次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの医療保険を選んで加入したい
・現在加入中の医療保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
・どんな医療保険に加入すればいいのか分からない
もしも、医療保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
病気やケガをしたときの入院や通院、手術費用の負担を減らすためにかけるのが、医療保険です。
ご主人が大黒柱のご家庭だと「専業主婦の自分には必要ないのでは?」と思うかもしれません。でも、本当にそれで大丈夫か疑問なのではないでしょうか。
そもそも保険とは万が一の事態になったときに経済的に困らないようにして家族の生活を守ることです。
そこで、この記事では主婦の人に医療保険が必要かどうか判断するために
をお伝えいたします。
自分に医療保険が本当に必要か迷っている人は保険の本質を考えて是非判断してください。この記事を読んでいただけると正しい判断できるようになると思いますので最後までお読みください。
保険の教科書編集部
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目次
主婦にとっての医療保険の必要性を考える前に、そもそも数ある保険の中で、医療保険の優先順位はどれぐらいなのかを考えてみましょう。結論から言うと、医療保険は、入れたら入った方がもちろん良いですが、生命保険やがん保険と比べると優先度は大きく劣ります。
先に、その事実と理由をお伝えしたいと思います。まず、保険には、大きく分けて2種類があります。(損害保険を除外して考えています。)
医療保険は、前者に該当しますが、その中での優先順位は決して高くありません。詳しくみていきましょう。
万が一の時のための保険とは以下の3つです。
文字通り、万が一のことが起きてしまった場合や、病気やケガをした時の治療費や生活費を補填するためのものです。つまり、家族の生活と安心を守るためのものだと言えます。
例えば、一家の大黒柱であるご主人様に、万が一不幸があったとすれば、残されたご家族の生活は成り立たなくなってしまうことでしょう。または、長期治療が必要ながんになってしまって、多額の治療費がかかる中で、仕事も今まで通りには続けられなくなってしまったら、一家の生活はかなり苦しくなることでしょう。
一方で、医療保険に関しては、一般的な病気やケガの場合の平均入院期間は20日にも満たず、平均的な治療費も22.7万円です。これぐらいであれば、家庭が崩壊するほどの経済的なダメージにはならないでしょう。さらに、「高額療養費制度」や「傷病手当金制度」のように、我が国には手厚い公的保障制度が整っていますので尚更です。
そのため、まず生命保険やがん保険の必要性を検討した上で、それでも余裕があれば医療保険を検討するというのが基本となります。つまり、医療保険は「万が一の時のための保険」の中では、最も優先度は低いと言えます。
貯蓄のための保険とは、例えば以下のようなものです。
これらは、治療費や生活費の補填とは異なり、将来必要になるお金を、今から貯めるための保険です。万が一の時のために備えるものではありませんので、先ほどの3つと比べて、保険としての意義は大きく異なります。
学資保険は、子供の学費を蓄えるためのもので、個人年金保険は老後の生活費を蓄えるためのものですね。これらの保険の効果は、『個人年金保険のシミュレーション』『学資保険のシミュレーション』をご覧頂くとイメージがつくと思います。
基本的には、一家の大黒柱であるご主人様が、生命保険やがん保険(三大疾病保険)など、万が一の時に家族を守るための保険を検討して、その後、奥様のがん保険を検討すると、基本的に万が一の不幸の時も、多額の治療費がかかる病気になった時にも家族の生活を守ることができます。
その上で、余裕があれば、医療保険を優先するのか、学資保険や個人年金保険を優先するのかを検討するのが良いでしょう。
以上のように、それぞれの保険の必要性を判断する上で重要なのは、万が一のことがあったとしても、家族がお金に困ることなく暮らしていけるかどうかという観点から考えることです。なぜなら、大前提として保険とは、何があっても愛する家族の生活を守るためのものだからです。
少し乱暴な言い方になってしまいますが、盲腸などの普通の病気の場合は、入院期間も費用もそこまで高くなりません。大体10万円前後でしょう。その場合、前述の高額療養費制度も傷病手当金も利用することができます。そうすると、負担額はさらに少なくなります。もちろん、好ましいことではありませんが、それぐらいであれば、また頑張れば何とでもなるでしょう。家族で力を合わせて乗り越えることができます。
しかし、万が一亡くなってしまったら、頑張ることはできません。愛する家族が残されてしまいます。また、がんになったら、治療も長引きますし、その間収入が減る人がほとんどです。もちろん治療費も高額になりやすいです。そうなると家庭にとって経済的にもかなりの負担となってしまいます。
保険とは、このように「大切な家族を守る」というところに、最も重要な意味があります。少なくとも、私たちはここを一番大切にして活動をさせて頂いています。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから本題に入ります。
