必ず知っておきたい!医療保険で損をしないための全知識まとめ

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医療保険はたくさん種類があり、選ぶのが大変ですよね。

パンフレットを取り寄せたり、ネットで検索して調べてみてもよくわからなかったり、そもそも信用できなかったりしませんか?医療保険を必要とする人は多いですが、正しい知識がないと誤った選択をして損をしてしまいます。

そこでこの記事では私がこれまで経験した中で医療保険に関して、必ず知っておかなければいけないことをすべてお伝えします。

医療保険の必要性から公的医療保険、選び方まで必要な情報をお伝えしていますので、このページの内容をしっかりと読んで頂いて、今後の医療保険選びそして生活にお役立てて頂けると、とても嬉しく思います。

目次

1. 医療保険は本当に必要なのか

2. 医療保険の参考データ

3. 医療保険の種類

4. 押さえておきたい公的医療保険

5. 掛け捨てと貯蓄型の比較

6. 医療保険とがん保険の違い

7. 自分にあった医療保険の選び方

8. 医療保険の審査を通りやすくする方法

9. 子供の医療保険を検討する時に知っておくべきこと

10. 持病で医療保険を検討するときに知っておくべきこと

11. 注目される先進医療とは?

まとめ:医療保険を検討する時に必ず知っておくべき7つのこと

  1. 公的医療保険をすべて活用する
  2. 会社で受けられる保障をすべて活用する
  3. 医療保険は複数の商品から選択する
  4. 保険料短期払いで保険料総額を下げる
  5. 保険料を抑えたいときはシンプルな保険を選択する
  6. 入院したときは給付金の申請方法を必ず保険会社に確認する
  7. 子供の医療保険を検討するときは各自治体に医療費助成制度を確認する

1. 医療保険は本当に必要なのか

まずは「医療保険は本当に必要なのか?」というところからお伝えしていきたいと思います。実は医療保険はプロのファイナンシャルプランナーでも不要という人、必要という人と別れます。私は、今までファイナンシャルプランナーとして、1000人を越えるお客様から家庭の財政に関してご相談を受けてきました。

その中には、医療保険に入ったことで満足された方も、逆に医療保険に不満の方も両方見てきました。

そこでまずは医療保険が必要な理由と不要な理由の双方をお伝えして、どういう方には必要で、どういう方には不要なのか、私なりの考えをお伝えします。

1-1 医療保険が必要な人と不要な人の違い

結論からお伝えすると私が考える医療保険が必要な人と不要な人の例は以下のようになります。

医療保険が必要な人

  • 現在貯蓄があまりできていない人
  • 小さなお子様がいる人
  • 入院したときに不安な人
  • 自営業の人

医療保険が不要な人

  • 貯蓄が十分ある人
  • 払込保険料よりも給付を受けれないと思っている人
  • 会社の福利厚生により保障が十分な人

それでは医療保険が必要な理由と不要な理由を解説していきます。

1-2 医療保険が必要な4つの理由

1. 病気によって入院が長くなり医療費が払えなくなる可能性がある

病気によって当然入院の日数は変わります。下記に、病気別の平均入院日数を挙げてみます。(治療法・差額ベット代の有無によって金額は変わってきます。)

  • 胃がん 26.8日
  • 肝臓がん 22.4日
  • 肺がん 27.2日
  • 乳がん 17.1日
  • 白血病 52.1日
  • 糖尿病 38.6日
  • 肝硬変 40.7日
  • 高血圧疾患 45.8日

2. せっかく貯めてきた貯蓄を切り崩さないといけない

医療保険に加入をしていないと全部自分で負担しなければなりません。月々積立をしてお金を貯めても入院したらそこから支払わなければいけません。医療保険に加入をすることで貯蓄を守ることができます。

3. 入院をしたとき精神的に楽になる

入院をしたとき病気がいつ治るかわからない。それによって治療費がどれくらい掛かるかわからない。病気が長引くと仕事ができなくなるのではないかと不安になるなど多くの不安が生まれます。そこで医療保険から給付金が支払われると全額医療費を補うことができなかったとしても精神的には楽になります。

4. 日本の社会保障制度はこのまま続かない可能性がある

少子高齢化社会が進むにつれ、社会保障の財源が問題になるのは間違いありません。

そうした場合に現在のように窓口自己負担が3割、高額療養費制度など公的医療保険制度が今のまま続いていくでしょうか?もし将来医療費の引き上げがあった場合、自己負担が大きくなる可能性は否めません。

1-3 医療保険が不要な4つの理由

続いて医療保険が不要な理由をお伝えします。

1. 日本の健康保険制度は充実している

日本は国民皆保険により国民全員が以下のように厚い医療保障を受けられるようになっています。

  • 3割負担:健康保険証を病院の窓口で出すと3割負担(現役世帯)になり、なおかつ高額療養費制度により、1か月の医療費自己負担に上限があるので医療費の自己負担が高額にならい。
  • 高額療養費制度:公的医療保険では窓口で70歳未満の現役世帯は3割負担となります。ただ医療費が高額になってくると負担が大きくなってくるため1か月の自己負担の上限が定められています。一定額を超えた場合に払い戻しが受けられる制度を「高額療養費制度」といいます。

高額療養費の払い戻しに関して、補足で説明させて頂きます。例えば、 1ヶ月間に同一医療機関に支払った医療費総額が500,000円(3割負担で150,000円)だった場合に受けられる払い戻し額は、67,570円になります。そのため、治療費が500,000円かかるものが、実質の負担額は82,430円で受けられるようになります。

参考までに計算式も書いておきます。

  • 実際の負担額:(500,000円-267,000円)×1%=2,330円+80,100円=82,430円
  • 高額医療費として支給される金額:150,000円-82,430円=67,570円

2. 医療費が高額にならないため貯蓄で補える

公的医療保険により自己負担額が高額になりにくくなっています。そのため、何か病気をしたとしても現在の貯蓄で医療費を支払えるなら必要ないと言えるでしょう。

入院時の自己負担費用(※治療費・食事代・差額ベッド代なども含みます。)

  • 1日平均:16,000円(平成22年生命保険文化センター調べ)
  • 20日入院した場合:16,000円×20日=320,000円

3. 医療保険の保険料そのものがもったいない

医療保険に加入をすると長い間保険料を支払っていくことになります。月々の保険料が安くても長い間支払っていくと高額になります。医療保険に支払った金額に対してそれだけの保障が受けられるのか疑問なので保険料で支払う分を貯蓄したほうが得な場合もあるでしょう。

