自動車保険の等級ダウンとは?事故の種類による等級の下がり方

自動車保険特有の制度として挙げられるのが、等級という制度です。

等級とは、加入者の運転安全度を図るためのもので、等級が高いほど保険料の割引が受けられ、逆に一定以上低いと、保険料が割増になってしまいます。

等級によっては保険料が半額以下になることもあり、等級を高く保っておくことは重要です。

等級を決める審査は1年ごとに行われ、無事故であれば等級は上がりますが、事故を起こしてしまった場合は、事故の種類によって様々な処置を取られることになります。

今回は、ノンフリート契約における自動車事故の種類「3等級ダウン事故」「1等級ダウン事故」「ノーカウント事故」について、詳しく解説していきます。

1.等級制度とは

3種類の事故について解説する前に、そもそも等級制度とは何なのかについてお話しします。

等級制度とは、自動車保険の中でも一般的な契約方法であるノンフリート契約において、契約者の運転安全度を区分化したものです。

基本的には20段階で区分されており、等級が高いほど保険料の割引率も高くなります。

ただし、一定以上等級が下がってしまうと、割引どころか割増が適用されてしまい、保険料が高くなります。

初めて自動車保険の契約をする場合、原則として、等級は6等級からスタートします。

ただし、2台目の自動車に自動車保険をかける場合、1台目の自動車の自動車保険の等級が11等級以上であるなど、特殊な条件を満たせば、セカンドカー割引というものが適用され、7等級で加入することもできます。

1.1|6等級と7等級ではさらに細かい分類がある

自動車保険の等級の中でも、6等級と7等級は少々特殊になっています。

というのも、6・7等級では等級の後ろにアルファベットが付いており、アルファベットの種類によって割引率などに差があるのです。

6・7等級に付けられるアルファベットは、「A」からアルファベット順に「G」までと、「S」があります。

中でも重要なのは「F」「S」の違いです。

「F」は継続契約であるという意味であり、前年度以前から契約している上で、毎年の等級審査の結果、6・7等級になっている場合に付けられるものです。

これに対し、「S」は純粋な新規契約をさします。

同じ6等級でも、6S等級は6F等級より割引率が低くなっています。

逆に、7S等級は、セカンドカー割引による新規契約なので、7Fよりも割引率が高いことが多いです。

その他のアルファベットは「運転手の年齢条件」による分類となっており、年齢による割引率の変化がある場合に用意されます。アルファベットの意味は保険会社によって違います。

2.事故による等級の変化について

ノンフリート等級制度では、自動車事故を「3等級ダウン事故」「1等級ダウン事故」「ノーカウント事故」の3種類に分類しています。

それぞれの事故分類によって、等級の下がり方に変化があるのが特徴です。

それぞれ見ていきましょう。

2.1|3等級ダウン事故

3等級ダウン事故はその名の通り、事故を起こすことによって等級が3段階下がってしまう事故のことです。

対人・対物問わず、事故によって相手に損害を与えてしまうような事故が該当します。

例として挙げられるのは、以下のようなケースです。

  • 対人賠償保険金が支払われた場合
  • 対物賠償保険金が支払われた場合
  • 対人・対物事故で車両保険金が支払われた場合

対人賠償保険や対物賠償保険で保険金を受け取った場合はもちろん、車両保険についても、対人・対物事故で保険金を受け取った場合に限り、3等級ダウン事故に含まれます。

基本的には、自身の過失があるような事故は全て3等級ダウン事故に当たると考えてよいでしょう。

2.2|1等級ダウン事故

1等級ダウン事故に当たるのは、自然災害や人災によって、自動車自体に損害が出た場合です。

具体的には以下のようなケースが挙げられます。

  • 台風や洪水などで自動車が損傷して車両保険金が支払われた場合
  • 盗難やいたずらによる傷などが原因で車両保険金が支払われた場合

1等級ダウン事故に当たるのは、自分自身の過失によるものではない事故で車両保険金を受け取った場合です。

誰のせいでもない自然災害や、誰の犯行か特定が難しい車両盗難事故など、自身が被害を受けた事故の中で、相手がいない、もしくは不明な場合が1等級ダウン事故に当たると覚えておくと良いでしょう。