以上の観点から言うと、主婦にとって最も重要な保険は何でしょうか。そして、医療保険は必要なのでしょうか。
ここから一緒に考えていきましょう。
大前提として、万が一の時に家族を守るには、最優先となるのは、ご主人様の保険でしょう。ご主人様に何があっても家族で支え合えるように、まずは生命保険(収入保障保険)が重要です。その次に、ご主人様が長期治療の必要がある病気になった場合の保障です。つまり、三大疾病保険、もしくはがん保険です。
ご主人様が、これらの保険を検討した上で、余裕があれば主婦の保険を検討するという流れが最も安心です。
ご主人様が、家族を守るために必要な保険に入っているということを前提に、主婦にとって必要な保険の優先順位をつけるとすると以下のようになると私たちは考えています。
それでは詳しく解説していきます。
主婦の人にまずご検討頂きたいのが、がん保険です。
通常の病気ではそれほど治療費はかかりませんが、がんの場合は別です。なぜなら、がんは治療が長くなり、治療費も高額になる可能性が、ほかの病気と比べるとはるかに高いからです。
がんになって、家族が経済的に困窮してしまう状況に陥る理由としては、がんで手術や入院だけで完治せず、治療が長引いた場合です。具体的に言うと、抗がん剤治療や、放射線治療で、何度も通院しなければいけなくなった時です。
そのため、ご主人様だけでなく奥様ががんになった時も、家計への影響はとても大きいのです。想像してみてください。奥様ががんとなり、通院生活になると、当然治療費が掛かり、小さなお子様がいる場合はベビーシッターを雇わなければならず、さらに外食により、食費が増える可能性があります。
経済的に破綻まではいかなくても、将来の子供の進学のためや、老後のための貯金などはすぐに吹っ飛んでしまう可能性もあります。
そんな時、がん保険によってせめて治療費だけでもまかなえると心理的負担を軽減することができます。詳しくは、『がん保険の必要性』で解説していますので是非ご覧ください。
なお、男性にはがん保険ではなく、脳梗塞や心疾患も保障できる三大疾病保険をおすすめすることが多いです。一方で、女性にはがん保険をオススメする場合が多いです。なぜなら、女性の方が、男性よりも若いうちにがんになる可能性が高く、逆に脳梗塞や心疾患にかかる可能性が低いからです。
主婦の方に、がん保険の次に検討して頂きたいのは生命保険です。主婦の人に高額な保障は必要ありませんが、万が一のことがあったときの精神的ダメージは計り知れません。また葬儀費用が高いのも日本の特徴です。2017年の調査では、葬儀代の全国平均は196万円のようです。
また、奥様がいなくなることで、外食費やクリーニング代などの生活の雑費が増える可能性もあります。そうなると、お子様の学費も圧迫してしまう可能性があります。そのため、死亡保険金額は葬儀代も含めて、300万円~500万円くらいで準備できていると安心だと言えます。
医療保険は、上記の保険をご加入頂いた上でそれでも余裕がある場合に検討するものです。なぜなら、がん以外の病気で入院をしても家計への影響が少ないからです。後ほど入院した場合の家計へのシミュレーションを行っていますが、特に貯蓄がある人に医療保険は必要ないでしょう。
ここまでで、主婦の医療保険の必要性は、ご家族全体で見てかなり低いということがお分かり頂けたと思います。しかし、そうは言っても、医療保険がないと不安という方もいらっしゃるでしょう。
病気やけがをする可能性は、誰にでもあります。そこで、医療保険に加入をするか判断するポイントは入院したときに、どのような影響があるかを考えて見ましょう。そのために、ここでは、
を見ていきましょう。
それでは、実際に病気で入院したときにどれくらい費用が掛かるかお伝えします。最初の方でお伝えしましたが、実際に手術や入院をした場合は健康保険の高額療養費制度を使えば、所得ごとに保険治療の費用の上限が定められています。(※差額ベッド代や食事代等は別。)
よって入院や手術を行っても、自己負担は高額にはなりません。
以下の表をご覧ください。
収入(報酬月額) | 医療費の上限 |
81万円以上の方 | 252,600円+(医療費-842.000円)×1% |
51.5万円~81万円の方 | 167.400円+(医療費-558.000円)×1% |
27万円~51.5万円の方 | 80.100円+(医療費-267.000円)×1% |
26万円以下の方 | 576.000円 |
住民税非課税の方 | 35.400円 |
例えば、年収約500万円のご家庭の場合、毎月の医療費の上限は8万円台になります。
それでは、子宮筋腫を例に実際にどれぐらいの医療費がかかるのか具体的に見てみましょう。なお、子宮筋腫をがんと勘違いされている方が多いですが、がんではありません。具体的には、『子宮筋腫でもがん保険に入れる!女性が知っておくべき保険の知識』です。
35歳女性:不正出血が何回か続いたため婦人科を受診。子宮筋腫と診断され、子宮筋腫核出術にて筋腫を摘出する。
高額療養費制度を事前申請していた場合、病院の窓口で支払う金額は以下の通りです。なお、入院日数10日が、1つの月で退院をしたのを想定しています。
手術入院負担額
入院月(10日間):80,100円+(872,911円-267,000)×1%=86,159円
トータル:86,159円
食事負担額
食事負担額:7,020円(260円×27食)
その他費用
差額ベッド代:5,000円×5日=25,000円