例 契約年齢30歳で月々保険料5,000円の場合、保険料払込み60歳まで

この場合、総合の保険料は月々5,000円×12か月×30年で1,800,000円になります。

4. 医療保険に加入したからといって治療費が全額負担が補えるわけではない

保障内容によりますが入院日数が長くなった場合、医療保険には支払限度日数がありそれを超えた部分に関しては給付金が支払われません。医療保険は実費負担ではなく契約に該当したものが支払われる形になりますので医療費が全額補償されるわけではありません。

2. 医療保険の参考データ

保険を検討する時に気になるのがどれくらいの人が医療保険に加入しているのかだと思います。あくまでも参考データになりますが、是非ご覧ください。

2-1 医療保険の加入率

疾病入院給付金の支払われる生命保険加入率は74.0%

まずは医療保険(特約を含む)にどれくらいの人が加入しているかです。

以下の表をご覧ください。

疾病入院給付金の有無

このように民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、生協・全労済で取り扱っている生命保険(個人年金保険や生命共済を含む)のうち、疾病入院給付金が支払われる生命保険の加入率は、平成25年では74.0%でした。時系列でみると生命保険の加入率は、平成16年以降増加傾向にあります。

2-2 入院給付金日額の希望平均金額

入院給付金日額の希望平均金額は、男性で11,700円、女性は10,500円になります。

あくまでも希望の平均額ですが以下のようになります。

疾病入院給付日額の希望金額

ケガや病気に対する入院時の医療費等の備えとして、入院給付金の希望平均額を見ると、男性は11,700円で女性は10,500円でした。一番多い希望金額の分布は男女ともに10,000~15,000円が多く、前年度と比べると男性は600円、女性では100円減少しています。

2-3 過去5年間の病気やケガで入院した人

過去5年間の病気やケガで入院した人は「15.2%」です。

過去5年間で入院した人は以下のようになります。

直近の入院の時期

過去5年間の自分自身のケガや病気による「入院経験あり」の割合は15.2%となっています。「入院経験あり」とした人の、一番最近の入院の時期は「1年以内」が35.1%で「1年以上~3年以内」が37.2%、「3年以上~5年以内」が26.9%でした。

3. 医療保険の種類

医療保険にはどんな種類があるのか、医療保険のことを調べ始めたばかりの人はわからない方も多いと思います。医療保険は商品の種類も豊富です。ここでは医療保険の種類ごとの特徴を解説します。基礎知識になりますが押さえておきましょう。

3-1 終身医療保険

終身医療保険とは一生涯保障が続く医療保険のことです。一生涯の医療保障であるため老後の医療費に不安や心配を抱えている方向けの医療保険です。加入時の保険料がかわらないので、将来支払予定の総額保険料を抑えることができます。

終身医療保険

終身医療保険の特徴

  • 満期…なし
  • 保険期間…一生涯を保障
  • 保険料…一定
  1. 加入から払込満了時まで保険料は一定で、保険料の払込満了後も一生涯保障が続きます。
  2. 保険を解約した場合でも解約返戻金を受け取ることができます。(加入期間が短い場合は全く支払われない場合もあります。)

終身医療保険はこんな方におすすめ!

  • 一生涯の保障が欲しいという方
  • 保障と貯蓄の両方を兼ね備えたいという方

3-2 定期医療保険

ある期間だけ医療保障が必要な場合に活用されることが多い医療保険です。定期的な見直しができ、ライフプランなどの変化に対応できる保険です。同額の保障の場合、終身医療保険に比べ保険料の負担を抑えることができますが、保険期間満了時に更新した場合、保険料も年齢に応じて更新されます。

定期医療保険

定期医療保険の特徴

  • 満期…あり
  • 保険期間…一定期間を保障
  • 保険料…更新するまで一定
  1. 満期金や配当金がない掛け捨ての保険になるので、保険料は割安です。
  2. 保険料は更新時の年齢に応じて適用されます。基本的には、更新の度に保険料は上がります。
  3. 健康状態に左右されず、最長80歳まで更新することができます。

定期医療保険はこんな方におすすめ!

  • 割安な保険料で一定期間の保障が必要な方

3-3 女性向け医療保険

女性向け医療保険保障イメージ

女性向け医療保険とは、通常の病気・ケガ以外に女性特有の病気をより手厚く保障してくれる保険になります。女性向け医療保険も定期型と終身型の2つに分かれます。

一般的な医療保険との違いとは?

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女性向け医療保険は、女性特有の病気の保障を充実させるために、入院給付金や手術給付金の保障額が多めに設定されています。一般的な医療保険の入院給付金が日額1万円だとします。しかし、女性向け医療保険で女性特有の病気で入院した場合、給付金は日額1万5千円から2万円になるのです。まとめると、一般的な医療保険に比べると女性特有の病気のときだけ保障が手厚くなるということです。

3-4 引受緩和型医療保険

引受基準緩和型とは、保険に加入する際の条件を緩和した形の保険ですので、持病や健康上の理由で保険加入をあきらめていた人でも加入しやすい医療保険になります。3つから5つほどの健康状態に関する質問をクリアできたら加入することができます。

引受基準緩和型-無選択型保険

引受緩和型医療保険のメリット・デメリット

メリット

  1. 持病があっても加入がしやすい。
  2. 過去の病気で入院をしても保障してもらえる。

デメリット

  1. 通常の医療保険よりも割高。
  2. 契約日から一定期間に保障が半額になる。
  3. 特約が少ない。

まずは通常の医療保険にトライしてみよう!

引受緩和型の医療保険はあくまでも「通常の医療保険に加入できなかった」、「厳しい条件付きでの加入」になってしまった場合に検討するものです。引受緩和型の医療保険を考える前に、まずは通常の医療保険にチャレンジすることをおすすめします。最近では保険会社の健康状態の審査も緩くなってきていますので、チャンスはあります。

近年各保険会社が引受緩和型医療保険に力を入れています。そして、新商品もどんどん発売されており、なるべく多くの情報を集め複数の保険会社の商品から検討するのが良いでしょう。

詳しくは医療保険はどんな商品があるの?気になる種類とその特徴で解説していますので参考にしてください。

4. 押さえておきたい公的医療保険

ここでは医療保険を検討する時に1番大切な公的医療保険についてお伝えしたいと思います。民間の医療保険に加入しなくても健康保険から大きな保障を受けることができます。医療保険に加入をするときには以下の2つは必ず押さえておきましょう。

  1. 医療費を抑える高額療養費制度
  2. 働けなくなった時の傷病手当金

またここではお伝えしない公的保障については必ず役に立つ!知っておくべき社会保障の全知識まとめをご覧ください。

4-1 医療費を抑える高額療養制度

高額療養費制度とは、月初から月末までにかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額を超えた部分が払い戻される制度です。

70歳未満の加入者の自己負担限度額表

高額療養費制度は収入によって自己負担限度額が違います。

以下の表をご覧ください。

高額療養費制度
※健康保険制度の改正に伴い、平成27年1月から高額療養費制度の区分が変わりました。

高額療養費制度は今まで3区分でしたが、5区分に変更されました。特に標準報酬月額83万円以上の人の負担が大きくなることが分かります。

平成27年1月改正については高額療養費制度平成27年1月の改正でどう変わる?改正点のポイントで解説しています。

高額療養費制度:注意するポイント

高額療養費制度では差額ベッド代、食事代、保険外の負担分は対象とはならない。

※高額療養費制度の改正により、平成27年度1月から使用する限度額適用証の区分表記が変更となります。これに伴い平成27年1月をまたぐ申請の場合は認定証が2枚となり、有効期間が12月31日までの分と1月1日からの分を使い分ける必要がありますので、ご注意下さい。

1ヶ月の総医療費が100万円の場合、窓口での負担はいくらになる?

