火災保険の解約返戻金はいくら受け取れるか?

火災保険の保険料の支払いは、全期間の分をまとめて行うことなっています。

短くて1年分、最長で10年分をまとめて支払うことになります。

しかし、仕事の転勤など、急な引っ越しをする必要が出てきたときに、同時に火災保険も解約しなければなりません。そうなってくると、残りの期間の分の保険料を返してもらえるのか、気になるところです。

実は、そういう場合でも、ある程度の額が「解約返戻金」として返ってきます。

そこで今回は、火災保険の解約返戻金について解説します。

急な引っ越しが決まってしまった方は、よく確認しておきましょう。

1.火災保険の解約返戻金はどう決まるのか

解約返戻金とは、保険を解約した時に返ってくるお金のことを指します。火災保険の場合、いつでも解約でき、解約した時期に応じて適切な解約返戻金が支払われるようになっているのです。

なぜなら、たとえば、加入時に火災保険の契約期間を10年に設定したとしても、1年たたずにその建物を利用する必要がなくなることは十分ありえるからです。そういう場合に「10年契約だから」といって火災保険だけ存続させるのは非常識なので、残りの期間の分のお金はきちんと返ってくるようなしくみになっているのです。

1.1.基本的には残りの期間の分がきっちり返ってくる

解約返戻金の金額は保険会社によって差がありますが、基本的な計算方法の考え方は同じです。

ざっくりとしたイメージとしては、保険料総額から、それまでの期間の保険料を月割で計算した額を差し引いて、残りの額を受け取れると考えていただければ差し支えありません。

ただし、覚悟しておいていただかなければならないことがあります。それは、加入時に決めた契約期間が長ければ長いほど保険料を割引してもらえているので、その分、解約した際に受け取れる額が若干少なくなるということです。

また、「月割」なので、満期まで1ヶ月を切った時点で解約する場合は、基本的に解約返戻金は1円も受け取れないと考えてください。

なお、一応、計算方法の理屈も紹介しておきますと、以下の2つの要因により、解約返戻金のうち何%返してもらえるかという「返戻率」が決まります。

  • 保険の契約期間
  • 契約してからの経過年数

この返戻率を、保険料総額にかけて算出します。

ただ、先ほどお伝えしたように、「月割で計算して残りの期間の分を受け取れる」と考えていただけば、まず間違いありません。

また、当然のことですが、保険の解約は自己申告です。

引っ越し等で火災保険が不要になったにもかかわらず解約の手続をせず放置していると、その分、解約返戻率が下がっていってしまい、結果的に損をしてしまいます。

火災保険を解約することが決定したら、すぐに保険会社に連絡して、解約の旨を伝えるようにしましょう。

1.2.地震保険も解約返戻金を受け取れる

地震保険についてもお伝えしておきます。

地震保険は火災保険に特約として付ける形でなければ加入できません。そして、本体の火災保険と同様、保険期間が長くても任意で解約でき、それに応じた解約返戻金を受け取ることもできます。

保険料総額から、それまでの期間の保険料を月割で計算した額を差し引いて、残りの額を受け取れるというイメージです。

ただし、地震保険は国が運営しているため、解約返戻金の返戻率は全ての保険会社で一律です。火災保険のように保険会社ごとに違うということはありません。

1.3.「特約」など一部だけ解約する場合でも解約返戻金を受け取れる

もし、保険の契約期間中に必要のない「特約」を部分的に解約したり、補償内容を減らして保険料が減額された場合でも、部分的な解約と見なされ、差額分の解約返戻金を受け取ることができます。

2.火災保険の算出方法について

先に述べたように、火災保険の解約返戻金は

  • 契約時の保険料×解約返戻率

で計算されます。

ここで重要になるのが解約返戻率ですが、実際のところ、保険の契約期間と経過年数でどのように変化するのでしょうか。

地震保険も合わせて見ていきましょう。

2.1.火災保険の返戻率の変動例

以上を前提として、解約返戻率が加入期間に応じてどのように変化するのか、平成27年度におけるA損保のデータをもとに見ていきましょう。

2年契約の場合

経過月数
年数
1年目 2年目
1ヶ月 87% 43%
2ヶ月 81% 39%
3ヶ月 76% 35%
4ヶ月 71% 31%
5ヶ月 65% 27%
6ヶ月 63% 23%
7ヶ月 60% 19%
8ヶ月 57% 16%
9ヶ月 54% 12%
10ヶ月 52% 8%
11ヶ月 49% 4%
12ヶ月 46% 0%

