次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの保険を選んで加入したい
・現在加入中の保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
・どんな保険に加入すればいいのか分からない
もしも、保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
支払った保険料が戻ってこない掛け捨て型と比較して、積立型の保険は資金運用の手段の1つとして使うことができるものもあります。
非常に低い金利の銀行預金と比べて、積立型の保険を利用すればずっと効率よくお金を貯めることも可能です。
ここでは、積立型の生命保険3種類(低解約返戻金型終身保険・外貨建終身保険・変額終身保険)の特徴を具体例とあわせて紹介しています。
また積立型の医療保険についても簡単に紹介しています。
保険の教科書 編集部
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目次
生命保険を使って貯蓄を行うにあたって覚えておく必要があるのは、死亡保障の額でみた場合は掛け捨て型の方がはるかにコストパフォーマンスは高いということです。
保険料が戻らない掛け捨て型は損というイメージを持たれる場合もありますが、死亡保障に関してみると積立型と比べて、はるかに手厚い保障額を受け取ることが可能です。
一例としてA生命の掛け捨て型・積立型生命保険(2019年1月時点)で、以下条件で確保できる死亡保障の額を比較してみましょう。
いずれも保険料は月額5,000円程度ですが、死亡保険金の額は掛け捨て型であれば3,000万円、積立型であれば200万円と大きな差があります。
このように死亡保障金の準備が目的であれば、掛け捨て型の方が適していることがわかるでしょう。
積立型は、死亡保障より貯蓄性を重視する場合にえらびます。
低解約返戻金型終身保険とは、その名の通り、解約した際の返戻金を低くすることで月々の保険料を安くおさえた保険のことです。
払込期間中の解約返戻金を下げることにより保険会社はリスクを軽減でき、代わりに月々の保険料もおさえることができるわけです。
定額返戻金型終身保険において、保険料と解約返戻金の関係性をイメージ化すると、以下のようになります。
ご覧のように契約開始から払込満了となるまで、解約返戻金はそれまで支払った保険料の総額よりも少なくなっています。
一方で払込満了を迎えると解約返戻金は支払った保険料総額以上となり、その後は増え続けます。
低解約返戻金型終身保険を貯蓄目的で契約するのであれば、そのメリットは払込満了後に支払った保険料の総額より高い解約返戻金を受け取れることです。
近年では銀行の預金の利率が、年利0.01%~0.02%程度と非常に低くおさえられています。
低解約返戻金型終身保険の具体例はこのあと紹介しますが、比較にならないほどの利率の高さは、低解約返戻金型終身保険の魅力です。
払込満了後も解約しなければ、解約返戻金は増え続けます。
また契約年数ごとの返戻率・解約返戻金の額については、契約時に定められておりかわりません。その点から長期的かつ比較的確実に貯蓄が可能な積立型の保険と言えます。
それでは低解約返戻金型終身保険の具体的な契約例をみていきましょう。
B生命の保険商品(2019年1月時点)を以下の条件で契約するものとします。
この保険商品において、契約年数ごとの保険料総額と解約返戻金・返戻率の関係は以下の通りです。
赤枠は払込満了後の期間です。
ご覧の通り払込満了となる30年後(60歳時)までは返戻率が100%以下ですが、払込満了を迎えると返戻率が109.7%と一気に高くなります。
返戻率はその後もどんどん高くなります。
年利が0.01%~0.02%の銀行預金と比べて、どれだけ貯蓄性が高いかはこの例をみてもわかるでしょう。
お金が貯まる効率の良さから、近年注目されているのが外貨建て終身保険です。
払込満了を迎えると保険料総額と比べて解約返戻金の額が高くなる点は低解約返戻金型終身保険と同じですが、外貨建て終身保険では、保険の運用にあたり一部に外貨を利用しています。
超低金利時代の日本と比較すると、海外にはより高金利の国が数多くあります。
そこに着目して、外貨を利用して保険を運用することで、解約返戻金を増やすことができるわけです。
ただし為替によって月々の保険料・死亡保険金・解約返戻金が変動するため、場合によっては利回りが悪化してしまう恐れもあります。
もちろん、逆に想定していたより利回りがよくなることもあります。
具体的には、以下のイメージ図であらわしているように、円高ドル安になると損をしてしまうリスクがあるのです。
確実性をとるのであれば低解約返戻金型終身保険の方が適していますが、より返戻率が高くなる可能性があるのは外貨建て終身保険です。
長期的な予想を立てるのが難しい保険と言えますが、日本の金利の低さを考えると検討する余地はあります。
外貨建て終身保険の具体的な契約例として、C生命の保険商品(2019年1月)の内容をみていきましょう。
契約条件を以下の通りとします。(低解約返戻金型終身保険と比較しやすいように、保険料を1万円に近く設定します。)
