次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの医療保険を選んで加入したい
・現在加入中の医療保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
・どんな医療保険に加入すればいいのか分からない
もしも、医療保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
医学は急速に進歩しています。
特にがん、脳卒中、心臓病、糖尿病、精神疾患、アルツハイマー病といった重大な病気については、毎日のように新たな予防法や治療法が開発されています。
しかし、世の中にはさまざまな情報が錯綜しています。
正しい情報であれば大いに病気の予防・治療に役立ちますが、もしも間違った情報を信じてしまうと命取りになりかねません。
現在注目を集めているサイト「TEDトーク」では、最新の医学について、実績のある医師・研究者の講演の動画が公開されています。
この記事では、それらの動画の中でも、特に興味深いテーマを扱ったものを厳選して7つご紹介します。ぜひご覧になってみてください。
ヘッダー画像出典:Freepik.com
保険の教科書編集部
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目次
「TEDトーク」は、毎年カナダのバンクーバーで各界の第一線の専門家・著名人を招いて開催される講演イベント「TEDカンファレンス」の動画を無料で公開しているものです。
タブレットやスマートフォンでいつでもどこでも手軽に見ることができます。動画は5分~20分程度と短めで、講演者はプレゼンが上手で、図や画像を使って分かりやすく話してくれるので、飽きずに見ることができます。
医学に関する講演は「Topics」で「Technology」または「Science」のカテゴリーを選べば検索できます。また、「Language」で日本語を選ぶことができます。
人気のある動画を知りたければ「Sort by」で「Most viewed」、最新のものを知りたければ「Newest」を選んでみてください。
講演者のジミー・リン博士は、アメリカ国立がん研究所の臨床ゲノミクス・プログラムのリーダーです。
がんをごく早期のうちに血液検査だけで発見する方法を開発しています。現時点で、がんを従来の方法よりも約100日早く発見できるといいます。
がんの治療の決め手は結局のところ、できるだけ早期に発見することしかありません。なぜなら、がんの細胞は突然変異を繰り返しながら増殖するので、がんを完全に取り去ったように見えても、がん細胞がほんのわずかでも残っていれば再発するおそれがあるためです。
もし、がんがまだごく小さなうちに簡単な血液検査で発見できれば、がんによる死亡率を大幅に引き下げることができます。リン博士は今後、より検査の精度を高め、がんの発見を年単位で早めることを目指しています。
神経外科医のジョスリン・ブロック医師の講演です。
脳は、脳卒中や事故で傷つくと自己回復は無理とされてきました。
ブロック医師は、脳の皮質の片隅にある細胞「ダブルコーティン陽性細胞」に着目しました。この細胞が活動するのは胎児の時だけで、その後はほとんど働きません。
ところが最近、この役立たずと思われていたダブルコーティン陽性細胞が、傷ついた脳を正常な状態へと修復する役割を果たすことが分かったというのです。
まだ動物実験の段階ですが、傷ついた脳にダブルコーティン陽性細胞を移植したら、正常な脳細胞になることが確認されたとのことです。もし臨床試験をクリアすれば、脳卒中等で傷ついた脳の治療に大いに役立つ可能性があります。
コロンビア大学の神経科学者レベッカ・ブラックマン氏は、うつ病やPTSD(外傷後ストレス障害)といった精神の障害を予防する薬を開発しています。
うつ病やPTSDの根本の原因はストレスなのに、これまでの抗うつ剤は症状を抑えるだけでした。しかし、最近、「カリプソル」という薬が、ストレスそのものを抑えるはたらきをすることが分かりました。実用化すれば、うつ病やPTSDを予防する効果が期待できます。
面白いことに、もともとカリプソルは外科手術の麻酔薬で、そういうはたらきは全く注目されていませんでした。ストレスを抑える効果が見つかったのは全くの偶然だったと言います。