それでは実際に高額療養費制度を活用した場合の計算例をお伝えします。

  • 1ヶ月の総医療費:100万円
  • 標準報酬月額:32万円
  • 窓口負担割合:3割の場合

高額療養費制度の計算方法

限度額適用認定証を提示しない場合

一旦300,000円(3割)を医療機関の窓口で支払い、後日高額療養費申請により212,570円の払い戻しを受けます。

限度額適用認定証を提示した場合

窓口で自己負担額87,430円をお支払いください。
※高額療養費による払い戻し申請は原則不要です。(ただし、世帯合算等の申請が必要な場合もあります)
自己負担限度額 ⇒ 80,100円 + (1,000,000 – 367,000円) × 1% = 87,430円

4-2 働けなくなった時の傷病手当金

仕事ができなくなったときに受けられる代表的な保障が傷病手当金です。もし病気で入院し、仕事ができなくなったら収入が減ってしまいます。その場合に健康保険から受けられる保障が傷病手当金です。業務外の病気やケガのために働けないで仕事を休み、給料が支払われない場合や給料が下がった場合、その間の生活保障をしてくれる所得保障・休業補償の制度です。

支払いを受ける条件は?

1. 業務外の事由による病気やケガによる療養の休業であること 健康保険給付として受ける療養に限らず、自費で診療を受けた場合でも、仕事に就くことができないことについての証明があるときは支給対象となります。また、自宅療養の期間についても支給対象となります。ただし、業務上・通勤災害によるもの(労災保険の給付対象)や病気と見なされないもの(美容整形など)は支給対象外です。

2. 仕事につくことができないこと 仕事に就けるかつけないかは医師の意見をもとに、被保険者の携わっている業務の種別を考慮したりして本来の業務に耐えられるか否かを基準にしています。

3. 連続3日間を含み、4日以上仕事に就けなかったこと 3日間連続して休むことを「待機完成」といいます。待機完成までの3日間に対しては傷病手当金は支給されません。

待機完成

4. 休業期間に給与の支払いがなかったこと 給与の支払いがあっても傷病手当金の日額より少ないときはその差額分が支給されます。 ※自営業の人など国民健康保険に加入している場合は傷病手当金はありません。

支給額と支給期間

支給額

支給額は1日につき、標準報酬日額×2/3を受け取ることができます。(1円未満四捨五入) 標準報酬日額は標準報酬月額×1/30で計算します。(10円未満四捨五入)

支給期間

傷病手当金は支給が始まった日から1年6ヶ月の期間で、支給を受ける条件を満たしている日に支給されます。

支給期間

5. 掛け捨てと貯蓄型の比較

病気やケガが心配だから医療保険に入ろうと思うけれど、掛け捨てはもったいないので貯蓄型がいいと思っている人もいるでしょう。ただ、インターネットで調べると「掛け捨てがおすすめ」とあり、本当はどちらがいいのか悩んでいるのではないでしょうか。

現在売れているのは掛け捨ての医療保険です。特にシンプルで保険料が安い商品が人気です。

それでも掛け捨てはもったいないと思った人はいると思いますので、貯蓄型と掛け捨てどちらの医療保険が本当にいいのかをお伝えします。それぞれに特徴がありますので実際に比較したいと思います。

5-1 貯蓄型の医療保険は大きく分けて2種類

貯蓄型医療保険といわれる商品は大きく分けて2種類あります。貯蓄型というとお金が貯まっていくものですが、どういう形でお金が受取れるのかまずはその主な商品の特徴をお伝えしていきます。

それでは早速見ていきましょう。

1. 健康祝い金が受取れる商品

医療保険でよくあるのが5年・10年など一定期間入院しなかったら、健康祝い金として10万円など一時金が受取れるというものです。

例えば、、、

  • 契約者 30歳 女性
  • 入院日額:10,000円(60日型)
  • 手術給付金
  • 先進医療特約
  • 健康祝い:5年・10万円
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間 終身
  • 保険料:4,637円(月払)

この契約の場合、保険料を月々4,637円支払っていくと、入院したときは1日当たり10,000円給付金が支払われます。

そして、もし5年間入院をしなければ10万円支払われます。

ただし、一定期間入院をしてしまうと10万円は受取れません。

2. 一定期間まで続けると保険料が戻ってくる商品

保険料を一定まで払い続けると将来、払込保険料がすべて戻ってくるというものです。

例えば、、、

  • 契約者 30歳 女性
  • 入院日額:10,000円(60日型)
  • 手術給付金
  • 先進医療特約
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間 終身
  • 健康還付:70歳
  • 保険料:6,158円(月払)

この契約の場合、入院したら1日あたり10,000円受取れます。そして保険料を払っていくと70歳になったら今まで払込んだ保険料が全額戻ってきます。そのあとも、そのまま保障は続いていきます。

掛け捨てとの比較は後ほどお伝えします。

5-2 貯蓄型医療保険と掛け捨ての医療保険の比較

よく議論になるのは貯蓄型と掛け捨てのどちらがいいのかということです。現在圧倒的に人気なのは掛け捨の医療保険ですが、本当に掛け捨てのほうがいいのか比較をしてみました。

1. 健康祝い金が受取れる医療保険

A社で比較します。

健康お祝金付きの場合

  • 契約者 30歳 女性
  • 入院日額:10,000円(60日型)
  • 手術給付金
  • 先進医療特約
  • 健康祝い:5年・10万円
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間 終身
  • 保険料:4,637円(月払)

掛け捨ての場合

  • 契約者 30歳 女性
  • 入院日額:10,000円(60日型)
  • 手術給付金
  • 先進医療特約
  • 健康祝い:なし
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間 終身
  • 保険料:3,397円(月払)

保障内容は同じですが、健康お祝金つきのほうが保険料は当然高くなります。この例だと、健康お祝金つきの保険料が4,637円で掛け捨てが3,397円になります。

そうすると健康お祝金つきのほうが1,240円高くなります。

健康祝い金は5年に1回10万円受取れますが本当に保険料が1,240円高いだけの価値があるのでしょうか?