交通費:8,739円
その他諸雑費:5,989円
その他費用合計:39,728円
86,159円 + 7,020円 + 39,728円=入院自己負担合計132,907円
いかがでしょうか?10日間の入院と手術を行っても、自己負担額が約13万円とそれほど高額にならないのではないでしょうか?もちろん医療保険に加入をしていれば、保障を受けることができますが、貯蓄でこの13万円を支払えるのであれば、医療保険は必要ないでしょう。
ここからは実際に主婦の人が、入院をした場合の具体的なシミュレーションと家計への影響がどれくらいあるのかを見ていきたいと思います。
以下のご家庭を元にシミュレーションを行います。
奥様が40歳のときに子宮筋腫と診断され、手術を行うために10日間入院しました。その場合家計はどうなるのか見ていきましょう。
入院することによる出費は以下のようになります。
以下の表をご覧ください。
経過年数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
ご主人様 | 35歳 | 36歳 | 37歳 | 38歳 | 39歳 | 40歳 | 41歳 | 42歳 | 43歳 | 44歳 | 45歳 | 46歳 | 47歳 | 48歳 | 49歳 |
奥様 | 35歳 | 36歳 | 37歳 | 38歳 | 39歳 | 40歳 | 41歳 | 42歳 | 43歳 | 44歳 | 45歳 | 46歳 | 47歳 | 48歳 | 49歳 |
御子息様 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳 | 11歳 | 12歳 | 13歳 | 14歳 |
収入計 | 500 | 510 | 520 | 531 | 541 | 552 | 563 | 574 | 586 | 598 | 609 | 615 | 621 | 626 | 632 |
支出計 | 436 | 498 | 496 | 498 | 486 | 496 | 491 | 497 | 499 | 502 | 526 | 527 | 529 | 594 | 576 |
年度別収支 | 64 | 12 | 25 | 32 | 55 | 56 | 72 | 78 | 87 | 96 | 83 | 88 | 91 | 32 | 55 |
不定期支出 | 42 | 8 | 16 | 21 | 36 | 63 | 47 | 51 | 56 | 62 | 54 | 57 | 59 | 21 | 36 |
貯蓄 | 22 | 4 | 9 | 11 | 19 | -7 | 25 | 27 | 30 | 34 | 29 | 31 | 32 | 11 | 19 |
金融資産残高 | 222 | 226 | 235 | 246 | 265 | 258 | 283 | 310 | 340 | 374 | 403 | 434 | 466 | 477 | 496 |
35歳からの15年間の年度別収支ですが、おおむね年間の収支がプラスになり、毎年貯蓄が増えていきますが、5年後の40歳のときに奥様が、子宮筋腫で10日間入院したことにより、21万円出費が増え、6年目の支出は多くなっています。6年目の年間の収支は赤字になります。ただし、その時点で貯蓄が265万円あるため、貯蓄で補うことができます。
いかがでしょうか?その後の経過を見てもわかるように家計に大きな影響はありません。このことからも医療保険の必要性は低いと言えます。
ここまでお読みいただいて、それでももし安心のために、主婦の方が医療保険に加入をするのであれば、大きな保障に加入をする必要がなく、シンプルな入院1日あたり日額5000円出る医療保険で十分だと考えます。
例えば以下のような医療保険です。
この医療保険にご加入をしておくとほとんど入院費カバーできます。
例えば上記の事例の子宮筋腫で10日間入院したときに受け取れる給付金は
となり、入院費が約13万円掛かったのに対し、医療保険から15万円給付金が受取れるので、治療費は全額が補えます。
このように月々の保険料1,822円支払えば、治療費はほとんどカバーできます。ただし、はじめにお伝えしたように、子宮がんや乳がんなどがんはお金が掛かり、家計に影響が出る可能性が高いです。優先順位はあくまでも医療保険ではなくがん保険になります。
保険が必要かどうか考えるときの鉄則は、万が一のことが起きたときに家族か経済的に困るかどうかです。自分が入院をしたときにどれだけ家計に影響があるかで、医療保険の必要性を見極めます。おそらくほとんどの人に必要はないのではないでしょうか。
また、主婦の人の保険の優先順位は、がん保険が最優先です。なぜなら、がんは家計に大きな影響を与える可能性がある病気だからです。まずはがん保険と生命保険を検討して頂き、まだ保険料を払う余裕がある人は医療保険を検討しましょう。
次のようなことでお悩みではありませんか?
・自分にピッタリの医療保険を選んで加入したい
・現在加入中の医療保険の内容で大丈夫か確認したい
・保険料を節約したい
・どんな医療保険に加入すればいいのか分からない
もしも、医療保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
日本では、民間保険に入らなくても、以下のように、かなり手厚い保障を受け取ることができます。
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