なお、今主流の抗うつ剤も、もともと結核の治療薬だったものが、うつ病の症状を抑えることが分かったものです。
いずれの薬も、うつ病に効果があることが分かったきっかけが偶然だったということで、不思議な縁を感じます。
IBMでナノテクノロジー研究のチームリーダーを務めるジョシュア・スミス氏の講演です。
ナノテクノロジーは、ナノメートル(100万分の1ミリ)単位の物を扱う技術です。
ナノテクというといかにも難しそうですが、心配ご無用です。スミス氏は難しい専門用語を使わず、たいへん分かりやすい図を用いて説明してくれています。
最近、がんを早期発見するのに、唾液等の中に含まれる「エクソソーム」という物体から、がん細胞が出す物質を検出する方法が開発されました。しかし、従来の方法ではそれでも検出までに30時間かかってしまい、費用も高額になるので、気軽に検査を受けることはできません。
そこで、スミス氏のチームが開発した方法は、ナノテクノロジーを使って、がん細胞を含むエクソソームだけ選んで取り出す方法です。この方法が実用化されれば、定期検診で数分以内にがんを発見できる方法が気軽に利用できるようになります。
小説家でもある異色の神経科学者リサ・ジェノヴァ氏の講演です。若年性アルツハイマー病を扱った小説「アリスのままで」は映画化され、アカデミー賞も受賞しています。
ジェノヴァ氏は、アルツハイマー病について、最新の研究の成果をもとに、私達が普段から実行できる2通りの予防方法を提案しています。
最新の医学というのは、高度な治療技術だけではないのだと分かります。
まず1つめの方法です。アルツハイマーの原因は、アミロイドβというたんぱく質が脳内に蓄積されて、脳神経の回路が傷ついてしまうことです。そして、アミロイドβが蓄積されるのを防ぐには、睡眠不足、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、高コレステロール等、生活習慣を改善すれば役立つということです。
ただし、すでにアミロイドβが蓄積してしまっている人もまだ2つめの方法があります。それは、新たな物事を学んだり新たな友人を作ったりして、脳に新鮮な刺激を与えることです。それによって新しく脳神経の回路が作られます。
なので、もしすでにアミロイドβが蓄積されてしまっていたとしても、アルツハイマーを予防することができるというのです。
シッダルタ・ムカジー氏はがん専門医で、著書「病の帝王「がん」に挑む-人類4000年の苦闘」は2011年のピューリッツァー賞を受賞しています。やや哲学的で難解な話もありますが、説得力を感じます。
現在、病気の治療の基本にある考え方は、たとえば抗生物質のように、「薬で病原体を殺す」というものです。しかし、がん、腎不全、糖尿病、骨関節炎、神経症といった病気は、人体がみずから病原体を作るものなので、「殺す」というやり方には限界があります。
その点について、ムカジー氏は、発想の転換を提案します。
人間の体の構造が「細胞⇒臓器⇒人体」という階層でできています。なので、何かを殺すのではなく、一つ一つの細胞を活性化させる、あるいは健全に成長させることで、病気を治療するという考え方を提案します。
最近研究が進んでいる免疫療法などは、まさにそういった方向にあるものと言えます。
「言葉から、あなたの将来のメンタルヘルスが予測できるとしたら?」
最後に紹介する動画は、タイトルからして目を疑ってしまいます。しかし、実現すれば、精神疾患を事前に防げるなど、大変すばらしいことだと思います。
ロックフェラー大学の神経科学研究者 マリアーノ・シグマン氏は 、34人の若者を対象に以下のような実験を行いました。
その人が話す言葉・書く言葉を記録し、その言葉を分析することによって、将来統合失調症を発症するかどうかを予測するという実験です。
その結果、統合失調症の発症を100%予測できたとのことです。
今後、書く言葉・話す言葉をさらに深く分析することによって、メンタルヘルスの新しい方法が生まれるかもしれません。ストレス社会に生きる私たちにとって、夢を抱かせてくれるスピーチです。
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