計算をすると、、、

1,240円×12か月×5年=74,400円

74,400円多く保険料を払込んだのに対して5年間入院をしなければ100,000円受取ることができます。

保険期間が終身なのでこれがずっと続いていきます。

健康であればお得ですが、入院をして一定の給付金が発生すると、健康お祝金は受取れません。特に年を取るほど入院する可能性があるので注意しましょう。

2. 一定期間まで続けると保険料が戻ってくる商品

B社で比較します。(女性の平均寿命86歳で計算)

保険料の還付が受ける場合

  • 契約者 30歳 女性
  • 入院日額:10,000円(60日型)
  • 手術給付金
  • 先進医療特約
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間 終身
  • 健康還付:70
  • 保険料:6,158円(月払)

掛け捨ての場合

  • 契約者 30歳 女性
  • 入院日額:10,000円(60日型)
  • 手術給付金
  • 先進医療特約
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間 終身
  • 健康還付:なし
  • 保険料:3,408円(月払)

この例だと将来保険料の還付が受けられるものの保険料が6,158円で掛け捨てが3,408円になります。

そうすると将来保険料の還付が受けられるもののほうが2,750円高くなります。

女性の平均寿命である86歳までで比較をすると、、

掛け捨ての場合

3,408円×12か月×56年=2,290,176円

保険料を56年間払い続けると約229万円支払うことになります。

それに対して将来保険料が戻るものだと、、、

6,158円×12か月×40年=2,955,840円

70歳まで健康で給付金をまったく受け取らなかったら約295万円が戻ってきます。

その後86歳まで続けると、、、

6,158円×12か月×16年=1,182,336円

掛け捨てのほうは約229万円を支払ったのに対して保険料の還付が受けれるほうだと約118万円で済むことになります。

ただし、ずっと健康で給付金を受けなかった場合です。入院などで給付金を受けるとその分減らされます。

これまで2種類の比較をしてきましたが、貯蓄型のほうがお得と感じた人もいたと思いますが、メリット・デメリットがありますのでお伝えしていきます。

5-3 貯蓄型と掛け捨てのメリット・デメリット

前節で貯蓄型と掛け捨ての比較をしました、どちらがいいかは単純に保険料だけではわかりません。

ここからは貯蓄型と掛け捨てそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきます。

貯蓄型医療保険のメリット・デメリット

メリット

  • 保険料が無駄にならない
  • 掛け捨てに比べて保険料が高くなるので生命保険料控除による控除額が大きくなりやすい

など

掛け捨ての商品とくらべて保険料が無駄になりにくいです。そして、平成24年から生命保険料控除が新制度となり、「介護医療保険料」が新設されこれから医療保険に加入をする人は、医療保険の保険料が高くなると控除を受ける金額も多くなる可能性があります。貯蓄型は掛け捨てよりも保険料が大きくなるのでメリットといえます。

生命保険料控除については新制度で損をしない生命保険料控除の申告方法で詳しくお伝えしています。

デメリット

  • 保険料が高い
  • 商品が少ないので選択肢が狭い
  • 途中で解約すると損になる可能性が高い

など

掛け捨ての商品と比べて保険料が高くなります。また、近年、貯蓄型医療保険の商品が非常に少ないため、選択肢は少ないです。

※商品によって違う場合があります。

掛け捨て医療保険のメリット・デメリット

メリット

  • 保険料が安い
  • 商品が豊富にあり、選択肢が広い
  • 商品がわかりやすい

など

掛け捨ての医療保険は商品が豊富となっており、選択肢が広いです。保険料も安くなってきているので保険料の負担が少なくて済みます。

デメリット

  • 保険料が掛け捨てになってしまう

掛け捨ての場合、保険料は戻ってきません。もし入院をしなかった場合そのまま保険料が掛け捨てになります。

※商品によっては違う場合もあります。

6. 医療保険とがん保険の違い

よく私が受ける質問に「医療保険とがん保険どう違うの?」というものがあります。がんも病気なんだから医療保険に入っていれば、わざわざがん保険に入らなくてもいいのでないかと思う人も多いでしょう。ここでは医療保険とがん保険の違いを解説したいと思います。

6-1 医療保険とがん保険の違いとは?

簡単に違いをお伝えすると、医療保険はすべての病気・ケガに対応していて、がん保険は文字通りがんの時しか給付金は下りません。ただしがんになった時には手厚い保障が受けられます。医療保険は「オールラウンドプレーヤー」でがん保険は「がんのスペシャリスト」となります。

イメージとしては医療保険をベースとしてがんは治療費が掛かり、心配だからがん保険でがんの保障を上乗せすると考えます。医療保険に加入をせず、がん保険のみ加入している場合はがん以外の病気・ケガでは給付金が支払われないことになります。

それではこれからわかりやすく実際の商品事例で違いをお伝えします。

以下の条件で比較します。

  • 30歳 男性
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:終身
  • 保険料:医療保険2,937円、がん保険2,887円

図2
このように医療保険は、がんを含む病気やケガを幅広く保障するのに対し、がん保険は、保障の対象をがんに限定していますので、その分、医療保険に比べて同じくらいの保険料でもがんになったら、まとまった一時金を受取れたり、入院の長期化に備えて入院給付金は日数を無制限で受取れたりと、保障内容はがんの治療に合わせたものになっていることが特徴です。

6-2 医療保険に特約でがんの保障を上乗せをすることもできる

前節では医療保険とがん保険の違いを比較しました。そしてがんに関してはがん保険が手厚いとお伝えしました。もちろん両方に入れば安心ですが、保険料はなるべく抑えたいもの。どちらに加入するか迷うと思います。そういったときには医療保険にがん特約を付けることによって、がんの保障を厚くすることもできます。

簡単に分けると、、、

  • がんの保障を手厚くしたい場合はがん保険
  • がんの保障を手軽にプラスしたい場合はがん特約

という形になります。

がん特約は比較的保険料も手ごろで、がんの保障が手厚くできますが、がんの保障内容はがん保険のほうが手厚いので、本当にがんが心配な人はがん保険をおすすめします。医療保険だけでいいのか、両方入った方がいいのか、もしくはがん保険だけで良いのか、これは治療費に対する考え方や貯蓄や収入の状況によっても異なります。

がん保険だけ加入をするという考え方もあります。それは日本の公的医療保険制度が充実しているからです。保険本来の目的は「いざというときに困らないようにしておく」ことです。簡単にお伝えすると普通の病気・ケガで入院をしても大きな金額にはならないので貯蓄で対応できるが、がんの場合は大きな治療費が掛かり、治療も長引くので保障が必要ということです。

