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貯蓄型保険とは、その名の通り貯蓄にもなる保険です。
被保険者が亡くなった場合の死亡保険金をはじめ保険の機能を備えながら、貯蓄をすることができます。
一口に貯蓄型保険といってもいろいろな種類がありますが、手元にまとまった資金がありそれを運用に活かしたいと思ったときに検討するのが一括払いのタイプです。
この記事では、一括払いができる貯蓄型保険のタイプの概要を実際の契約例とあわせて3つ紹介しています。
一括払いの貯蓄型保険のなかで、どれが貯蓄性が高いかも解説しています。
保険の教科書 編集部
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目次
一時払い終身保険とは、その名の通り契約時に保険料を一括で支払ってしまうタイプの終身保険のことです。
一般的な終身保険と同様に被保険者が亡くなった際には遺族に死亡保険金が、解約した際には解約返戻金が支払われます。
また一般的な終身保険のように、契約をしばらく続けていると、支払った保険料より解約返戻金の方が高くなる商品もあります。
ただ以前は返戻率が高くその貯蓄性の高さから人気が集まっていましたが、日銀のマイナス金利政策により、現在は利回りが一気に悪くなってしまっているのが実際のところです。
このことから一時払い終身保険の販売を、中止している保険会社も複数あります。
以下、参考までにA社の一時払い終身保険の契約例を紹介します。
こちらの保険の解約返戻金・死亡保険金は以下の通りです。
ご覧の通りこの保険商品では、契約11年目から支払った保険料総額より多くの解約返戻金が受け取れるようになります。
死亡保険金の額が支払った保険料より多くなるのも、契約11年目からです。
銀行の定期預金の金利が年0.01%~0.02%程度と低いのと比べれば、貯蓄性がよいとはいえます。
ただ、これから紹介する保険と比べてしまうと、貯蓄性の高さの差は大きいです。
実は一時払い終身保険は貯蓄というより、相続税対策目的で使われることが多いです。詳細は「相続対策でお悩みの方必読!一時払い終身保険4つのメリット」で解説しておりますので、興味のある方はあわせてご覧ください。
利回りが下がってしまった円建ての終身保険と比べて、現在は日本より予定利率が高い外貨建ての終身保険が注目されています。
先に結論から言うと、貯蓄性は円建ての終身保険と比べてはるかに高くなっています。
外貨建ての一時払い終身保険も、保険料を契約時に一括で支払う点はかわりません。
外貨建ての終身保険には、元本保証で毎年一定額ずつ給付金を受け取れるタイプと、長く置いておくほどお金が増えるタイプがあります。以下、米ドル建ての一時払い終身保険を例に、この2つのタイプを紹介します。
一般的な終身保険と同様に、契約期間が長くなるにしたがって受け取れる保険金も増えていくタイプです。以下、参考までにB社の米ドル建て一時払い終身保険の契約例を紹介します。
契約の条件を以下のように設定します。為替のレートは1米ドル110円と想定します。
この場合、契約がすすむにつれ、以下のように受け取れる金額が増えていきます。
この例では、契約して4年を経過すると、受け取れる解約返戻金の返戻率が100%を超えます。
その後、返戻率はどんどん高くなります。
前述のA社の一時払い終身保険(円建て)と比較して、返戻率の差は一目瞭然です。
たとえば契約15年目の段階で、A社の一時払い終身保険(円建て)は解約返戻率が101.5%でしたが、こちらは141.3%となっています。
保険料を一括で支払ったあとは、被保険者が生存している限り、毎年一定額の定期支払金が受け取れるタイプの一時払い終身保険です。
こちらも参考として、C社の一時払い終身保険の契約例をみてみましょう。
契約の条件を以下のように設定します。為替のレートは1米ドル110円と想定します。
この契約例では、契約時に日本円で1,000万円の保険金を納付すると、1年ごとに約27万円の定期支払金が受け取れます。
死亡保険金の額や、途中で解約した場合の解約返戻金の額、及び解約金の返戻率は以下の通りです。
表にある通り、被保険者が亡くなったときには死亡保険金として、支払った保険料とドル建てで同額となる90,900ドル(約1,000万円)が受け取れます。
また契約が満了となる40歳時に解約した際にも90,900ドルが戻ってきます。
くわえて、それまでに約27万円×10回が支払われているので、1ドル110円と仮定すれば、結果的に日本円で総額約1,270円が受け取れているわけです。
返戻率にすると約127%となり、A社の円建ての一時払い終身保険と比較しても貯蓄性が高いといえるでしょう。
契約を更新すれば、そのあとも1年ごとに約27万円が受け取れます。
紹介したように外貨建ての終身保険は貯蓄性が高いものの、為替によっては利回りが悪化し日本円で受け取れる額が少なくなってしまう可能性がある点には注意が必要です。
一例として、ドルと日本円の以下為替イメージをご覧ください。
これはドル建ての保険金を契約者が受け取る際のイメージです。
表に記載したとおり、円安ドル高であれば受け取れる日本円は増える一方、円高ドル安になると手に入る日本円は少なくなってしまいます。
外貨建ての一時払い終身保険をえらぶ際は、この点に気を付けてください。
全期前納とは契約の際に、保険料全額を保険会社へ「預ける」支払形式をさします。
一括払いは契約時に保険料を「支払って」いましたが、全期前納は「預ける」です。
保険会社は、毎年預かった保険金のなかから1年分を切り崩して保険料にあてます。
そうして解約の際には、残った保険料の残額が解約返戻金と一緒に契約者へ払い戻されるのです。
こちらも実際の商品をみて、どのくらいの貯蓄性があるかなどをみていきましょう。
以下、D社の契約例を紹介します。契約の条件を以下のように設定します。
この表のうち、「解約時返戻金」には一般的に終身保険で受け取れる解約返戻金のほか、全期前納で先払いした保険料のうち未徴収の分(見経過保険料)も含まれています。
そうして未徴収分がなくなったあとの61歳以降に、解約時返戻金が100%を超えています。
保険料を月払いにするより、全期前納をえらんだ方が支払うべき保険料の総額は安くなります。
実際にどのくらい異なるのか、先ほどのD社の商品を月払いにした場合の例をみてみましょう。
契約の条件を以下のように設定します。※契約年齢や保険金額などの条件はさきほどと合わせています。
この場合の解約返戻金の額や解約返戻率は以下の通りです。
ご覧のように、全期前納の方が払込保険料の総額が若干(128,221円)安く、そのために解約返戻金の額も数%ですがアップしています。
もちろん決して少ない額とは言えませんが、全期前納では多額の資金が長期にわたって拘束されてしまうことを考えると、それに見合ったメリットとは言いにくいのが実際のところです。
この例では払い込みが終わる30年間にわたり、その資金が必要になることがないとも言えません。
この点を認識したうえで、それでも「少しでも返戻率が高い方がよい」ということであれば、全期前納をえらぶ価値はあるでしょう。
一括払いできる貯蓄型保険の代表例として一時払い終身保険(円建て)、米ドル建て一時払い終身保険、全期前納タイプの保険を紹介しました。
このなかで特に貯蓄性が高いのは、米ドル建て一時払い終身保険です。
為替リスクがあるものの、利回りの良さには大きな差があります。
現代において、貯蓄目的に一括払いタイプの貯蓄型保険をえらぶのであれば、米ドル建てをはじめとした外貨建ての一時払い保険が適しています。
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