5年契約の場合

経過月数
年数
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
1ヶ月 94% 76% 57% 38% 18%
2ヶ月 92% 75% 55% 36% 16%
3ヶ月 90% 73% 54% 34% 15%
4ヶ月 88% 71% 52% 33% 13%
5ヶ月 86% 70% 50% 31% 11%
6ヶ月 84% 68% 49% 29% 10%
7ヶ月 83% 67% 47% 28% 8%
8ヶ月 82% 65% 46% 26% 7%
9ヶ月 81% 63% 44% 25% 5%
10ヶ月 80% 62% 42% 23% 3%
11ヶ月 79% 60% 41% 21% 2%
12ヶ月 78% 59% 39% 20% 0%

10年契約の場合

経過月数
年数
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
1ヶ月 97% 88% 78% 69% 59%
2ヶ月 96% 87% 78% 68% 58%
3ヶ月 95% 86% 77% 67% 57%
4ヶ月 94% 86% 76% 66% 57%
5ヶ月 93% 85% 75% 66% 56%
6ヶ月 92% 84% 74% 65% 55%
7ヶ月 92% 83% 73% 64% 54%
8ヶ月 91% 82% 72% 63% 53%
9ヶ月 91% 82% 72% 62% 53%
10ヶ月 90% 81% 71% 62% 52%
11ヶ月 89% 80% 70% 61% 51%
12ヶ月 89% 79% 70% 60% 50%
経過月数
年数
6年目 7年目 8年目 9年目 10年目
1ヶ月 49% 39% 29% 19% 9%
2ヶ月 48% 39% 29% 19% 8%
3ヶ月 48% 38% 28% 18% 8%
4ヶ月 47% 37% 27% 17% 7%
5ヶ月 46% 36% 26% 16% 6%
6ヶ月 45% 35% 25% 15% 5%
7ヶ月 44% 34% 24% 14% 4%
8ヶ月 44% 34% 24% 14% 3%
9ヶ月 43% 33% 23% 13% 3%
10ヶ月 42% 32% 22% 12% 2%
11ヶ月 41% 31% 21% 11% 1%
12ヶ月 40% 30% 20% 10% 0%

これらの数値は端日数が切り上げされます。たとえば、6ヶ月と10日で解約した場合、7ヶ月加入したと扱われます。

2.2.地震保険の返戻率の変動について

続いて、火災保険と合わせて加入することの多い地震保険についても見ていきましょう。

地震保険の解約返戻率は以下の通りです。

2年契約の場合

経過月数
年数
1年目 2年目
1ヶ月 91% 44%
2ヶ月 87% 40%
3ヶ月 84% 36%
4ヶ月 80% 32%
5ヶ月 76% 28%
6ヶ月 72% 24%
7ヶ月 68% 20%
8ヶ月 64% 16%
9ヶ月 60% 12%
10ヶ月 56% 8%
11ヶ月 52% 4%
12ヶ月 48% 0%

5年契約の場合

経過月数
経過年数
0年 1年 2年 3年 4年
1ヶ月 96% 77% 58% 38% 18%
2ヶ月 94% 75% 56% 36% 17%
3ヶ月 93% 74% 54% 35% 15%
4ヶ月 92% 72% 53% 33% 13%
5ヶ月 90% 72% 51% 31% 12%
6ヶ月 88% 69% 49% 30% 10%
7ヶ月 87% 67% 48% 28% 8%
8ヶ月 85% 66% 46% 26% 7%
9ヶ月 84% 64% 44% 25% 5%
10ヶ月 82% 62% 43% 23% 3%
11ヶ月 80% 61% 41% 21% 2%
12ヶ月 79% 59% 40% 20% 0%

火災保険と比べても、ほとんど差がないことがわかります。

まとめ

火災保険の解約返戻金についてお話ししてきました。

火災保険は保険自体の解約の他、保険内容の見直しで補償を削り、保険料が減額された際にも受け取ることができます。

解約返戻金が受け取れるものの中では、かなり親切なものであるといえますね。

結果として保険の積極的な見直しが可能なので、どんどん最適化していくことが可能です。

ただし、解約のタイミングなどにはいくつかの注意点があるので、気を付けましょう。

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  • ・アパレル業(貨物保険) : 120万円⇒96万円(-20%
  • ・病院(賠償責任保険等) : 173万円⇒144万円(-17%
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保険の教科書 編集部

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