7. 自分に合った医療保険の選び方

数多くある医療保険の中から一つを選ぶというととても大変な作業のように感じるかもしれません。特に保険に関する知識がない方の場合は、その不安もことさら大きいことでしょう。そして、多くの方が犯してしまいがちな医療保険選びの間違いは、「数ある保険商品の中から、何を選ぶか?」という視点で考えてしまうことです。

しかし、大切なことは、まず「自分にとって必要な保険は何か?」を知り、それに合った保険を選ぶことです。

そして、そのためのポイントは大まかにお伝えすると以下の4つだけです。

4つのステップ

一つ一つご紹介していきます。少し長いかもしれませんが、これをやると保険選びで失敗したり後悔したりすることは大幅に少なくなると思います。ぜひ参考にして頂けると嬉しいです。

7-1. 医療保険内容の選択

まずは自分に適した医療保険になるように、あなたにとって必要な保険の内容を決めましょう。そのためにやることは以下の2つです。

  • 自分に必要な保障の内容(特約)を選ぶ
  • 保障限度日数を選ぶ

早速ご説明していきます。

1-1 自分に必要な保障の内容(特約)を選ぶ

前述のように、医療保険の基本は、「入院日額」と言って、入院1日当たり○○円の給付が出るということです。これは、どの医療保険でもほとんど差ははありません。

それでは、どこで違いが出るのかと言うと、「特約(オプション)」の部分になります。

例えば、基本のプランでは××病になった時には保険料は支給されないのが、特約をつけたときは、その××病の時にも保険料が支給されるというようになります。自分が気になる病気の保障を特約で上乗せすることもできますのでどんな病気のときに手厚い保障があったほうがいいか整理しましょう。

特にチェックしておきたい代表的な特約の内容は以下の通りです。

  • ①通院特約:医療保険は、入院や手術の時に給付金が支払われるものなので、基本的に通院は保障の対象外です。しかし、最近は病気になった時の入院日数はどんどん短くなっており、逆に通院治療が増えてきています。そして、通院治療でも給付が必要なら通院特約を選ぶ必要があります。通院特約は、通院一回当たりで保障が支給されるものですが、支給のために医師の診断書を必要とするなどの条件があるものもあります。保障金額と支払い条件をしっかりと確認しておきましょう。
  • ②退院特約:退院特約とは、ケガや病気をして入院をした後に退院をすると、退院給付金が支払われるものです。ほとんどの退院特約は、一定期間以上の入院をしなければ支払われないので注意して確認するようにしてください。
  • ③三大疾病特約:三大疾病とは、がん・心筋梗塞・脳卒中のことです。この特約に入っていると、これらの病気をした際に、「所定の状態」になった場合に給付金を受け取ることができます。しかし、支払い条件が「○○日以上仕事ができなくなった場合」など、非常に厳しいものが多いのでしっかりと確認しておくことが大切です。
  • ④がん入院特約:がんで入院をしたときに給付金を受け取れるものです。他にも所定の手術をした時や、診断を受けた時に給付金が出るものもあります。しかし、がんの種類によっては給付金が受け取れないものもあるので、どのがんが対象になっているかはしっかりと確認しておきましょう。
  • ⑤先進医療特約:厚生労働大臣が定める先進医療に該当する治療を受けた時に、その治療の内容に応じて給付金を受け取れるものです。先進医療に関しては、「先進医療特約が必要か迷っている人が知っておきたい6つのポイント」をご覧下さい。
  • ⑥女性疾病入院特約:子宮がんや乳がんなどの女性特有の病気や、甲状腺の障害などの女性に発生しやすい病気で 入院したときに、入院給付金が受け取れるものです。これらの病気で所定の手術をしたときに、手術給付金が受け取れるものもあります。
  • ⑦健康祝金:医療保険の加入後に、一定期間、入院もなく経過した場合に祝金が支払われるものです。

※当然、特約が多くなるほど月々の保険料は高くなっていくので注意しましょう。

1-2 一回の入院あたりの保障限度日数を選ぶ

保障限度日数とは、「1回の入院で何日までが医療保険の保障の対象となるのか?」です。最近では、ほとんどの病気が60日以内の入院で退院できるために、主流は60日のタイプです。

ただ、がん・心筋梗塞・脳卒中など、入院が長期にわたる病気もあります。 そのため、特定の病気に対して入院限度日数を増やせる保険もあります。以下の表は厚生労働省の『退院患者の平均在院日数』をまとめたものです。(単位は日)脳血管疾患や、神経系の疾患などは平均入院日数が60日を超えています。

病気別入院日数

また、平均入院日数が60日以内のものでも、いざ入院してみると治療が長引くケースも稀ではありません。そのため、親族の入院歴などを聞いて、将来的に自分が病気をした時に入院日数が伸びそうなものがあれば、保障限度日数を長くするのも良いでしょう。

7-2. 価格の選択

どのような内容の医療保険に加入するかが決まったら、次に行うのが価格(保険料)の選択です。ここでやるべきことは2つあります。

  1. 払込期間の選択
  2. 保険商品ごとの保険料の比較

具体的にご説明します。

2-1 保険料の払込期間の選択

終身医療保険の場合、保障は一生涯続きます。しかし、「いつまで保険料を払うのか?(保険料の払込期間)」は選択できるようになっています。

保険料の払込期間は以下の2種類です。

  • 終身払い(一生涯払っていきます。)
  • 短期払い(60歳・65歳までなど短く払込みます。)

もちろん、月々の保険料は終身払いのほうが安くなりますが一生涯保険料を支払っていかなければなりません。短期払いは月々の保険料は高くなりますが保険料の払込みが設定した期間で終わるため老後は保険料を支払いたくないという人におすすめです。

2-2 保険商品ごとの保険料の比較

ここまでの内容をもとに保険内容を吟味した結果、特約などをあまり付加せず、シンプルな内容で良いという結論になったのであれば、保険料が割安なものにしましょう。各社ともに、ベーシックな保険の内容はほぼ変わりません。それであれば、少しでも保険料が安く、かつ信頼できる会社のものが良いでしょう。

逆に特約の内容で絞り込んだ場合は、各社によって特約でカバーできる保障の範囲が違うため、保険料を比較する時の選択肢は少なくなっていきます。

肝心の保険料の調べ方ですが、ネット生保の商品であれば、その保険会社のホームページを調べれば分かる場合が多いです。一般保険の会社の場合は、ホームページに保険料が載っている場合と載っていない場合があるので、資料請求をして比較するのが最も確実です。

