払いが最も有効です。一時払い終身保険を有効に活用することで、スムーズかつ効率的な遺産相続を実現しましょう。

まとめ

ここまで終身保険の選び方について解説してきましたが、いかがでしたか?

どのような運用を考えているにしても、選び方の基準になってくるのは払込期間と金利です。払込期間に関しては、自身の支払い能力との相談が重要です。今後の収入や支出も頭に入れ、各々にとってバランスの良い払込期間を選択しましょう。

金利については今回ご紹介した終身保険の種類をよく理解した上で、自身の興味関心にあったものを選ぶのが良いでしょう。日本が低金利の今、顧客側もただ加入するだけでなく、商品として選択する時代です。

営業マンの話を鵜呑みにするだけでなく、むしろこちらから保険を積極的に選ぶような立ち回りができるよう、少し時間をとって、保険に向き合ってみませんか?

プロのFPによる保険無料相談実施中!

もし、あなたが

  • ・保険料は上げたくないけど、もっと内容のいいものにしたい
  • ・子どものために万が一の時にも安心できる保険を知りたい
  • ・自分が加入した時よりも新しくてお得な保険を知りたい

とお考えなら、ぜひ無料相談にお申し込みください。

必ず今の保険料を安くして、かつ内容の良いものをご紹介します。

「知らなきゃ損!誰でも使える8つの社会保障制度をお教えします。」

日本人は民間保険に入らなくても、以下のように、かなり手厚い保障を受け取ることができます。

  • ・ ご主人様に万が一のことがあった時に毎月約13万円を貰える。
  • ・ 仕事を続けられなくなった時に毎月約10万円を貰える。
  • ・ 出産の時に42万円の一時金を貰える。
  • ・ 医療費控除で税金を最大200万円節約できる。
  • ・ 病気の治療費を半分以下にすることができる。
  • ・ 介護費用を1/10にすることができる。

多くの人が、こうした社会保障制度を知らずに民間保険に入ってしまい、 気づかないうちに大きく損をしています。

そこで、無料EBookで誰もが使える絶対にお得な社会保障制度をお教えします。
ぜひダウンロードして、今後の生活にお役立てください。


無料Ebookを今すぐダウンロードする

出岡 大作

出岡 大作

行政書士資格保有。保険や税金や法律といった分野から、自然科学の分野まで、幅広い知識を持つ。また、初めての人にも平易な言葉で分かりやすく説明する文章技術に定評がある。
保険の教科書の購読はSNSが便利です。