2.3|ノーカウント事故

ノーカウント事故では等級が変化しません。したがって、次の審査時には無事故の時と同じように等級が上がることになるのです。

ノーカウント事故とされるのは以下のどちらかです。

  • 被害者と加害者が分かっていて、かつ自分自身に過失がない事故
  • 自動車保険の本質的な補償内容とは直接関係がない事故です。

自動車保険の本質的な補償内容とは直接関係がない事故というのは、個人賠償責任特約やファミリーバイク特約など、特約に当たる補償内容のことです。

自動車保険の本質的な補償内容は、自動車事故による他人への賠償責任のカバーと、自動車自体の損害のカバーです。それと無関係な補償に関する特約は、保険金の支払いがあってもノーカウント事故として扱われます。

たとえば、以下のようなケースです。

  • 自分や同乗者が自動車事故に遭い、人身傷害保険金や搭乗者傷害保険金のみが支払われた場合(自身に過失がない自動車事故)
  • 飼い犬が他人に噛みついてケガをさせてしまい、個人賠償責任特約の保険金が支払われた場合

2.4|割引率・割増率は等級のみでは決まらない

ここまで事故の分類についてお話ししてきましたが、実は自動車保険の保険料の割引率・割増率は等級のみで決定されるわけではありません。

等級の他に、無事故係数と事故有係数という基準も使って割引率・割増率を決定するのです。

7等級以上の場合、もし同じ等級であったとしても、無事故係数がかかっているのか事故有係数がかかっているのかによって保険料の割引率・割増率に差が出てきます。

例えば等級が10等級であったとしても、その年度を無事故で終え、9等級から上がってきた場合であれば無事故係数がかかり、より大きな割引率を受けることが可能です。

対して、その年度に3等級ダウン事故を起こし、13等級から10等級に落ちてきてしまった場合、事故有係数がかかってしまうため、割引率が抑えられてしまいます。

例えば、A損保ごとの各等級での無事故係数、事故有係数の割増引率は以下の通りです。

等級
割増引率
割増引
無事故係数 事故有係数
1 64%
割増
2 28%
3 12%
4 2%
割引
5 13%
6 19%
7 30% 20%
8 40% 21%
9 43% 22%
10 45% 23%
11 47% 25%
12 48% 27%
13 49% 29%
14 50% 31%
15 51% 33%
16 52% 36%
17 53% 38%
18 54% 40%
19 55% 42%
20 63% 44%

無事故係数がかかっていると、事故有係数がかかっている場合に比べ、1.5~2倍弱の割引率が適用されます。

特に、14等級以上では、無事故係数がかかってれば保険料が半額以下にまで抑えられることもあります。

これに対し、事故有係数の適用期間は、3等級ダウン事故であれば3年、1等級ダウン事故であれば1年です。

適用中に再度事故を起こしてしまうと、最長6年まで適用が延長されてしまいます。

まとめ

3等級ダウン事故を始めとした、自動車保険における事故の分類についてお話ししてきました。

自動車保険には等級という制度があり、等級が高いほど保険料の割引を受けることが可能です。

基本的に、自動車事故によって保険金が支払われた場合は等級が下がるのですが、事故の分類によって等級に下がり方に違いがあります。

3等級ダウン事故とは自身に過失がある自動車事故によって、対人賠償保険や対物賠償保険、自身の過失がある事故の車両保険によって保険金が支払われるようなもののことです。

1等級ダウン事故には相手が特定できない自動車の損害が該当し、自身に過失がない事故で車両保険で保険金が支払われた場合が当てはまります。

ノーカウント事故は、自動車保険の本質的な補償と無関係な特約によって保険金が支払われた場合、あるいは加害者・被害者が分かっている事故で自分自身に過失のない場合で、等級が変化することはありません。

3等級ダウン事故、1等級ダウン事故は、等級ダウンのみならず、事故有係数によって保険料の割引率が抑えられるというペナルティもあります。

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保険の教科書 編集部

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