おまけ:保険料の支払いはクレジットカードがお得

最近では、保険料をクレジットカードで支払うことができる保険会社が増えています。医療保険は保障内容で選ぶのが基本ですが、保険料は長い間支払っていくものなのでクレジットカードでポイントを貯めている人はクレジットカード払ができる保険会社を選択するのもいいかもしれません。

7-3. タイプの選択

次に保険のタイプを選択します。ここでやることも2つだけです。

  • 掛け捨て型か貯蓄型を選択
  • 終身医療保険か定期医療保険を選択

3-1 掛け捨て型か貯蓄型の選択

医療保険には掛け捨て型と貯蓄型の二種類があります。両者の違いは以下の通りです。

まずは掛け捨てと貯蓄型の違いと、あなたにとってどちらの方が合っているかの判断基準をお伝えします。

  • 掛け捨てとは?:解約をしたときに払戻金がないものです。保険を解約しても支払った保険料はまったく戻ってきませんので保険料を支払っている間は保障をがあるというシンプルなものになります。
  • 貯蓄型とは?:保険料が積立されており、「解約したときに払戻金がある」「ある一定の期間が来た時に10万円受け取ることができる」など保険料が掛け捨てではなくお金が戻ってくるものです。

掛け捨てと貯蓄型はどう選ぶ?

掛け捨てだともったいないので貯蓄型がいいという人もいますが、実は現状圧倒的に売れているのはシンプルで保険料が安い掛け捨ての商品です。

その理由としては商品自体がシンプルで保険料が安い商品だからです。各社当然売れる商品を開発し販売しますのでシンプルな商品を販売する傾向にあります。そして、実は、貯蓄型のいい商品があまりないから、お客様は掛け捨てに流れているというのが現状です。

昔と違って保険会社も運用に苦慮してるので貯蓄型の商品は出したがりません。

ただ、ここ数年保険料の値下げ競争が続いてきましたがこれ以上の保険料値下げはきびしくなってきています。そこで最近では保険料ではなく他社にはない現状にあったものにし、保障内容で勝負する会社も出てきており、貯蓄ができるような商品も出てくるかもしれません。

もし貯蓄ができるような商品に加入を検討されている場合は、掛け捨てのものに比べて同じ保障内容なら保険料は割高になるので

  • 掛け捨ての商品に比べてどれくらい高いのか
  • そして将来どれくらい戻ってくるのか

以上のことを細かく計算し判断をするようにして下さい。

そして、もし掛け捨ての方がお得だったら掛け捨てを、貯蓄型がお得だったら貯蓄型を選びましょう。

3-2 終身医療保険か定期医療保険を選択

医療保険を大きく分けると保険期間が一生涯続く終身保険と期間が限定される定期保険の2種類に分かれます。

終身医療保険のメリット・デメリット

メリット

  • 保険期間が終身なので解約しない限り保障は一生続く
  • 契約が続いている限り保証は続くので更新などがないため保険料が契約時のまま上がらない。
  • 将来保険料が上がらないので安心。

デメリット

  • 保険料は上がらないが定期医療保険に比べ加入時の保険料が割高。 (20代の加入時保険料は定期保険の1.5倍くらいになります。)

定期医療保険のメリット・デメリット

メリット

・期間が限定されているので終身保険に比べはじめの保険料が割安。 ・終身保険に比べ加入時の保険料が割安なのでもし将来いい商品が発売されたら見直しがしやすい。

デメリット

  • 保険期間が限定されているため更新で保険料が上がる。 (保険期間が終了するとそのまま保障を続けるときは更新で保険料が上がります。)
  • 更新が80歳までしかできない保険もある。

このように、メリットとデメリットを上げましたが、実は、最近の人気の医療保険に共通しているのは終身医療保険です。

その理由としては保険料が上がらないということです。医療保険は現役世代だけではなく高齢になっても必要なものなので保険料が上がらないほうが安心という人が多いようです。特に若い人は安い保険料がそのまま上がらないのでお勧めです。それに対して定期医療保険は期間が切れると更新で保険料が上がり負担が大きくなってくるので嫌がる人が多いようです。

ご参考までに、終身医療保険と定期医療保険の場合の生涯支払額の違いのグラフをご用意しましたので、ご覧下さい。

保険料 推移

男性が29歳で医療保険に加入したと仮定(※あくまでも一例です。)

このように、平均寿命まで生きた場合、最終的には終身医療保険の方が生涯支払額が少なくなることが多いです。

ただ定期医療保険は、はじめの保険料が安いなどメリットもあるため若くて保険料があまり払えないが大きな保障がほしい、現役世代のうちに現金を貯めていくため老後の医療保険はいらないなど、あなたのライフプランによっては定期医療保険を検討してもいいでしょう。

7-4. 信頼できる保険会社の選択

4-1 保険会社が倒産したらどうなるの?

医療保険を選ぶときに気になるのは保険会社が倒産したときにどうなるのかです。

生命保険会社の経営が破綻した場合でも、契約がなくなるわけではありません。「生命保険契約者保護機構」により一定の契約者保護が図られます。この保護機構には、国内で事業を行うすべての生命保険会社が加入していて、破綻した生命保険会社の契約を引き継ぐ「救済保険会社」あるいは「承継保険会社」に対して必要に応じて資金援助を行います。

  • 救済保険会社が現れた場合 破綻保険会社の保険契約は、「救済保険会社」による保険契約の移転、合併、株式取得により、破綻後も継続することができます。
  • 救済保険会社が現れなかった場合 破綻保険会社の保険契約は、「承継保険会社(保護機構が設立する子会社)」に承継される、もしくは「生命保険契約者保護機構」自らが引き受けることにより、破綻後も継続することができます。

生命保険会社の破綻後も、契約を継続できますが、責任準備金(※1)の削減が行われることがあります。この場合、高予定利率契約を除き、破綻時点の責任準備金の90%までは原則補償され、残りの10%については更生計画などにより決定されることとなります(保険金・年金等の90%が補償されるものではありません)。

(※1)責任準備金

生命保険会社は将来の保険金・年金・給付金等の支払いに備え、収入保険料の一部を積み立てています。この積立金を責任準備金といいます。

このように保険会社が倒産をしても全く保障がなくなるわけではなく、ある程度は保障されます。ただ、保障は削減される可能性が高いです。

医療保険は保障内容で商品を選ぶのが基本となりますが、もし倒産に不安がある場合には保険会社の状態を確認しましょう。

8. 医療保険の審査を通りやすくする方法

これから医療保険に入ろうと思っている人はどんな審査をするのか気になりませんか?