この保険商品において、契約年数ごとの保険料総額と解約返戻金・返戻率の関係は以下の通りです。
繰り返すように、為替状況によってこの表通りにならない場合もありますが、利回りの良さは低解約返戻金型終身保険と比較して歴然です。
なおこの表は1ドル110円で計算した結果をまとめていますが、たとえば1ドル100円と高ドル安になると、45年後の解約返戻金は5,653,663円から5,139,694円と約50万円少なくなります。
このように為替の相場で、もらえるお金がかわるわけです。
30歳男性(60歳払込満了)が月々約1万円ずつの保険料を支払うという条件はかわりませんが、たとえば同じ契約31年目でみると、紹介した例では以下のように返戻率に差があります。
変額終身保険は、終身保険と投資の中間のような保険商品です。
保険料の一部が「特別勘定」として、資産運用の元手として利用されます。
運用実績により保険金・解約返戻金が変わることから「変額終身保険」といいます。
ただし死亡保険金については「基本保険金額」と呼ばれる最低保障額があり、それより上がることはあっても下がることはありません。
たとえば基本保険金額が500万円であれば、運用の実績により死亡保険金が増えることはあっても、500万未満になることはない、ということです。
投資とはいっても、その分だけ安全性が高いといえるでしょう。
変額終身保険のイメージは、以下の通りです
変額終身保険は投資リスクがある保険なので、他の終身保険と比較すると保険料が安くなっています。
一定以上の死亡保険金を確保しつつ、投資効果もある保険をえらびたい場合はおすすめです。
変額終身保険は投資リスクがあるものの、以下3つのポイントをおさえておくことで、そのリスクを軽減することができます。
1つずつ簡単に解説します。
まず「1」の点について、世界の経済状況は常に上下しています。
そのため過去15年間くらいの実績をチェックして、今がどういう状況なのか把握するとよいです。
一例をあげて説明しましょう。
特別勘定には「日本株式」「世界株式」「日本国債」「世界国際」など複数の種類があり、どれで運用するかは自分で決めることができるようになっています。
それをふまえたとえばA生命の株式型の複数商品は、2008年のリーマンショックがあった年に軒並み前年度の40~50%の暴落となりましたが、翌年にはほぼ回復しそれ以降は上昇しています。
実績が落ちたときにあわてるのでなく、待つことによってこのように回復(さらに上昇)する可能性が高いわけです。
次に「2」について、たとえば「株式型」と「債券型」は逆の動きをすることが多いため、組み合わせて契約するとリスク分散になります。
最後に「3」について、どんな運用実績のよい特別勘定でもいいときと悪いときがあるため、長期にわたって同じ額を投資し続けることにより、それだけでもリスク分散になるというわけです。
B生命の保険商品(2019年1月時点)から、変額終身保険の具体例をみていきましょう。
契約条件を以下の通りとします。(低解約返戻金型終身保険と比較しやすいように、保険料を1万円に近く設定します。)
これをふまえ、特別勘定運用の実績が「-3.0%の場合」「6.0%の場合」の2パターンの場合について、それぞれ契約年数ごとの解約返戻金・死亡保険金は以下の通りです。
【特別勘定運用実績が-3.0%の場合】
【特別勘定運用実績が6.0%の場合】
ご覧の通り、運用実績によって解約返戻金や死亡保険金に大きな差があります。
このように解約時のリスクがあるものの、運用に成功すれば大幅にお金を増やせるのがメリットです。
運用に成功した場合は、紹介した低解約返戻金型終身保険・外貨建て終身保険と比べても返戻率が格段に高くなっています。(逆に失敗した場合はぐっと低いです。)
死亡保障として一定額を確保しつつ、リスクがあってもお金を増やしたい場合は変額終身保険が適切です。
医療保険の中にも積立型があるのはご存知でしたでしょうか。
積立型の医療保険は、掛け捨て型の医療保険と比較して保険料が高くなるものの、所定の年齢をむかえると保険料総額が「健康還付給付金」としてまるまる払い戻されます。
仮に入院や手術で保険金を受け取っていた場合は、その分を差し引かれます。
なお所定の年齢をむかえ、一度健康給付金を受け取ったあとに解約しても解約返戻金は受け取れません。
このことから、貯蓄性という点でみると終身保険よりも低いと言えるでしょう。
積立型の医療保険では、掛け捨て型の医療保険と比較して、健康還付給付金を受け取った後も保険料が高いままである点も注意が必要です。
積立ができる生命保険として、一定額を確実に貯蓄できる低解約返戻金型終身保険、為替の変動によって貯蓄額がかわる外貨建て終身保険、リスクがある一方で投資信託のような高い貯蓄性がある変額終身保険があげられます。
また医療保険の中にも、積立ができるものがあります。
いずれも掛け捨て型と比較して保険料が高くなるデメリットがあるものの、貯蓄をメインで考えるのであれば検討する価値はあるでしょう。
保険についてお悩みの方へ
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