高額な死亡保障の場合、医師による診査または健康診断書の提出が必要ですが、医療保険の場合基本は告知書に健康状態を記入をして、それを元に保険会社が審査を行います。

8-1 医療保険は告知書にて審査を行う

保険の審査は医師の診査や健康診断書の提出などもありますが、医療保険の場合、告知書に健康状態を記入して、それを保険会社に提出をして審査します。

※告知書とは 質問項目が5から7項目あり、その質問に対して「はい」「いいえ」で答えていきます。「はい」があったら詳細に病気の内容を記入をします。

告知書の主な質問事項

保険会社によって違いはありますが主な質問項目は以下のようになります。

① 最近3か月以内の診察・検査・投薬・を受けたことがあるか?

3か月以内に医者に通った場合はその旨を書かないといけません。保険会社によってはかぜ、花粉症は告知不要としているところもあります。

② 過去5年以内に入院・手術を受けたことがあるか?

5年以内に入院・手術があるときはそれを詳細に記入します。5年以内なので5年以上経過している場合は書かなくても大丈夫です。

③ 過去5年以内に7日間以上わたる医師の診察・検査・投薬を受けたか?

7日間以上という質問なので初診日から完治まで7日間以上かかった場合は記入が必要になります。例えば7日分の薬をもらった場合は、7日以上にわたり投薬に含まれるのでこの場合も告知が必要になります。

④ 過去2年以内の健康診断・人間ドックの指摘を受けたか?

健康診断や人間ドックを2年以内に受けて指摘を受けた場合記入が必要になります。

基本は「要治療・要精密検査・要再検査・要経過観察」の4つになります。

注意したいのは要経過観察に関しては記入の必要がない保険会社もあります。告知書を記入するときは必ず確認しましょう。

⑤ 身体障害はあるか?

視力、聴力、言語、そしゃく機能に障害がありますか?手、足、指について欠損や機能障害がありますか?背骨に変形や障害がありますか?といった質問になります。

もし理由があって該当する場合は詳細欄に詳しく記入しましょう。

保険会社によって違いはありますが、通常1週間から2週間で結果が出ます。

特に保険の見直しで医療保険に申込みをした場合、前の保険の解約のタイミングなどもあるのでしっかり把握しておきましょう。

告知書にウソがあった場合には給付金が支払われない

告知書にウソがあった場合「告知義務違反」となり、実際に入院をしても給付金が出ず、契約が解除になる可能性があります。

契約が2年間有効に継続すれば、加入時に病気の事実を告げない等の告知義務違反を犯していても、保険会社は契約を解除できません。

よって「嘘をついても2年経てば大丈夫」と思っている人もいるようですが、悪質な場合はたとえ2年経過後であっても保険会社は契約を解除できるだけではなく「詐欺および不法取得目的による無効」が適用されることもあります。

この場合支払保険料も基本返ってきませんので告知は正確に行いましょう。

8-2 医療保険の審査を通りやすくする5つのポイント

ここから私の経験で保険会社の審査を通りやすくなるポイントをお伝えします。

ポイント1.告知は正確かつ、細かく記載をする

生命保険に申込みをするときに健康状態を申告します。健康状態の申告をするときに記入をするのが「告知書」です。この告知書の書き方によって結果は大きく変わります。よく適当に書いてしまう人がいますが、保険会社は情報がないと判断ができないのでしっかりと書かないとマイナスになる可能性があります。まずやらないといけないのが告知書を詳しく書くことです。

具体的には以下のものをしっかり記載しましょう

  • 原因→慢性的なものなのか突発性のものなのかによって変わってきます。
  • 服用している薬名→薬が強いものなのか、弱いものなのか。書かないと強いものを使っていると判断される可能性があります。
  •  数値→中には数値で判断される病気もあります。よくなっているのであれば、前の数値も告知しましょう。
  • 手術名→手術の術式によって結果が変わります。

保険会社は以上の情報がないと判断ができないのでネガティブに判断され、厳しい結果になることがよくありますのでしっかり記入をしましょう。

ポイント2.自分にとって有利な情報はすべて書く

告知書を書くときにするべきことは自分にとって有利な情報をすべて書くことです。保険会社によっては評価されることもあります。先ほどもお伝えしたように告知書は詳しく書いたほうが有利になる傾向にあります。そして必ず書いたほうがいいのが自分にとって有利な情報です。

具体的には以下のような情報です

  • 数年前よりも数値がよくなっている。
  • 軽い薬を服用している。
  • 医師からよくなっているといわれている。
  • 原因が突発的、ウイルス性など慢性的ではない。

ポイント3. 健康診断書などが必要ない契約でも提出することによって有利になる

通常一定の保険金額の場合、告知書のみで審査され健康診断書や医師の診断書は必要ありません。しかし、提出することは可能です。提出することによって数値など健康状態がいいと判断された場合、本来の引受の基準ではダメであっても美点評価によって審査が有利に進むケースがあります。

ポイント4. 完治している場合は医師の診断書を提出する

病気が完治している場合に効果的なのが「完治している」という医師の診断書です。医師が完治していることを証明することによって美点評価されることがあります。保険会社によっては診断書のお金も負担してくれるところもあります。

ポイント5.もし審査結果が悪くても再審査をしてもらえる可能性がある

生命保険に申込みをして審査結果が悪かった場合、保険会社によりますが医師の診断書や健康診断書など追加で資料を提出することにより再査定をしてくれるところもあります。告知書だけでの審査によって通らなかった、もしくは厳しい条件が付いた場合は追加の資料を提出して再査定をお願いしてみましょう。結果が変わることもよくありあす。

9. 子供の医療保険を検討する時に知っておくべきこと

よく学資保険といっしょに子供の医療保険を検討される人がいますが本当に必要なのでしょうか?もちろん加入をしておくと安心ではありますが各自治体には子供の医療費助成制度がありそこから大きな保障が受けられます。

まずは地域の医療費助成制度をうまく活用するのが重要です。

9-1 子供の医療費助成制度は充実している

乳幼児や義務教育就学児の医療費助成は対象年齢の拡大や自己負担の撤廃など、全国的にその助成内容は充実してします。

たとえば、東京都はすべての市区で助成対象年齢が中学校卒業まで以上と、ほかに比べて手厚い地域となっており、中でも千代田区は高校卒業までが対象と、さらに手厚い助成内容になっています。

子供の医療費はある程度、医療費助成制度によって保障されています。

9-2 地域によって子供の医療費助成制度には差がある

医療費助成は市区町村によって受けられる保障が違います。一部ですが違いは以下のようになります。

子供の医療費
※詳しくは各自治体にお問い合わせください。

9-3 子どもの医療保険として考える2つの保険タイプ

もし子供の医療保険の必要性を感じている人は以下の2つを検討してください。

  • 最低限の保障で掛け金の安い共済
  • 18歳以降も継続できる保障内容のしっかりした終身医療保険

掛け金の安い保険としては、共済がおすすめです。 県民共済・都民共済・府民共済などの共済は月1,000円程度の掛け金で、入院給付金が日額5千円、手術共済金は手術内容に応じて1回につき2万円から20万円がおりたり、死亡共済金、後遺傷害共済金などが出る保険です。子ども限定の共済なので割安に設定されています。

子どもの将来を見据えて終身医療保険に加入を検討する場合は、保障内容のしっかりとした医療保険も検討できます。 18歳までに大きな病気などにかかっても、医療保険が一生続いていくというメリットがあり、保険料も安いまま上がらないので、早めに入っておくと安心感はあります。

10. 持病で医療保険を検討するときの注意点

病気になってから医療保険の必要性を感じる人も多いのではないでしょうか?そこで気になるのがよくテレビCMで「持病があっても入れます」という保険でしょう。直近で入院歴があるまたは今通院されている人は魅力的に感じるかもしれません。

たしかに一定の持病があっても加入できるようにはなっていますが、その分通常の保険よりも保険料が割高になっており、注意しなければいけません。ここでは持病がある人が医療保険を選ぶときに知っておくべきことをお伝えします。

10-1 まずは通常の医療保険を検討する

持病があってもまずは通常の医療保険を検討することをおすすめします。それは持病でも入れる商品は「引受緩和型」と言われますが保険料が高いからです。保険料が1.5倍~2倍になります。

もちろん通常の医療保険に加入をするときは審査があるので病気によっては入れないこともあります。先ほど医療保険の審査を通りやすくなる方法でお伝えしましたが保険会社によって基準が違うので病気によっては通常の医療保険を検討しましょう。

10-2 引受緩和型医療保険を検討する

持病があっても入れる保険は「引受緩和型」と言われます。通常の保険よりも保険料が高く注意しなければいけません。ただ、保険会社の競争により、保険料は低下傾向にあります。まずは通常の医療保険と引受緩和型の医療保険の保険料と保障内容がどれくらい違うか比較してみたいと思います。

以下の図は同じ保険会社で比較したものです。

図1

同じような保障でも保険料が約1.5倍違います。そして引受緩和型は保障が1年間半分になります。ただ、持病があっても入りやすくなっており、上記の引受緩和型医療保険に加入をするには以下の3つの質問にすべて「いいえ」になったら加入できます。

  1. 最近3ヵ月以内に受けた医師による検査または診察で、入院または手術をすすめられたことがありますか。
  2. 過去1年以内に、病気やケガで入院したこと、または手術を受けたことがありますか。
  3. 過去5年以内に、ガン(悪性新生物および上皮内新生物)または肝硬変で、入院したこと、または手術を受けたことがありますか。 ※白血病その他の血液のしゅようは悪性新生物に含まれます。

ただし、入院中の場合は加入できません。

11. 注目される先進医療とは?

厚生労働省が定める高度な医療技術を用いた治療のことで、健康保険などの適用が検討されている技術のことをいいます。先進医療の治療は厚生労働大臣が出さめる医療施設で行われる場合に限られており、先進医療にかかる費用は全額自己負担になってしまいます。通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料など)の費用は一般の保険診療と同様に扱われます。

11-1 先進医療の保障を受けるには先進医療特約を付ける

最近よく聞かれる「先進医療」ですが、どのような保険に加入すればその保障を受けられるのがよくわからないですよね。

通常、先進医療の保障を受けるには医療保険やがん保険にオプションとして「先進医療特約」を付けるとその技術料が実費で保障されます。今発売されている医療保険やがん保険はほどんど付加できます。商品によって違いがありますが保険料は月々100円前後になります。

11-2 先進医療の費用はどれくらいかかるの?

先進医療は高額になるというのはなんとなくイメージできる方も多いと思いますが、実際にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

詳しくお伝えしますので、下の図をご覧ください。

先進医療の場合

普段の保険診療は一部負担金として3割の医療費を負担しますが、先進医療を受けた場合ですと「一部負担金(3割)+先進医療の技術料」を支払うことになります。先進医療の技術料というものは健康保険の給付対象となりませんので、全額自己負担になってしまうのです。通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料など)は一般の保険診療と同じに扱われます。

例)総医療費が100万円、うち先進医療に係る費用が20万円だった場合の自己負担額は?

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まとめ:医療保険を検討する時に必ず知っておくべき7つのこと

医療保険を検討する時は以下の7つを必ず押さえておきましょう。

1. 公的医療保険をすべて活用する

あくまでも公的医療保険が基本となります。まずは公的医療保険をフル活用してできるだけ医療費の出費を減らしましょう。先ほどもお伝えしましたが健康保険から多くの保障を受けることができますのでその制度を知っておきましょう。

2. 会社で受けられる保障をすべて活用する

会社によっては福利厚生で保障が受けられる場合があります。社内でもあまり知られていない制度もあったりするので会社で受けられる保障を確認しておきましょう。

3. 医療保険は複数の商品から選択する

医療保険は各保険会社で競争が激しく、新商品も続々と発売されています。保険料を抑えたいときに効果的なのは条件のいい医療保険を選択することです。同じ内容でも商品によって保険料が変わってきます。複数の商品を比較することによって保険料を抑えることができます。

4. 保険料短期払いで保険料総額を下げる

医療保険だけではなく生命保険全般ですが保険料を早く払込みを終えたほうが保険料総額が下がります。例えば月払いよりも年払いのほうが保険料総額が下がります。

また終身医療保険の場合、保険料払込期間を設定しますが65歳までよりも60歳までのほうが保険料総額が下がります。

5. 保険料を抑えたいときはシンプルな保険を選択する

医療保険には特約が付加できる商品がたくさんあります。パンフレットにはよくセットで書かれているケースがあり、そのままのプランで契約をすると保険料が高い場合があります。保険料を抑えたいときはできるだけシンプルな医療保険に加入しましょう。

6. 入院したときは給付金の申請方法を必ず保険会社に確認する

医療保険に加入をしている場合、入院したら給付金の申請を行います。通常医師の診断書が必要となりますが、保険会社によって違いますが診断書のコピーで申請できたり、金額によっては領収書のコピーで申請できる場合があります。診断書は3,000円~5,000円ほど掛かるため入院した場合にはすぐに確認しておくことをお勧めします。

7. 子供の医療保険を検討するときは各自治体に医療費助成制度を確認する

先ほどご説明した通り、子供には手厚い保障があり、自治体によっては中学校まで医療費が掛からない場合があります。まずは子供が生まれて医療保険を検討する前に自分が住んでいる自治体に医療費助成制度を確認しましょう。

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長井 大輔

長井 大輔

保険のパートナー・保険の教科書 運営責任者、今まで1000名以上の個人・法人のお客様のご相談にお応えしてきた生命保険・社会保障・税務・資産運用に精通しているファイナンシャルプランナー
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